英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その63「三浦瑠麗氏⑧ “戦後最悪のGDPの落ち込み”で、トーンが高くなる」

2020-08-21 17:18:48 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

《4~6月期の実質GDPは、前期比年率27.8%の減》
………「過剰な経済へのブレーキで、経済が壊れ、9月以降に倒産や廃業する事業所がどんどん出てくる」「新型コロナウイルスで亡くなる数より、経済ブレーキによって亡くなる数の方がはるかに多くなる」というのが氏の持論。
 先頃のGDPの落ち込みの報を受けて、氏のトーンが高くなった。

 このGDPの落ち込みは欧米に比べると軽度であるが、かなりの落ち込みであることは間違いない。
 しかし、氏の主張を全面的には同意できない(一部は認めるにしても、かなりの部分で否定したい)。
 以前より、ずっと言及してきた(「その29」「その33」「その35」「その39」「その49」「その50」「その56」)ので、ここでは詳しくは述べないが……
 ……水瓶の穴やヒビを補修しないで、水を補給し続けているのが現在の政策で、漏れ続ける水……どれだけ無駄な水が(税金)が消費されていくのだろうか?補修せずに水を補給することによって、穴やヒビが広がらないのだろうか?感染拡大や長期化によって、経済へのダメージは膨大になる。
 ……「経済が壊れる」と危惧しているが、コロナ禍によってどれだけの生活が壊れているのだろうか?帰省はもちろん、介護施設などでの面会などが制限されて、認知症が重くなる。猛暑の中での下校や授業。インターハイなどの大会中止。もちろん、医療従事者の消耗は激しくなるばかり…
 感染が収まりかけた時に、もう少し辛抱して、県外への移動の自粛を続けていたら………、感染者の増加傾向が見て取れた7月上旬に、移動制限や飲食店への営業時間短縮などの措置を行っていたら、もっと、もう少し平常のお盆を迎えられたのではないだろうか?

 三浦氏は、《新型コロナウイルス感染症を「指定感染症(二類感染症相当)」から外すべき》とも主張している。
 そうすれば、医療従事者の負担は減り、経済へのブレーキも弱くなるというのだ。
 確かに、一時的にはそうなるだろうが、その後の感染爆発を考えると、到底同意はできない。

 上記の点はさておき、《新型コロナウイルスを「指定感染症(二類感染症相当)」に指定したのが妥当なのか?》という疑問が浮上する。
 二類感染症のSARS、MERS、鳥インフルエンザのそれぞれ致死率は9.6%、34.4%、50.0%以上であるのに対して、新型コロナウイルス感染症は2%程度と言われている(欧州はもっと高いようだ)。
 日本においては、若年層は無症状者や軽度の症状で済む人が多く、さらに、医療従事者の努力により、重篤化も抑えられているようだ。

 とは言え、世界で80万に達しようとしている死亡数は決して軽く見ることはできない。さらに、無症状者からの感染の可能性も低くないので、新型コロナウイルスが市中に蔓延し、高齢者が感染してしまうことは大いにあり得る。
 三浦氏はどこまでの状況を想定しているのだろうか?
コメント
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