英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第35話「苦い盃(さかずき)」【追記あり】

2022-09-12 18:11:31 | ドラマ・映画
北条政範毒殺の嫌疑
平賀朝雅(りくの娘婿)
 嫌疑と言うより、犯人。
 前話で源仲章から毒薬を渡され唆され、その後、政範が急死。《味がして毒を持ったのがバレないか?》無味の確認の会話を、畠山重保が聴いており、問い詰められるがとぼける。
畠山重保……畠山重忠の嫡男
 京に重保が居合わせたことを、疑いを向けられたことを逆用し、りくが重保を、畠山一族を疑うよう仕向ける
 北条時政と畠山重忠が武蔵の所領を巡り揉めており、《報復で朝雅に嫌疑をかけた》と巧妙な朝雅の言葉で嫌疑が掛けられる

畠山重忠の乱へ
りく
 自分本位で強欲の塊
 そんな愚かさを朝雅に利用されたが、朝雅の虚言がなくとも、「畠山重保が毒を盛って政範を殺害した」と言い出しかねない愚かな女。
 今回の場合、《娘婿・朝雅と かねてからの忠臣・重忠のどちらを信用するか?》であるが、りくにとっては深く関わりがなかった重忠より、何かと会話し義母の自分を立ててくれる娘婿を信じるのは無理もない。
 ただし、重忠の忠義さや誠実さを良く知る時政を説き伏せ、操るのは悪女と言って良い。

時政
 頼朝に賭け、義時や同輩や配下の者の有能さや頼朝のカリスマ性や運の良さも味方し、現在の執権の地位についている。
 本来、人の好い性格だが、物事を冷静に分析し判断する才覚に欠如しており、妻のりくにいいように操られてしまう。
 今回も「重忠の陰謀説」は半信半疑だが、りくに唆され、畠山討伐許諾書に実朝の印を押させる(その内容を実朝には知らせない)
 
畠山重忠
・言われなき罪で攻められることを良しとせず、怒る(げんこつで床を凹ませる)
・義時が《畠山を信じていること》、《時政が畠山を滅ぼそうする動きを止めようとしている》ことも理解している
・北条と畠山が戦になった場合、義時が義政につくことも仕方がないことだと思っている
・戦になった場合、義時が畠山と戦うのは《鎌倉の為》だろうと納得しているような言葉を口に出すが……
・本当は「鎌倉の為ではなく、“北条の為”ではないのか?」「(鎌倉の為と思うなら)義時がしなければならないこと(本当は誰と戦うべきか)をお前(義時)は分かっているはず」(←意訳)という言葉を投げかける
  その他「私とて、鎌倉を灰にしたくはない」「一旦戦となれば、一切容赦はしない」「どんなに敵が多くても、自分なりの戦い方をする」と威嚇?する

実朝、行方不明の件
実朝
 勝手に縁談が進み、鎌倉殿としても職務や責任が圧し掛かり、悩み、息抜きに……
 息抜き先が、和田邸だったので、大騒動に………

胡散臭い歩き巫女(大竹しのぶ)
「この中にひと月、体を洗っておらぬ者がいる」(臭うので、占わなくともわかる)
「儂は肘を顎につけられない悩みがある」(人間は誰もできない)
など、インチキ臭いが、
 泰時の双六アレルギーを見抜き、実朝には「雪の日には災いが待っている。用心すべし」と予言
 さらに、実朝が悩んでいるのを察知し、「遠い昔から人は悩みを持って生きている。自分だけではなく、皆、同じだ。安心しろ」(←意訳)と励ます

和田義盛
 気のいい男で実朝も和むのだろう。
 ただし、お気楽馬鹿なので、実朝行方不明で大騒ぎになることなど、考えもしない。
 泰時も同罪。

大江広元
「我らが見つけられないということは、執権殿も見つけられぬとという事。良い方に考えましょう」(広元)
「あなたに言われると、心が落ち着きます」(尼御台)
 冷静で有能で真面目な政所別当が言うと説得力がある。実朝の行方不明で不安な尼御台も、広元の言葉に安心を覚えて、上記の言葉。
 照れて、少しうれしそうな広元……可愛い(『鬼滅の刃』の伊之助が優しい言葉を掛けられて、ホワホワするのを思い出した。←意味が分からない人は、スルーすべし)


豹変女と、それを見抜く色男
のえ
「小四郎殿には太郎殿がいらっしゃいます……私は、それで満足」
満足なわけ、ありません!  (お子を産んで、家督を継がせる)そうでないと、あんな辛気臭い男に嫁ぎません!

《アバズレだが、性根はいいかも》と思ったが……外れた。面白いから、許して!
父親には本性を出すんだね。

三浦義村
 指に飯粒が付いているのを見て、裁縫ではなく握り飯を食べていたのを見抜く。
 さすが色男。
 畠山重忠の怖さも熟知していたが、忠重のことを「ヤサ男だが」と2度も表現。対抗意識が強い。

【追記】
根っこでは繋がっている3姉弟妹
確か……「一幡は生かしてほしい」という姉の願いに逆らって一幡の命を奪った義時に「もうあなたの言葉は信用できません」と激怒した政子
実衣も全成を失って、憎しみを優先させ、姉・政子に対して敵意に近いものを表していたが……

今話では、結構、仲が良かったような……




第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」
第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」
第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」
第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」
第32話「災いの種」
第33話「修善寺」
第34話「理想の結婚」

【ストーリー】番組サイトより
源実朝(柿澤勇人)の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也)のいとこ・千世(加藤小夏)が鎌倉へ到着。政子(小池栄子)らが出迎えるが、愛息・北条政範(中川翼)の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえ)は失意に沈んでいた。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇)が畠山重忠(中川大志)の嫡男・重保(杉田雷麟)への疑惑をりくに告げる。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された義時(小栗旬)は、父・時政(坂東彌十郎)に……

脚本:三谷幸喜
コメント (4)
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