英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ワールドカップ サッカー

2010-06-23 22:13:48 | スポーツ
 多くの方が書かれていますし、にわかW杯ファンの私が書いても意味がないと思います。しかし、にわかW杯ファンと言っても、その期間は相当長いので、その長さに免じて書くことを許していただきます。
 W杯で最も記憶に残っているゴールは、ブラジルのソクラテスの弾丸ロングシュート。前に転がってきたゆるいパスに、ドドドっと走りこんできてドカンと。かなりの距離があったと思いますが、ボールは地を這いながらゴールを目指し、ゴールエリアの前方からホップしてゴールネットに突き刺さってしまいました。
 ドドドとボールに向かって突進する巨体のソクラテスの姿、そして、そのネットに突き刺さった強烈なシュートが目に焼き付いています。

 古い話はさておき、今回のワールドカップ点数は少ないという話ですが、うるさいほどのブブゼラの音に乗せられるのか、選手の動きがアグレッシブのような気がして、面白いです。
 ヨーロッパの強豪国が苦戦です。フランスに至っては3戦全敗の予選落ちです。対照的に南米勢は快調です。

 今のところ、印象に残ったプレーを3つあげておきます。
・メッシ(アルゼンチン)のセンス抜群のボール捌き。
 タックルをジャンプしてかわしながら、降り際にはボールコントロールに入っていて、次の選手をかわすステップ体勢に入っていた。
 ゴール前へ流し込むパス。味方の動き、相手チームの最終ラインをを読み、早さ・位置・タイミングと申し分のないパスだった。

・マイコン(ブラジル)の角度10度のシュート。
 角度のないところでボールをもらったマイコン。キーパーはマイコンのセンタリングを警戒しながら、ゴールラインの1m前に構える。ゴールポストとキーパーの間をボールを通すのは簡単。しかし、普通に蹴ったのでは、ネットを揺らすことはできない。ところが、マイコンはその間を狙ってシュート。 キーパーの横を抜けてから球が右に切れて、見事にゴール。ゴルフで言えばスライス、野球のピッチャーで言えばシュート(カーブと逆回転)。
まさに、シュートシュートだ。

・ビジャ(スペイン)の突進シュート
 左サイド中盤でボールをもらったビジャ、ペナルティーエリアのコーナーのディフェンダー向かってドリブル、ディフェンダーの直前でボール1個分だけ右にずらし、ディフェンダーの横をすり抜けるようにかわしていった。さらにゴールエリアの少し手前にディフェンダー、そのディフェンダーの直前で右にボールかわす。ついてくるディフェンダーを振り切るように、さらに今度は少し大きく右へボールを流す。そして、そのボールに合わせるようにスライディングしながらシュート、キーパーのセービングも及ばず、ゴールの右奥のネットを揺らした。

 優勝はスペイン、アルゼンチンは監督が不安。ブラジルはどこかで躓くような気がします。(この3チームのプレーは、本当に面白いです)


 さて、今回、一番面白くないのは、サッカーボール。
 高地と言うのを考慮しても、跳びすぎるような気がします。何だか軽そう。パスやセンタリングが伸び過ぎる場合が多く感じます。
 それに、無回転キックだと不規則な変化をすると言われています。キーパーのファンブルが多いのも、そのせいと言われています。つかむのが大変そうです。
 少ない縫い合わせで、より真球に近づけた自慢のボールらしいのですが、なぜ、従来のボールではだめなのでしょう。ボールを変えることによって、プレーに影響が出る、プレーの質を変えなければならないのは変です。
 速く泳げる水着、誰でも遠く飛ばせるゴルフボールやドライバー、つまらないですよね。ドラえもんの道具ではありませんが、どんなボールでもキャッチできるグローブ、どんな球も打てるバット。必要ないですよね。

 もうひとつの不満。これは、今回に限らないのですが、相手と競り合う中で何かの拍子で腕が相手の顔面に当たる(わざとのひじ打ちではなく、故意でもない)。すると、これ見よがしにのけぞり、手で顔を覆い倒れこむ。
 それを悪質な販促と判断され、イエローカードやレッドカードで退場となってしまう。

 相手の反則を取るのも、技術ですが、それによって、退場になってしまうのは、つまらないです。私はスーパープレーが見たいのです。つまらない退場で、そのスーパープレーの機会が減ったり、なくなってしまうのは実に残念です。
コメント
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