英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『絶対零度~未解決事件特命捜査~』 第9話

2010-06-09 16:44:15 | ドラマ・映画
★今回の見所
   綺麗な夕景

 
 素敵な場所で、行ってみたくなりました。
 見所は、これのみといって良いかもしれません……

 一応、あらすじです。

 【あらすじ】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 長嶋室長と高峰刑事が関わり、未解決のままの『杉並事件』。

 杉並事件…女子高生が誘拐監禁され、身代金の受け渡しをすることなく、その女子高生は窒息を引き起こす装置によって殺害されてしまった。
 被害者の父・本谷が国会議員ということもあり、捜査の的を絞りきれず、迷宮入りとなっており、室長も無念の思いを抱いている。
 また、高峰のプロファイリングによって嫌疑をかけられた容疑者が自殺してしまい、高峰も心に深く傷を負っていた。

 ある日、別件で服役中の小栗が罪を告白、特捜さんが再捜査に当たる。
 単独犯だと言うが、他に主犯がいることが判明する。小栗の供述や再捜査によって、新事実が出てくるが、小栗が「ロケット」という言葉を残して病死。
 汚点を隠したい上層部は、小栗主犯で事件解決、捜査打ち切りを決定。
 そんな中、桜木刑事が捜査停止の命令を無視し、被害者の形態の画像を手がかりに捜査をし、事件に深くかかわりがあると見られる人物・河野に遭遇、携帯で経過報告中に犯人に相対し、消息を絶つ。
   ……………………………………………………ここまで前回
 
 杉並事件の主犯の河野は、捜査続行の発表をしなければ桜木を殺すと脅迫。

 一方、桜木はなんとか縄を解き、脱出を試みる。その最中、河野の娘と見られる日記を発見、また、河野との会話から、杉並事件の犯行動機などが判明する。

 河野の娘が階段から落ち、頭を強打して診察待ちのところ、腹痛の愛人を連れてきた本谷が、議員風を吹かせ割り込んできた。
 そんなゴタゴタの中、河野の娘は「大丈夫だから」と言い帰る。ところが、帰宅途中、容態が急変、病院に引き返すが、死亡。
 本谷の娘は、父の浮気に気づき、浮気相手を調べるが、夕日とともにそのことは胸にしまっておくことにした。が、偶然にも河野がその場にいて、その娘が本谷の娘であることを知り、娘を殺害し、同じ悲しみを本谷に味合わせてやろうと決意。

 高峰は河野をプロファイリングし、脅迫に屈しないことが河野の動揺を誘うと進言。室長も、有能だが手柄を追い求める記者に頭を下げ協力を求める。
 その結果、河野があせって特捜に電話をかけた際、桜木に猿轡をしないというミスを犯し、手がかりを与えてしまう。
 自暴自棄の河野は、杉並事件の窒息装置を使い、桜木を道連れに窒息死を企てる。
 酸欠で気を失った河野を桜木は縛り上げ、口には酸素ボンベを固定して、特捜班の到着を待つ。室長に犯人逮捕をさせたいと言う気持ちで、自分の命を顧みない行動であった。

 間一髪で間に合い、めでたしめでたし。

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~【あらすじ 終】


 あらすじを書いてみると、特におかしな箇所はないように思いますが、突っ込みどころは満載でした。
 まあ、突っ込みところが多いのは、私の感覚(細かいところを気にしすぎ)や誤認があるからかもしれませんが、なにより見逃すことが出来ない点がありました。
 それは、犯人の行動があまりにも不可解であったことです。


★犯人の行動の不可解さ

①河野は杉並事件で自分の犯行の痕跡を残さなかった。つまり、つかまることは嫌だった。それなのに、捜査の打ち切りを妨害したのは矛盾している

②(①にも関連しているが、)犯行動機は本谷に娘を失う悲しみを味合わせるためなので、目的は果たしているはず。「このままでは終わらせない」と捜査続行を求めるのなら、本谷に自分の犯した罪を悟らせるメッセージ(ヒント)を残しておかなければならない

③今回の話(再捜査)の発端は、共犯者の小栗の告白によるもので、河野は関与していない。捜査続行を促すわけでもなく、本谷を責めるような行為もしていない。

④桜木とは偶然遭遇したはずで、もし、遭遇しなかったら、捜査終了の発表に河野はどういう行動を起こしたのか

⑤もし、「捜査継続」を公表したら、河野はどういう行動を取ったのか

⑥なぜ、窒息装置を使ったのか?
 非常に娘を愛していた河野が、その娘と同世代の本谷の娘を、じわじわとしかもあんな狭い棺桶みたいなロッカーに閉じ込めて命を奪うのは、残酷すぎる行為だ
 逮捕に重要な手がかりを残すような装置をわざわざ使用するのはおかしい。
(前回記事でも記したが、そのような大きな手がかりがあるにもかかわらず、犯人を割り出せなかった捜査陣て……)

 とにかく、小栗告白以後の河野の行動は不可解


その他の謎や突っ込み

⑦本谷の愛人を脅迫したのは誰?
 これは私が見落としていただけかもしれないが、本谷の娘?それとも河野?

⑧「制裁を完了した」というメッセージつき紙飛行機、その意味は?
 それに、長島は近くに犯人がいるとは思わなかったのか?

⑨死ぬ間際の小栗のヒントが「ロケット」って、あまりにも分かりにくい。桜木がいなかったら永遠の謎?

⑩犯人追求の功労は、やはり科捜研?

⑪犯人の要求を呑まなかったのは、正しい判断?

⑫報道の興味をそらしたが、あのネタは本当?だとしたら、あの記者はすごい!ガセネタだったら、後が大変だろうし。リスクが大き過ぎ。

⑬不自然な酸素ボンベの存在。一応、一度酸素マスクの存在を示しているので、唐突感はないが、酸素マスクの存在の必然性はない。主役を際立たせるための小道具だった。

 あとは、杉並事件の犯行動機の設定
 割り込んだ本谷が原因と言えばそうですが、あのまま帰らずに待って診察を受ければよかったのではないかという疑問もあります。この逆恨みかどうかが微妙な設定というのも、今回の弱点です。
 これは、本谷が罪を自覚しない設定にするための苦肉の策なのでしょうが、視聴後にモヤモヤ感が残りました。
コメント
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