英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

意気消沈しています

2010-03-17 22:52:35 | 将棋
 タイトルで、内容の予想がついた方は、当ブログの常連さんです。ありがとうございます。

 負けてしまいました。羽生名人。
 第6局は先手番だったので、なんとか勝てるだろう。最終局に持ち込んでと思っていましたが……


 羽生マジックが第1局と第5局に飛び出し、面白いシリーズでした。

 第1局は苦戦模様の中、飛車捨てのマジックが飛び出し盛り返しましたが、勝機をつかみ切れず敗北。
 第2局は難解ながらも猛攻で押しつぶしました。快勝と言っていいでしょう。
 第3局は中盤、飛車の逃げ方を誤り、防戦一方。終盤、必至かと思われた局面で、奇手を放ち、久保八段の包囲網を振りほどきかけましたが、及ばず敗退。
 第4局、週刊将棋では「久保完勝」という見出しでしたが、非常に難解の将棋で、翌日の羽生名人の感想では「問題の局面では先手(羽生)の勝ちのようだ」とのこと。ただ、その前に、羽生名人に錯覚があり、急転直下の敗局。
 第5局、久保九段の快調な攻めの前に、羽生玉も王将位も風前の灯と思えたが、飛車取り放置のマジックが出て、流れは一気に羽生に傾き、久保八段も勝負手を逃し、羽生名人の勝利。
 で、シリーズの流れは羽生名人かと思われ、今日の一局も羽生ペースだと思われた。後手玉に詰みありと▲6五香と打った手が、古典詰将棋のような逃れの筋があり詰まず、敗北。王将位を失う。

 今シリーズ、久保の芸術的捌きの振り飛車に、羽生名人がどう対応するかが見所でした。シリーズを通して見ると「強気に対抗」がテーマだったように思いますが、第1局、第3局、第5局、つまり後手番ではうまくいっていなかったようです。
 それに加えて、第4局と第6局は勝ちと思った局面が、そうでなく、誤算に気づき長考した時には、すでに修正不能の局面に陥っていたという、羽生名人らしくない将棋でした。時間もあったのに、「短気」な印象です。
 強気で強引な将棋は今までもありましたが、そういう将棋でも実にち密な読みのうえに構築されていたのですが、今シリーズは緻密さ、丁寧さが足りなかったように思えます。
 ただ、本日の第6局で、たいてい棋士は▲5八香と打ちそうなところで、▲5八桂と打ったあたりは、羽生名人らしさが出たと思いましたが、それから数手後に敗着(▲6五香)が出てしまいました。(局後の検討では、▲5八香の方がよかったそうです)

 今度の名人戦は、今シリーズを払拭するような将棋を指してほしいです。
コメント (4)
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バンクーバー五輪雑感⑧ フィギュアスケートその1

2010-03-17 12:57:45 | スポーツ
 今五輪で日本国民が一番期待し、一番関心を持っていた競技のフィギュアスケート。
 ただ、この競技は、過去に幾度もその採点で物議をかもしてきました。

 採点方法・方式の問題点と採点の偏りがその主な要素ですが、今五輪もその例に漏れなかったように感じました。
 順序としては、まず採点方式について取り上げるべきですが、「採点の偏りについてぶちまけろ」と私の感情が命じていますので、とりあえず、その大まかなところから述べさせていただきます。


 採点の偏りというのは、キム・ヨナ選手の爆発的な加点と地元びいきの採点。
 キム・ヨナ選手については、後に詳しく取り上げるとして、まず、地元びいきのさいてんについて。これは、主観的な採点競技にはどうしても付きまとう問題で、観客の後押しのある演技に、どうしても点が高くなる傾向というのは、仕方ないかもしれません。これは採点競技だけでなく、柔道などの格闘系も同様な傾向があります。といっても、スポーツである以上、あってはいけないことです。

 フィギュアスケートに関しては素人なので、採点について論じる目がないかもしれません。地元びいき採点といっても、偏見によるものかもしれません。
 そういう反論があるかもしれないので、今回の地元びいき採点の根拠をまず示しておきたいというのが、今日の記事の目的です。

 さて、その根拠ですが、カナダ期待のパトリック・チャン選手の表情です。
まず、演技直後の表情がこれです。

 落胆の感情があふれています。



 写真は転倒のシーンですが、この他にもぐらつくことが度々。
 演技の出来は、本人が一番わかるはずです。



 採点が出る前の表情です。うつろな表情。
 シーズンベストの演技と比べて、ジャンプでどれだけのマイナスか、ステップやスピンはどうだったか、など自己判定でも行っているのでしょうか。どんな点が出るのか、不安そうです。




 得点発表の直後です。得点が理解できていないような表情。他の選手なのか、あるいは合計点なのか、よくわからないという感じなのでしょうか。



 ようやく、高得点であったことが理解できて、歓喜の表情になりました。



 満面の笑みで観客に答えるチャン選手となりました。



 今回の五輪、ペアでもカナダペアの点が高すぎるなあと思っていました。
 そして、このチャン選手の高得点。どこをどのように採点したら、小塚選手より9点近くも高い点が出るのでしょうか。

 チャン選手の表情が、すべてを物語っているように思えます。
コメント (8)
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バンクーバー五輪雑感⑦の2 『国母問題』の訂正・補足

2010-03-17 01:20:36 | スポーツ
魔法使いさんから、ご指摘(バンクーバー五輪雑感⑦のコメント欄)がありましたので、訂正・補足をします。



服装問題の拡大の経緯に関する記憶がちょっと曖昧になっていました。
それで、調べてみました。


まず、「国母選手」「入村式」で検索をかけたところ、『日テレNEWS24』
http://www.news24.jp/articles/2010/02/11/09153378.html
がヒットしました。

  *******************************
 バンクーバーオリンピックに出場するスノーボード・国母和宏選手(21)が、服装の乱れを理由に注意を受けた。
 カナダ・バンクーバーへの移動の際に国母選手の服装に乱れがあったとして、日本オリンピック委員会(JOC)は、スノーボード・萩原監督に口頭で注意した。そのため、国母選手は、選手村で行われた日本選手団の入村式への出席を自粛した。
  *******************************

まず、叱られたのがスノーボードの監督だったようです。

 

 さらに、2月13日の夜7時のニュース(記事にするつもりだったので、録画して残しておきました)を、見てみると


 まず、入村式の後に、記者会見があって、この時は他の選手も数名同席していたので、謝罪会見ではなく、一般的な会見だったようです。
 その場で、服装問題についての質問を受け、その応対がひんしゅくを買ったようです。

「選手団の一員として、ふさわしくない」と一般の人などから声が寄せられ、事態を受けて、全日本スキー連盟は、開会式の朝、選手団の橋本聖子団長に対し、出場辞退を申し出たとのことです。

 これに対し、昼過ぎ、国母選手と共に記者会見した橋本団長が
「スタートラインに立たないまま終わるのは逆に無責任だ。しっかりと国母らしさを競技で出すことによって、責任をまっとうしてもらいたい」
と、出場させることを明らかにし、国母選手も
「いろいろな方々に心配とご迷惑をお掛けしまして、すみませんでした。応援してくださる方々に雪の上でいい滑りができるように頑張ります」
と、謝罪の言葉を述べました。
 完全に、納得しての言葉ではないように感じましたが、神妙に謝っていました。

 会見は2度あったんですね。忘れていました。謝罪会見で態度が悪かったというのは、記憶違いで、最初の一般会見でした。



 上の立場の人は、簡単に出場停止とか辞退という方向にもっていきますが、安易だと思います。
 今回、国母選手が参加できてよかったです。
コメント (2)
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