英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

駄目だったなあ……2020竜王戦 第5局

2020-12-06 21:37:47 | 将棋
 形勢がよかった羽生九段が決めに行ったが、これが決まらず、逆転。その後は、豊島竜王が腰の入った読みで逆転の隙を与えず、初防衛を果たした(他の棋戦を含めて、初の防衛)

 と金は作られたものの銀得の羽生九段。豊富な持ち駒で、後手玉を攻略できそうで、本局はモノにできそうな気配があったが、評価値が示す形勢より、難しい局面だったのかもしれない。
 羽生九段の攻めを見切り、2筋の突き捨てに手を抜き桂を取った△3七歩成で抜き去った豊島竜王。……強かった。

 第3局の逆転負けが大きかったとは思うが、今期の7番勝負全体を通して視ると、豊島竜王の強さが羽生九段を上回っていた。
 《豊島竜王に勝つのは、大変だなあ》とつくづく感じた。
 序盤に隙が無く、隙を見せたら突かれる。中盤は押し引きが複雑で柔軟。終盤は着実で、悪い時はなかなか腰を割らない。……トゲトゲ・ギザギザしていて、ブヨブヨしていて、ネバネバしていて、分厚い。……そんな豊島将棋に最終的に飲み込まれてしまった。


 しかし、今回は力負けしてしまったが、次はわからない。
 最近の羽生九段の勝ち将棋の内容は素晴らしく、そのレベルを発揮すれば、豊島将棋を凌駕することも可能だと私は考えている。

 ただし、不出来な将棋の割合が増えてきているのが不安材料。

 あと、豊島竜王と将棋の質が違うのか、読みが合わず、感覚が狂ってしまい、終盤前の失着が多いような気がする。豊島将棋に抗する為の消耗も大きいような気がする。
 と言っても、豊島将棋を研究するべきというわけではなく、敗局において、《どう指せばよかったか》《どういう棋理を優先すべきだったのか》《その時の形勢判断が正しかったのか》……その辺りを分析検証し、将棋を再構築するべきだと思う(上から目線をご容赦ください)

 今期は取りあえずA級残留(特に次局の対豊島戦は勝ってほしい)。できれば、NHK杯優勝してほしい。
コメント (2)
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