(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)
★東京問題
菅官房長官
「この問題(新型コロナウイルス感染の急拡大)は、圧倒的に“東京問題”と言っても過言ではないほど、東京中心の問題になってきている。
小池都知事
「圧倒的に検査数の多いのが東京です。それによって陽性者が出てきて、かつ、その中には無症状の方もかなり含まれていることとがわかってきた」
「“Go To キャンペーン”がこれから始まろうとしている中で、その辺の整合性を国としてどうとっていくのか、無症状の方も出てきている中で、どういう風に仕切りをつけていくのかというのは、むしろ“国の問題”だとこのように思う」
感染の急拡大は、都の対応(接待を伴う飲食店へ緩やかな対応等)が起因している(←私の考え)が、政府も傍観しておきながら、圧倒的に都の問題と責任を押し付けるのは無責任である。
なので、小池都知事の反論する気持ちはわからないでもない。
しかし、小池都知事のそれは反論になっていない。反撃しただけ。
“Go To キャンペーン”に問題は大ありだが、それと首都圏の感染急拡大とは無関係。
《無症状の感染者が多い》→《無症状の感染者が旅行によって感染を拡大させる可能性》を指摘し、無理やり関連付け、《政府の感染防止策と“Go To キャンペーン”が冷房と暖房を同時に行っているようなもの》と反撃した。冷暖房論には同意するが、政治家特有の問題のすり替えだ。
(“東京問題”論はさておき)
★開き直る政府(菅官房長官、西村経済再生担当大臣等)
「(“Go To キャンペーン”の延期は)全く考えておりません。
いずれにせよ、コロナウイルスをゼロにすることはできないと思っている。
感染防止策をしっかり講じながら、社会経済活動を段階的に引き上げて両立させていきたい」
“キャンペーンの延期を全く考えていない”って、少しは、いや、十分に考えろよ。
“コロナウイルスをゼロにすることはできない”というのは否定できないが、だからと言って、感染拡大を助長するような施策を採っていいことにはならない。開き直りもいいところだ。経済活動重視論者にはこの理屈がよく見られる。1.7兆円もの税金を感染の拡大に使うなど言語道断だ。
“感染防止策をしっかり講じながら”と言っているが、西村経済再生担当大臣によると
「のどや嗅覚・味覚への違和感があり、だるいなどという方は、そもそも外出をせず、当然、県をまたぐ移動は控えてもらいたい。航空、鉄道、バスなどは、消毒や換気を行い、人と人との距離を取ることを徹底してもらうとともに、ホテルなどでも、旅行者に検温をし、体調を聞き、違和感がある人には、その地域で検査をしてもらいたい」と述べ、旅行者と事業者双方に、感染防止策を徹底するよう呼びかけた……とある。
上記の感染拡大予防策って、現在も多くの企業・事業者、そして世間の人も努めている。その中で感染が急拡大してきたのは、県をまたいでの移動自粛の停止、接待を伴い飲食店などの休業要請の解除を行ったからである。
なので、移動の制限や休業要請を出すのが急務である。
“Go To キャンペーン”や観客を入れてのプロ野球やJリーグのゲーム開催などのイベントの人数制限の緩和は、吹雪から帰ってきた人に扇風機の強風を充てるような措置である。
★小池都知事の主張の矛盾点
・「皆さんには、“感染しない”“させない”というのを徹底させていただきたい」
都民は充分心掛けているよね。
・「圧倒的に検査数の多いのが東京です。それによって陽性者が出てきている」
6月18日ごろ(移動制限解除の頃)の都のPCR検査数は約2000、都の感染者が200人を超えた数日の検査数は3500と1.75倍。移動制限解除の頃の新規感染者が40人程度だったので、この1.75倍は70人となる。
ただし、いわゆる“夜の街”関連者を重点的に検査を行っているので、それを差し引いて考える必要がある。7月12日を例にとると、新規感染者は206人。このうち“夜の街”関連は44人。夜の街関連者は陽性率が高いと考えられ、10%と仮定すると、夜の街関連者の検査数は440となる。
なので、一般の検査数は約3000と考えることができ、これは6月18日ごろの検査数2000の1.5倍。よって、新規感染者が検査数に比例すると考えると、一般の感染者数(理論値)は6月18日ごろの感染者数40人の1.5倍で60人となる。これに対し、実際の7月12日の一般感染者は「全体の感染者206人」ー「夜の街関連の感染者44人」=162人。小池都知事の主張は正確ではない(的外れに近い)。
【修正】
7月の新宿スポットの陽性率は33%と言うことなので、7月12日の夜の街関連の検査数は約130と考えることができる。
なので、一般の検査数は約3350程度と考えることができ、これは6月18日ごろの検査数2000の約1.7倍。よって、新規感染者が検査数に比例すると考えると、一般の感染者数(理論値)は6月18日ごろの感染者数40人の1.7倍で68人となる。これに対し、7月12日の実際の一般感染者は「全体の感染者206人」ー「夜の街関連の感染者44人」=162人。小池都知事の主張は正確ではない(的外れに近い)。
★東京問題
菅官房長官
「この問題(新型コロナウイルス感染の急拡大)は、圧倒的に“東京問題”と言っても過言ではないほど、東京中心の問題になってきている。
小池都知事
「圧倒的に検査数の多いのが東京です。それによって陽性者が出てきて、かつ、その中には無症状の方もかなり含まれていることとがわかってきた」
「“Go To キャンペーン”がこれから始まろうとしている中で、その辺の整合性を国としてどうとっていくのか、無症状の方も出てきている中で、どういう風に仕切りをつけていくのかというのは、むしろ“国の問題”だとこのように思う」
感染の急拡大は、都の対応(接待を伴う飲食店へ緩やかな対応等)が起因している(←私の考え)が、政府も傍観しておきながら、圧倒的に都の問題と責任を押し付けるのは無責任である。
なので、小池都知事の反論する気持ちはわからないでもない。
しかし、小池都知事のそれは反論になっていない。反撃しただけ。
“Go To キャンペーン”に問題は大ありだが、それと首都圏の感染急拡大とは無関係。
《無症状の感染者が多い》→《無症状の感染者が旅行によって感染を拡大させる可能性》を指摘し、無理やり関連付け、《政府の感染防止策と“Go To キャンペーン”が冷房と暖房を同時に行っているようなもの》と反撃した。冷暖房論には同意するが、政治家特有の問題のすり替えだ。
(“東京問題”論はさておき)
★開き直る政府(菅官房長官、西村経済再生担当大臣等)
「(“Go To キャンペーン”の延期は)全く考えておりません。
いずれにせよ、コロナウイルスをゼロにすることはできないと思っている。
感染防止策をしっかり講じながら、社会経済活動を段階的に引き上げて両立させていきたい」
“キャンペーンの延期を全く考えていない”って、少しは、いや、十分に考えろよ。
“コロナウイルスをゼロにすることはできない”というのは否定できないが、だからと言って、感染拡大を助長するような施策を採っていいことにはならない。開き直りもいいところだ。経済活動重視論者にはこの理屈がよく見られる。1.7兆円もの税金を感染の拡大に使うなど言語道断だ。
“感染防止策をしっかり講じながら”と言っているが、西村経済再生担当大臣によると
「のどや嗅覚・味覚への違和感があり、だるいなどという方は、そもそも外出をせず、当然、県をまたぐ移動は控えてもらいたい。航空、鉄道、バスなどは、消毒や換気を行い、人と人との距離を取ることを徹底してもらうとともに、ホテルなどでも、旅行者に検温をし、体調を聞き、違和感がある人には、その地域で検査をしてもらいたい」と述べ、旅行者と事業者双方に、感染防止策を徹底するよう呼びかけた……とある。
上記の感染拡大予防策って、現在も多くの企業・事業者、そして世間の人も努めている。その中で感染が急拡大してきたのは、県をまたいでの移動自粛の停止、接待を伴い飲食店などの休業要請の解除を行ったからである。
なので、移動の制限や休業要請を出すのが急務である。
“Go To キャンペーン”や観客を入れてのプロ野球やJリーグのゲーム開催などのイベントの人数制限の緩和は、吹雪から帰ってきた人に扇風機の強風を充てるような措置である。
★小池都知事の主張の矛盾点
・「皆さんには、“感染しない”“させない”というのを徹底させていただきたい」
都民は充分心掛けているよね。
・「圧倒的に検査数の多いのが東京です。それによって陽性者が出てきている」
6月18日ごろ(移動制限解除の頃)の都のPCR検査数は約2000、都の感染者が200人を超えた数日の検査数は3500と1.75倍。移動制限解除の頃の新規感染者が40人程度だったので、この1.75倍は70人となる。
ただし、いわゆる“夜の街”関連者を重点的に検査を行っているので、それを差し引いて考える必要がある。7月12日を例にとると、新規感染者は206人。このうち“夜の街”関連は44人。夜の街関連者は陽性率が高いと考えられ、10%と仮定すると、夜の街関連者の検査数は440となる。
なので、一般の検査数は約3000と考えることができ、これは6月18日ごろの検査数2000の1.5倍。よって、新規感染者が検査数に比例すると考えると、一般の感染者数(理論値)は6月18日ごろの感染者数40人の1.5倍で60人となる。これに対し、実際の7月12日の一般感染者は「全体の感染者206人」ー「夜の街関連の感染者44人」=162人。小池都知事の主張は正確ではない(的外れに近い)。
【修正】
7月の新宿スポットの陽性率は33%と言うことなので、7月12日の夜の街関連の検査数は約130と考えることができる。
なので、一般の検査数は約3350程度と考えることができ、これは6月18日ごろの検査数2000の約1.7倍。よって、新規感染者が検査数に比例すると考えると、一般の感染者数(理論値)は6月18日ごろの感染者数40人の1.7倍で68人となる。これに対し、7月12日の実際の一般感染者は「全体の感染者206人」ー「夜の街関連の感染者44人」=162人。小池都知事の主張は正確ではない(的外れに近い)。
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