英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第26話「悲しむ前に」

2022-07-04 14:34:54 | ドラマ・映画
頼朝の昏睡状態から火葬まで、周囲の心情や儀礼・代替わりの手続きなどのエピソード回

政子
頼朝を最も愛した女性
回復を信じ、付きっ切りで介抱(他の者すべて、"頼朝は長くない”と思った)
ふたりの出会いの際、食した小骨抜きのアジを手にしている頼朝の幻?を見て喜ぶが、直後、絶命していた頼朝を目にする(床から出て、縁側で倒れていた)
義時に諭され、今後の鎌倉を支えていく心を決め、頼家を鎌倉殿に指名する。

安達盛長
頼朝を最も慕った人物。家人(従者)であったが、頼朝にとって友人、叔父のような存在でもあったような気がする
ひたすら、死にゆく頼朝を悲しんだ

頼家
父の危篤・死去を悲しんではいるようだが、その感情があまり感じられない。
政子から鎌倉殿に推挙され、一旦は辞退するが、強く推されて決意する(一旦辞退したのは、梶原景時の助言による)

北条時政
娘婿の頼朝を盛り立てた。朴訥な性格で、私欲はあまりなく裏表なく頼朝と接した
頼朝の昏睡状態に、三浦義澄、稲毛重成(違うかも)を巻き込んで、回復祈願の水ごりをする(寒さで断念)。この件で、頼朝危篤が御家人に広まった?
 頼朝の死によって、頼朝の乳母の比企が力を持つことに、北条の危機を思い、頼朝の異母弟・阿野全成(実衣の夫)を鎌倉殿に擁立しようとする(りくの扇動)

(以下の者は、頼朝は長くないと思い、頼朝の回復や危篤に陥った悲しみよりも、以後の動向を思案する)
りく
中央欲(都での権勢)など権力欲があり、欲のない夫・時政に物足りなさを感じていたが、夫の気持ちを立てて、おとなしくしていた。
頼朝の死により、北条家の危機を感じ、夫を煽った。

実衣
《全成を鎌倉殿に》という動きに、「信頼のないことでは、(まだ若い頼家と)私の夫も良い勝負です」と辞退の意を表していたが、”御台所”の響きと権力に目がくらみ、政子に「実衣は御台所は無理だ」と否定され、ひねくれてしまう。

阿野全成
実衣に推されて、その気(鎌倉殿に就く)なるが、自分の身の程を考え、辞退しようとする

比企能員
頼朝の死により、《義家が鎌倉殿になれば、頼家の乳母である比企の勢力は大きくなる》と“しめしめ状態”

三浦義村
義時から、《頼家とつつじの子の乳母を三浦から出せ》、《今後、大きくなるであろう[北条vs比企]の調整役として鎌倉を支えてくれ》と頼まれる。
皆が納得するよう《乳母の件は、頼朝からの依頼》とするのを条件に、承諾

畠山重忠
頼朝危篤の状況を梶原景時と共に知らされ、今後の対応を依頼される(さすが、“武士の鑑かがみと謳うたわれる武者”と番組サイトで紹介される男だ)
危篤の報が広まらないよう依頼された時、医者の口を封じる為に、景時が善児を使用するのを察知し、穏便な手段(砂金で口止め)に留める

梶原景時
義時から畠山重忠と同等に思われているようだ。
いつの間にか、頼家に接近し助言を与える(接近は、狩りの時の毒餌助言がきっかけか?)

北条頼時……頼朝の危篤の状況を、着衣の汚れから《昏倒→落馬》と推理
和田義盛……武士の大将が落馬で死んだと蔑む
大江広元、三好康信、中原親能、二階堂行政……次代の鎌倉殿を継ぐ際の朝廷との調整役となった

義時
《鎌倉殿の引き継ぎの段取り》、《北条と比企の調整役を義村に》、《死後の安息を得るための臨終出家の儀》、《火葬の手はず》、《政子に今後の鎌倉を支えていくよう説得》など、多方面で奔走。
平家を追い出すため頼朝を補佐し盛り立てる。それが、ひいては板東の平和に繋がる…(頼朝を補佐することが、目的の大半となっていたが……)
父・時政は「北条あっての鎌倉だ」と主張したが、義時は「鎌倉あっての北条」と主張。「板東の為に」が「鎌倉の為」に若干変化したが、根本的には変わっていない。
頼朝の為に、非道なことも行い、自分を“汚い人間”と卑下したが、《皆で幸せになりたい》という心根は失っていないようだ。

とは言え、頼朝が死去して、自分の役目は終わったと……
上記のいろいろな段取り・骨折りは、鎌倉・板東の安寧を思ってのことではあったが、自分が身を引くための準備だった。


しかし、政子に「私に“御台所”の役目を押し付けたのだから、義時も手伝え」(←実際のセリフは違います)
さらに、臨終出家の儀の際、髷から出てきた観音像を政子から託されて、心を決める。頼朝の観音像から、「政子や頼家を頼む」という声が聞こえたのかもしれない。



第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」

【ストーリー】番組サイトより
安達盛長(野添義弘)が涙に暮れる中、義時(小栗旬)は先を見据え、大江広元(栗原英雄)らと頼朝の嫡男・頼家(金子大地)を次の鎌倉殿とする新体制作りを始める。しかし、比企能員(佐藤二朗)の力が増すことを嫌うりく(宮沢りえ)が、夫・北条時政(坂東彌十郎)をたきつけてこの流れに対抗。鎌倉に不穏な空気が流れる中、狩りから戻った頼家は……

脚本:三谷幸喜

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