英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season19 第8話「一夜の夢」

2020-12-08 17:59:09 | ドラマ・映画
・宇野健介(柏原収史)が小早川奈穂美(上野なつひ)に故意にぶつかり、奈穂美の携帯を搾取し、何かの弱みを握り、付きまとい始める
・奈穂美の婚約者・星宮光一(田中佑弥)が殺害されたが、宇野には完璧なアリバイがあった。しかし、“取って付けた感”がぷんぷん匂う


【事件のポイント】
①宇野が掴んだ奈穂美の弱みとは
②宇野のアリバイを崩せるか
③金を要求せず、奈穂美との結婚を望んだ理由

 ……①奈穂美は裏カジノで儲けていた
   ②アリバイを証言したバーの店員・花牟礼静香(田川可奈美)は宇野の幼なじみで、宇野の不遇な人生を不憫に思いアリバイ工作に協力した
   ③星宮も宇野の幼なじみで、宇野が歩むはずだった幸せな人生を盗み取っていた(宇野の思い込みも多分に含む)

 ③について補足すると、宇野は幼なじみの二人に離れ離れになりたくないと頼まれ、養子縁組を断ったが、その縁組を星宮のところに回り、縁組が成立。星宮は宇野にそのことを隠していた。
 宇野は本来歩んでいたはずの人生を、星宮から奪い返した。

 ドラマの主眼は③に置かれていた。しかし、平凡。
 ②のアリバイは捜査の過程で静香が幼なじみと判明して、崩れる。(ちょっと記憶が曖昧なのですが)静香が宇野の幼なじみだと視聴者に明示したのはラスト近くで、《ああ、そうだったのか》という感触はあった。
 ただし、右京たちはアリバイを崩すことには重きを置いていなかったので、《謎が解けた》という感慨はなかった。まあ、店員協力のアリバイは、アリバイ工作としては威張れないので、ウエイトを置けなかったのだろう。
 ①も“ありがち”のような気がする

 
平凡な脚本という自覚があったのかは分からないが、金井寛氏はラストで暴挙に出る!…………真相を暴かれ、確保された宇野を捜査一トリオが逃げられ、投身自殺されてしまう。
インパクトが欲しかったのかもしれないが、これ必要?!


人生を奪い返すことに固執していた宇野が、その象徴である結婚イベントに臨まないのは矛盾している。
宇野は結婚式会場を屋上から眺めていたので、覚悟していたのかもしれない。
いきなり、与党幹事長の後継者になるのは無理があるし、奈穂美とうまくいくとは思えない。
そもそも、婚約パーティも無理があり過ぎ。

相当残念な脚本だった。

【その他の感想】
殺害現場付近に落ちていた鍋蓋の持ち手。その鍋の持ち主が事件を目撃していたかもしれないと、捜索するが、『警視庁捜査一課長』の大岩捜査一課長(内藤剛志)の号令と“見つけの山さん”こと小山田管理官(金田明夫)がいないと無理であろう。

第1話第2話第3話第4話第5話第6話第7話


【ストーリー】番組サイトより
ドン底の男がセレブ令嬢を脅迫して結婚!?
特命係が難攻不落のアリバイ崩しに挑む!


 右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、レストランの前で揉めている男女を見掛け、間に入る。しかし、2人は大丈夫だと言って足早に立ち去ってしまった。翌日、亘はネット記事で、昨晩の女性が与党幹事長の娘・小早川奈穂美(上野なつひ)と気付くが、その矢先、彼女の婚約者である資産家男性が他殺体で発見される。
 捜査に乗り出した右京と亘は、奈穂美に事情を聞き、揉めていた男の素性を尋ねる。すると、落とした携帯電話を届けてくれた礼に、食事をしただけだという。問題の男は、宇野(柏原収史)というキャバクラの客引きで、奈穂美に一方的に結婚を迫っているらしい。
 右京と亘は、宇野に疑惑の目を向けるが、確固たるアリバイがあることが判明。それでも、拾った携帯電話から奈穂美の弱みを握り、結婚しろと脅しているのではないかという疑いは消せず、捜査を続けるが…!?

男はなぜセレブ令嬢との結婚にこだわるのか?
いっぽう、脅迫を受けている令嬢にも秘密が…
右京と亘が、かつてない衝撃に見舞われる!


ゲスト:柏原収史 上野なつひ

脚本:金井寛
監督:杉山泰一
コメント (2)
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