英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2015春ドラマ雑感 その3

2015-06-09 19:17:24 | ドラマ・映画
 シリーズものにするつもりはなかったのですが、その3です。
「2015春ドラマ雑感 その1」「2015春ドラマ雑感 その2」
 「その2」が5月11日アップで、ほぼ1か月経っていたことに、かなり愕然としています。


土曜ドラマ『64(ロクヨン)』(原作:横山秀夫 脚本:大森寿美男)
 思いっきり見誤ったドラマだった。
 原作が横山氏なので要チェック。≪外れはないだろう≫と思ったが、第1話があまりにも陰鬱だった。不幸やストレスが主人公の県警の広報官・三上(ピエール瀧)に圧し掛かってきて、視聴を継続するのに抵抗が大きすぎた。その元凶のひとつが警務部長の赤間。これが陰湿で嫌な奴で、おまけに演じる平岳大の滑舌が悪くて聞き取りにくいのがストレスに輪を掛けた。
 実は第2話、第4話の録画が失敗。第1、第3、第5話(最終話)しか観ていない。それでも、非常に面白かった
 細かい点では疑問や納得のいかないところがあるが、第3話では三上の覚悟に感動し、最終話で明かされる真相が≪ああそうだったのかぁ!≫と感心させられた
 さすが横山秀夫である。


 平均視聴率が4%を切るという悲惨な数字で、再放送があるのか微妙だが、もし機会があれば、視聴することをお奨めします。中途半端に観てしまったことを、非常に後悔している。
 来年、映画(2部構成)も公開される。

『ヤメゴク ~ヤクザやめて頂きます~』(脚本:櫻井武晴)
 (毎回、斡旋、または、暴力団との縁切りがメインだが)第6話は、元暴力団員・小牧の就職を斡旋するもののうまくいかず、まず、生活保護を受給させようと奔走する話だったが……
 この元団員、まったくやる気なし、それでも、翔(北村一輝)と佐野(勝地涼)らの懇切さに感激し改心しかけるが、「労働可能な身体能力があるのに、一般市民の税金を使うことは許せない!」という麦秋(大島優子)の横槍によって受給が叶わなくなり、それなら、罪を犯して刑務所に入って食事にありつこうと考え、親身になってくれていた交番勤務の岩井田(金田明夫)を刺してしまう。
 全く以って、小牧はクズである。麦秋の主張は当然である。麦秋の横槍が原因で岩井田が刺されたが、このことで『麦秋の考えが足りない』と責めるのはどうなのか?生活保護を受けさせようとした“足抜けコール”のやり方が間違っていたのではないだろうか!

 その後、7話、8話と進み、麦秋が暴力団員、特に関東貴船組の組長・橘勲(遠藤憲一)と麦秋の母・由美子(名取裕子)を憎む理由も明らかになったが、当事者でないせいか、今一つ、ピンとこない。
 病気で亡くなった大好きな父が望んだ警察官を続けられなくなりそうになったことが要因だが、独房のようなところで単純作業を強制し、辞職させようとした警察上層部の方が恨みが大きいように思える。
 また、そのことをネタに、警察上層部に影響力を持てたというのも、納得しかねる。
 まあ、深く考えなければ、ドラマとしては面白い


『アイムホーム』(脚本:林宏司、原作:石坂啓)
 第5話は、久の実家のコンビニエンスストアの窮地を救うのと母との思いがテーマ
 第6話は、別荘に遊びに行き、親子、夫婦関係の修復がテーマ
 第7話は、音信不通の父・洋蔵が突如現れ、その父へのわだかまりが、多少解消されたかという話
 第8話は、妻の浮気疑惑と、久自身の不倫が判明

 なんとなく緩やかな流れだったが、「表情が分からない」という告白、元妻の病気、久が左遷された訳、赴任地から本社に立ち寄っていた事実が分かり謎の手掛かりをつかむなど、上手くエピソードを絡めていた。
 しかし、第5話で母の病状が絶望的と沈ませておいて、6話で長期戦になるが頑張るという弟の電話がある。いったい第5話の終わり方はなんだったのか!という憤懣と、その電話をドラマの不吉な電話風に演出して、盛り上がりに利用した“あざとさ”に憤りを感じた。


 あとは、
・第6話の地元の八百屋(農家?)でのゲスト出演の神保悟志氏が、気の毒なほど脇役だった
・『華麗なる一族』での父役、ソフトバンクモバイルの犬のお父さんの北大路欣也が、ジグソーパズルがぴったりはまったような感触
・久の娘、いきなり人を呼びつけといて、笑顔から泣き顔……かなりめんどくさい
・それにしても、第十三営業部って、ひま過ぎ。働け!


『美女と男子』(脚本:田渕久美子)
 上から目線の言い方だが、“まずまず面白い”
 沢渡一子(仲間由紀子)、向坂遼(町田啓太)がレッドカーペットに向かって進み出す。1話ごとにテーマ(ステップ)を上っていく感触が良い。
 一子が左遷されたひのでプロが詐欺に遭い、倒産。次回(第9話・今夜)から第2部に突入。


『京都人情捜査ファイル』(脚本:吉本昌弘、李 正姫、松本美弥子)
 犯人の動機や事件関係者の行動に不可解な点が多いが、『土曜ワイド劇場』や『暴れん坊将軍』を見ているつもりになれば許容範囲かも。
 いちいち突っ込んでいたらキリがないので、ひとつだけ。
 真犯人を出会いがしらにぶつかりそうになった顔は見なかったと言っていたが、真犯人役は徳井優さん。顔は見なくても体型(思いっきり小柄・158㎝)で特定できるような気がする。
コメント (4)
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