カンボジア経済

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郵政電気通信省 5ヵ年計画 カンボジア全土でインターネット

2025年02月26日 | 経済
 2月5日、郵政電気通信省は、過去5年の実績を評価し、今後5年間の目標を検討するための会議を開催しました。カンボジアでは、光ケーブルとワイヤレスでほぼ全土に電話とインターネットのサービスを提供しています。同省によると、2024年現在、カンボジアには全国に1万3498本のアンテナタワーがあります。4Gモバイルカバレッジは、2020年には人口の84.2%%、国土面積の60%しかカバーしていませんでしたが、2024年には人口の93.2%、国土面積の82%をカバーするに至っています。
 同省のチア・バンデット大臣は、2027年までに全土をカバーしたいと意欲を示しました。また、この会議に参加したフン・マネット首相は、5G携帯電話サービス展開のためのマスタープランを準備するように同省に指示したとしています。
 カンボジア通信監督機構によりますと、2024年6月現在の携帯電話加入者数(SIMカード数)は、2186万3609台です。2019年末2167万5523台、2020年末2082万7435台、2021年末1989万9790台、2022年末1950万5294台、2023年末の2104万9636台となっており、新型コロナ後は増加傾向にあります。携帯電話は、カンボジア全土で普及しており、複数台・複数SIMを保有する人も多いため、携帯電話加入者数は人口(1680万人:2022年)を上回っています。
 カンボジアは、固定電話を飛び越えて、最先端の光ファイバー、ワイヤレス、インターネットプロトコール(IP)で、低コストで全土に通信網を構築し、農村部にまでインターネット環境を広げてきました。途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新を一気に追いつく「リープフロッグ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信セクターは、まさにその好例と言えます。カンボジア政府が引き続き通信やITの振興に役立つ政策を継続していくことが期待されます。
(写真は、カンボジア全国どこででもみられる携帯電話のアンテナタワー)



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