英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

今冬の天気

2010-03-02 15:10:02 | 気象
 2月は28日までで、バンクーバー五輪を観ていたら、3月になっていました。
 今日はA級順位戦(将棋)の最終日ですが、佐藤九段の降級が決まっていること、五輪気分が抜け切れないこともあって、いまいち入り込めませんが、局面が佳境になるにつれ、徐々に盛り上がっていくと思います。
 衛星放送(午前と夜)の解説が先崎八段なのは少々がっかり。


 3月になったので、今期の冬の天気のまとめをしてみたいと思います。(五輪についても書きたいのですが、それは後日)
 ちなみに、来週は真冬並みに寒くなりそうです。(明日も少し寒いです)
 

 暖冬という季節予報が出ていましたが、「寒かった」「雪が多かった」という印象が強く、「外れた」というイメージです。
 データ的にはどうだったのでしょうか?


★気温(1日の平均気温)



 暖色系ならば「暖かかった」、寒色系ならば「寒かった」ということなのですが、ご覧の通り、予想(感覚)に反してデータ的には「暖冬傾向」ということになります。不思議ですね。で、その要因を考えてみました。

①12月上旬と2月下旬が極端に気温が高く、平均気温の低さをデータ的に打ち消した

②1990年代から暖冬傾向が続いていて、その感覚(暖冬)に比べると寒かった。しかし、平年値の統計期間は、気象官署では1971~2000年、アメダス地点では1979~2000年なので、平均値は最近の感覚より低めで、それと比べると今冬の気温は「やや高め」ということになる


★降水量(降雪量)



 小さくてわかりにくいと思いますが、北海道の中央部と東部はやや少なく、全国的には多めで、特に関東南部、東海、九州南部が多かったようです。

 東京は雪の降った日が10日もあったとのことです。「ちらつく」、「うっすら積もる」ような降り方もカウントしたと思われますが、これは非常に多いです。
 太平洋側の降雪の要因としては、「西高東低の冬型の気圧配置が緩み、太平洋岸を低気圧が通過する」ことです。つまり暖冬傾向だったということになりますが、雪の降る要因はもう一つあります。
 それは当たり前のことですが、「寒いこと」です。この冬は12月中旬からずっと寒気が居座り続けていました。しかも、その寒気の強さが中程度だったことも大きな原因です。寒気があまり強いと、西高東低の気圧配置になって、太平洋岸を低気圧が進むことはないからです。
 太平洋側の降雪日が多いと「暖冬」と結論付けがちですが、そうではなく、ある程度の寒気の南下があったということなのです。

 北陸の降雪傾向としては、北陸3県では富山が多かったようです。その他では、輪島(能登)や三国(福井県、東尋坊付近です)でかなりの降雪があったことです。また、ほとんど雪があまり積もらない新潟市が立春寒波で2月4日に50センチの降雪があり、5日には81センチの最深積雪を記録しています。

 私の住む地域は、1月13日に42センチの降雪があり、16日に最深積雪が60センチになりました。ここまで積もったのは4年ぶりとのことです。
 12月18日から2月初旬まで、毎日のように雪が降り、特に1月は降雪がなかったのは31日だけでした。

 というわけで、イメージ的には「ずっと雪が降って、寒かった」です。
 ただ、もっと深く掘り下げて分析すると、暖冬傾向が顕著になる前は、強い冬型が3~5日ぐらい続き、弱い冬型を含めると1週間~10日続くことがたまにありました。縦じまの等圧線ももっギッシリ狭い間隔で詰まっていたと記憶があります。

 今年は中程度や弱い寒気が次々に流れ込み続けました。その結果、降雪日数が多いが、それほどドカッとは降らなかった。しかも、15km山寄りの隣町では1月中旬と2月上旬に90センチを超える積雪を記録しています。

★日照



 日照時間はばらつきがあります。多かったのは近畿から中国地方にかけてと東北地方と北海道東部。少なかったのは、北陸と北海道の日本海側です。

 まあ、とにかく、晴れなかったです。


★まとめ

 気温のデータは暖冬気味だが、弱いあるいは中程度の寒気が流れ込み続け、近年としては寒い日が続いた。
 日本海側は弱い冬型が続き雪の日が多く、その合間(気温は低め)に低気圧が太平洋岸を通ったので、太平洋側も降雪日が多かった。
コメント (4)
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