英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「施錠」(中田七段作詰将棋)の解答

2016-01-14 20:21:09 | 詰将棋
「施錠 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号」の解答です。



 初手▲3五歩は打ち歩詰なので、その打開で▲2五龍と指したくなります(打開策として▲2五馬△同と▲1四龍も考えられますが、この筋については後述)。

 △2五同との一手で、これにより▲3五歩が可能になりました。


 “打ち歩詰め”の打開で、ほぼ反射的に△3五同とまで進め、≪さて?≫と一旦、読みが止まった方が多いかもしれません。
 短編の“打ち歩詰打開作”は、それが打開できれば、あとはその惰性で詰むことが多いのですが、本作の場合は、若干趣きが違います。

 第3図が提示されれば、▲3三銀成は一目かもしれませんが、初図からだと少々見えにくい、先程、「後述する」と述べた▲2五馬△同と▲1四龍に目移りするかもしれません。
 なぜ、▲3三銀成が見えにくいのかというと、初図の段階では4手目△3五同とが“目的”だったのですが、4手目の△3五同とは詰ますための“手段”になっているのです。
 ところが、“打ち歩詰打開”のため反射的に4手目まで進めてしまうと、3手目、4手目の▲3五歩△同とが“逃げ道封鎖”の手筋(手段)になっていることに気がつきにくいのです。

 第2図を再掲しますね。

 この図からだと、≪▲3三銀成△同歩▲4四金だと、△3五玉と逃げられてしまうので、まず▲3五歩だな≫と瞬時で看破する方は多いと思います。



 そして、5手目▲3三銀成△同歩



 ▲4四金までの詰みです。


 さて、

 初図より、▲2五馬△同と▲1四龍という打ち歩詰の打開も有力ですし、こちらの方が格好良いです。


 ここで、2四に合駒を打つと、例えば△2四歩ですと、▲3五歩と打って、先程と同様に詰みます。
 しかし、合駒を打たず△2四とと引かれると、


 ▲3五歩が、再び“打ち歩詰の禁”になってしまいます。


詰手順……▲2五龍△同と▲3五歩△同と▲3三銀成△同歩▲4四金まで7手詰
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相棒 season14 第11話「共演者」

2016-01-13 19:14:54 | ドラマ・映画
いがみ合う2人の女優と殺人事件の関係は?
垣間見えてきた女優たちの素顔は、真実か、それとも演技か!?
右京と亘が、危うい駆け引きの中で驚きの真相に迫る!


   ………(上記は)番組サイトのストーリー紹介の結びの文章。
 今話の見所は、まさにそれ。
 いがみ合う二人の女、しかも、女優なので真実なのか、演技なのか……
 右京たちが、二人の確執、そして被害者・恵子との関係を明らかにしていき、徐々に見えてくる桜庭かなえ(高橋かおり)と桐島万里子(多岐川裕美)の心情の共鳴。
 しかし、かなえは姉への復讐に、万里子を欺き利用したのだった!
 女優としてのかなえを馬鹿にしていた万里子が、かなえの演技に騙され誘導されて、復讐の道具として使用されてしまった。この上もない屈辱のうえ、かなえに同情し彼女のアリバイまで作ろうとした自分の馬鹿さ、そして、かなえの殺人教唆を立証することが困難で、かなえは罪に問われないであろうという腹立たしさ……


 視聴者は、右京たちと同じ視点でふたりの女優の心理の共鳴を知り、ラスト直前で、万里子の犯行心理に追いつく。しかし、そこで明かされるかなえのしたたかさ。万里子と同様に、唖然となる……



 ≪うん、面白かった≫……内閣官房長官・朱雀武比古(本田博太郎)の口調で

 しかし、女優ふたりの確執等に時間を割いたため、事件そのものの捜査はほとんどなかった。
 今回の主題が、女優ふたりの心情なので、1時間枠では捜査に時間を掛けるのは時間的に不可能。また、管轄内で捜査の権限もないので、納得しなければならないのだろう。
 でも、いきなり、「カレンが正真正銘、恵子の娘である」ことが明かされるのは、視聴者にとっては、急転直下過ぎ。
 さらに、かなえの殺人教唆を立証するのが困難だと考えられるため、万里子と同様に≪騙された、悔しい~≫で終了してしまうのは、ムカムカ感が大きい。

 ≪やられた~!≫という感触を、素直に味わうのが“大人の相棒ファン”なのだろうが……

 せめて、右京と冠城が事実を整理して、これは二人の共謀なのか、どうなのかを考えるシーンを挿入して、視聴者にも考える時間が欲しかった。
 また、類稀なる洞察力と推理力の右京が、かなえのしたたかさに気づくようなシーンも欲しかった。
 できれば、かなえの完全なる計画遂行も、穴があったというラストにして欲しかった。犯行の際、腕を痛め、監視カメラで変装が露見してしまった万里子との差がつきすぎではないのだろうか?



【ストーリー】番組サイトより
 主演女優のマネージャーが別荘で謎の死
 事件から2人の女優の“本性”が明らかに!

 富士の裾野で映画の撮影が行われている最中、主演女優・桜庭かなえ(高橋かおり)の姉でマネージャーをしている恵子(白土直子)の遺体が、別荘で発見された。
 所轄署が容疑者として目を付けたのが、恵子に復縁を迫っていたという元夫。担当の弁護士と旧知の仲の亘(反町隆史)は、力を貸してほしいと頼まれ、右京(水谷豊)に相談する。事件に興味を持った右京は、亘と共にかなえの映画撮影現場へ。
 そこでは、かなえとベテラン女優の桐島万里子(多岐川裕美)が、周囲の目も気にせずいがみ合っていた。聞けば、確執はかなり以前からのことらしく、特に事件のあった日は、スタッフの前で罵り合いを始め、ついには万里子が映画から降りると言いだす騒ぎに。その後、かなえが謝罪したことで、何とか場は収まったという。そんな中、右京は万里子に誘われ、2人きりでバーで会うことになるが…!?

いがみ合う2人の女優と殺人事件の関係は?
垣間見えてきた女優たちの素顔は、真実か、それとも演技か!?
右京と亘が、危うい駆け引きの中で驚きの真相に迫る!

ゲスト:多岐川裕美 高橋かおり

脚本:坂上かつえ
監督:兼涼介
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2016全日本総合バスケットボール選手権 決勝 JX-ENEOSサンフラワーズ × デンソー アイリス

2016-01-12 20:44:35 | スポーツ
JX-ENEOSの圧勝だった。
「為すすべなく敗れる」という言葉があるが、デンソーは「為すべきことをせずに敗れた」だけだった。


 最初のプレイ、渡嘉敷のポジション取りが上手かったこともあるが、吉田からゴール下の渡嘉敷に簡単にパスが通り、難なく2点シュートが決まる。≪えっ?簡単に通ってしまったぞ≫
 なぜか、吉田をマークする伊藤が渡嘉敷の方に寄り、フリーになった吉田にパスが渡ったのを見て、慌てて吉田に詰め寄ったが、その逆をついて渡嘉敷にパスが通されてしまった。吉田→渡嘉敷へのパスは、JXに最も許してはいけないプレーだというのに、初っ端からこのプレー……今後の展開を暗示するかのようだった。

 それでも、オフェンスリバウンドを2本取り、JXのターンオーバーを2つ誘い(そのうちスティール1本)、高田真が個人技で渡嘉敷のディヘンスを掻い潜ってシュート、伊藤がを決め4-4(2分26秒)、さらにもう1本スティール(by高田汐織)するなど、流れは悪くなかった。
 ターニングポイントとなったのは、3分45秒(JX6-4デンソー)、ゴール下へドライブしようとした大沼に伊藤が2つ目のファールを犯し、ベンチに下がらざるを得なくなってしまったこと(in大庭)。さらに、エンドラインからJXのスローインを容易に渡嘉敷に通してしまい、バンクシュートを決められてしまった。
 司令塔の伊藤が下がるということの動揺や、伊集がポイントガードを果たすことでディフェンスのマークも変更することとなったせいもあったのだろう。スローインする吉田へのマークと渡嘉敷への注意が散漫になっていた。
 さらに、オフェンスで大庭がパスミスのターンオーバー。ここで、赤穂のマークを外した間宮がゴール下でパスをもらい、カバーに来た2人のディヘンスをもろともせず、シュートを決める。
 直後のデンソーは意思のない3Pシュートが外れ、渡嘉敷がリバウンド→ドリブル→シュートと“ゴールtoゴール”を決め、12-4と8点差(4分45秒)。僅か1分の間に、ゲームの流れが一気にJXに傾いてしまった。

 この後、デンソーは自分のポジションやタイミングでシュートを打つことができず、高田真のドライブ1本だけ。デンソーのオフェンスが単調になったこともあるが、デンソーガード陣への吉田、岡本のプレッシャーが強く、また、間宮、渡嘉敷がデンソーの高田、赤穂を押し出し、ペイント内を支配していた。デンソーのパスがペイントゾーンに入ることはほとんどなく、外側を、しかもかなり外側をパスが回るだけで、不本意な位置やタイミングでシュートを打たされていた。この傾向は、8分12秒に伊藤がコートに戻った後も続いた。
 JXもオフェンスが機能したシュートは少なく、ターンオーバーもあったが、個々の力でシュートを決めていたように思えるが、それでも、自分たちのオフェンスは貫けていた(プレイがリングに向いていた)。
 結局、第1ピリオドは22-6で終了。デンソーのフィールドゴールは、3/15の20.0%(3Pシュートの0/4を含む)ターンオーバー8では、勝負にならない。(JXはフィールドゴール56.3%(9/16)、ターンオーバー5)


 さて、準決勝で「赤穂が加わったのが大きい」と感じたのだが、この試合に関しては、「高田真&赤穂」が機能しなかった。
 昨シーズンは、高田真がひとりで奮闘して、「渡嘉敷&間宮」に対抗していた感があったが、『赤穂が加わったことで、ペイント内での力の差が縮まり高田真希にマークが集中していたのが、赤穂が加わったことで分散できるのではないか』という見方があった。
 昨年は「高田真&牛田」コンビで、高田8:牛田2の攻撃割合で攻撃力90であったとすると、今年は高田6:赤穂4の割合で攻撃力130になったと期待できた。

 しかし、「高田真&赤穂」はコンビの相乗効果がなく、「渡嘉敷&間宮」が強力なせいもあって、分断されてマイナスにさえなっていた。
 さらに、高田への依存度が減ったということは、高田の攻撃機会が減ったということ。その分、赤穂が得点を上げられれば良いが、間宮に抑え込まれてしまっていた。

 特に、ゲームが始まって間もない頃、赤穂は2度ドライブを試みたが、2度とも逆に外に押し出されてしまった(2度目のそれは、間宮の圧力に腰が崩れ、ターンオーバーとなった)。さらに、ファーストブレイクで赤穂へのパスを間宮がカットするという場面もあった。
 これなら、牛田が高田のフォローに徹していた昨シーズンの方が、高田のポテンシャルを発揮できていたし、意図のあるオフェンスもできていた。牛田はシュートはうまくなかったが、センターに思えないほど動いていたので、ガードからのパスの選択肢も多かった)
 結局、赤穂は4点に終わった。

 伊藤の14分半というプレイタイムの短さもどうだったのだろうか?
 ファールトラブルのあった第1ピリオドの5分33秒は仕方がないとしても、第2ピリオド4分23秒、第3ピリオド1分32秒、第4ピリオド2分59秒と短いのは、疑問である。

 ハーフタイムの小嶋HCの弁は
「オフェンスの終わり方が悪く、JXに走られてしまった」
「(“現状を打破するには?”という問いに)、シュートを入れることです」
 確かに、オフェンスの終わり方が悪くて走られた場面もあったが、まず、良いディフェンスで相手のリズムを崩して、自分たちのペースでオフェンスをするのが肝心なのではないだろうか?
 ディフェンスに関しては、ゾーンディフェンスに切り替えたり、吉田にダブルチームなどでプレッシャーを与えるなど、特に工夫を感じられず、JXに好きなように攻められてしまった。準決勝のシャンソンの方が、遥かにディフェンスを頑張っていた。

 伊藤の代わりに入った大庭は、動きも激しく、ガッツも感じた。シュート力もあり、ゲームの流れを変え得る選手である。しかし、この試合では、伊集、高田真、赤穂らのプレーとは相性が悪くて、ひとり浮いているように感じた。


 デンソーは、為すべきことをせず、結局
JX-ENEOSサンフラワーズ 83-44デンソー アイリス
で、敗れた。そんな中、17得点を上げた高田真は流石である。


盤石のJX
 まず、厳しいディフェンスが光った
 ディフェンスの勝利といって良い。


 昨年は、ポイントガードにウイークポイントがあった。
 故障上がりの吉田の状態が悪く、動きも悪く、プレー時間も限られていた。(無理して、長時間プレーしたが)
 吉田の控えの新原ではカバーできず、新人の宮崎を使う度胸もなく、吉田がコートにいない時は劣勢に陥った。状態のよくない吉田の動きが完全でないうえ、「自分が下がったら劣勢になる」という重圧もあった。
 今年は宮崎の成長があって、精神的にも体力的にも余裕があった。

 渡嘉敷、間宮は相変わらず強力。
 渡嘉敷は米国でのプレーを経験し、シュートレンジも広くなり、ドライブシュートも鋭くなった。間宮の堅実なプレーも光った。

 大沼は地道なプレーでチームを支え、控えに回っている宮澤のポテンシャルも相変わらず高い。控えの中村も使えそうだ。
 宮澤をもう少し使って欲しいというのが私の希望だ。「渡嘉敷、間宮、宮澤トリオ」は超強力だが、「渡嘉敷&間宮」「渡嘉敷&宮澤」「間宮&宮澤」というコンビでローテーションさせてもいいのではないだろうか?
 私的な欲だが、宮澤は他チームに移籍して、思う存分プレーする姿を見てみたい気もする。

 佐藤HCも余裕があり、控えの選手をうまく使った。また、まずいプレーが出た時、素早くタイムアウトを取り、悪い芽を摘んだのは見事だった。(渡嘉敷、間宮をもう少し休ませてもいいと思う)

現状では、JXに死角はなく、Wリーグでも優位は揺るがないように感じた。

 
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施錠 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号

2016-01-11 19:50:48 | 詰将棋
『将棋世界』2015年10月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第10問)です。

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2016全日本総合バスケットボール選手権 準決勝2 デンソー × 富士通

2016-01-10 22:40:31 | スポーツ
準決勝第2試合、「デンソー アイリス vs 富士通 レッドウェーブ」は、両チームのオフェンスシステムが明暗を分けた

 立ち上がり、両チームとも硬さからかシュートが決まらず、開始4分過ぎではデンソー4-2富士通、7分半でデンソー8-4富士通と、ロースコアの展開。
 印象としては、デンソーは富士通のディフェンスに苦しみながらも、ペイントゾーンで高田真希と赤穂の軸にしてオフェンスを貫いている。富士通はパスを回してシュートを放つ。シュートまで持って行けているのでオフェンスとしては悪くはないが、やや苦し目のシュートが決まらないか、決めるべきシュートを決められないという状況。
 ただ、3Pシュートが、第1ピリオドの終盤の点が離れかけた時に連続で決まったり、第2ピリオド中盤で逆転のショットとして決まるなど、この3本の3Pシュートが要所で決まったため、ゲームの流れを互角に留めていた。

 この試合、富士通は6本の3ポイントシュートを決めていたが(27投中6本成功)、3Pが決まる時は、よくパスが回り、絶好のシチュエーションで3Pシュートを放つことができていた。しかし、失敗した3Pシュートや、その他のフィールドゴールは、歯切れが悪かった。
 富士通のオフェンスの長所は「誰もが色々なシチュエーションでシュートを決められる」である。しかし、これは短所でもある。
 シュートが決まっている時は、相手もディフェンスを絞れず、シュートチャンスも増えるし、迷いなくシュートを放つことができる。
 しかし、シュートが決まっていない時は、シュートチャンスが来ても、≪もう少し良い状況で≫とパスを回したり、迷いながらシュートを放ってしまう。
 さらに、皆が得点を挙げることができるので、遠慮や責任を感じて消極的になってしまうという悪循環に陥る。


 その点、デンソーは『高田真を起点や終点に、とにかく、高田真を軸にオフェンスを展開すればよい。高田が決められなくても、それがデンソーのオフェンスなので、納得できるのである。
 また、高田のポテンシャルの高さが、そのオフェンススタイルを成り立たせている。多少苦しくても、高田は決めることができるし、高田のパスセンスと運動能力の高さで、味方にアシストパスを出すこともできる。

 ゲーム序盤、「シュートが決まらならない」というゲーム展開が、デンソーに有利に働き、デンソーペースで試合が運び、デンソーの快勝となった。
 ゲーム終了間際、3点差まで詰められたが、残り4分30秒で伊集の3Pシュートが決まり、52-41と11点差がつき、やや安心し、受け身になってしまったからである。
 デンソーは、赤穂の存在も大きかった。オフェンスリバウンド7を含む21リバウンド、高田真も16リバウンド、チームリバウンドも富士通43に対し、58とリング下を支配したといって良い。
 富士通は43リバウンドの内、ガードの町田と篠崎がそれぞれ10なので、数字以上にリバウンドでやられていたと言える。

 富士通はシュートが決まらないことでオフェンスに迷いが生じてしまった。
 町田のドライブもほとんど見られず、アシストも少なかった。また、得点源となるべき山本も2ポイントシュートが8分の1と不調なのも痛かった(9得点)。
 動きに切れがあった篠崎と、長岡を軸にオフェンスを組み立てれば、試合の流れも変わったような気がする。

 最終スコア
デンソー アイリス 54-51富士通 レッドウェーブ
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2016全日本総合バスケットボール選手権 準決勝 JX-ENEOS ×シャンソン化粧品

2016-01-09 22:46:23 | スポーツ
JX-ENEOS サンフラワーズ79-52シャンソン化粧品 シャンソンVマジック

 終わってみれば、JXの完勝であった。
 一言で言えば、シャンソンのエース本川を徹底的にマークし13得点に封じるなどJXのディフェンスの勝利だった。


第1ピリオド
 立ち上がりは、どちらかと言うとシャンソンペース。
 シャンソンのマークが厳しく、パスの出しどころを見出せないJXに対し、シャンソンはパスが回りオフェンスの形になっていた。
 しかし、間宮の動きがよく、シャンソンディフェンスが追い付かず、ファールで押さえるのがやっとという状況。間宮はきっちりフリースローを決めていき、なんと11投連続で成功。
 また、JXのディフェンスが徐々に機能し、シャンソンは攻め口を見いだせない。頼りの本川もJX大沼のマークが厳しく思うようにプレーができない。
 それでも、18-10でJXのワンサイドゲームになりかけたところで、ファーストブレーク1本と我慢強くパスを繋いだ1本で踏みとどまり、第1ピリオドは22-16の6点差で終える。

第2ピリオド
 間宮に加え、渡嘉敷も決め始め、さらに吉田から間宮への見事なパスも決まり、32-20と完全にJXペースに。
 そのうち、JXに≪あんなプレー(ショット)を決められたらどうしようもない≫というシーンが何度かある一方、シャンソンはJXのゾーンディフェンスを破れないでいる。解説の萩原美樹子氏によると、中にボールが入らないことに起因しているとのこと。
 JX・岡本の3Pも決まって、43-25と一方的気配だったが、本川が3Pシュート2本を含む8得点するなど、何とか踏みとどまり、前半をJX49-36シャンソンと13点差で終了
 前半は何と言っても、間宮のフィールドゴール8-4、フリースロー13-13と21得点が大きい。シャンソンは本川と河村が11得点。


第3ピリオド
 膠着状態が続いたが、5分40秒にJX・岡本が3Pシュートを沈め53-36とゲームの流れを掴む。
 この後は、JXが順当なプレーを積み重ね、押し切った。
 最終スコアはJX79-52シャンソンで、JXの完勝。


~JX、盤石なゲーム運び~
 吉田を休ませながらもJXペースで進められたのは、昨年から進化した点。
 控えのポイントガードの宮崎も成長し、信頼度も増したようだ。
 また、控えの中村も機能していた。ポテンシャルは高そうなので、起用すればするほど活躍しそうだ。
 余裕の試合運びで、渡嘉敷、さらに、間宮もベンチに下げることができたが、余裕がなくても、時折ベンチに下げた方がいいように思う。
 本来スタメンの宮澤は、第4ピリオドまで出番なし。どこか故障しているのかと思ったが、第4ピリオドはベンチを温めさせられた鬱憤を晴らすようなプレーをしていた。
 解説の萩原氏によると「これまでずっと4番ポジションをこなしていたが、今年から3番ポジションにコンバートして苦労している」と解説していたが、昨年も全く同じ言葉を発していた。昨年の時でさえ、この解説に疑問を感じたが、今年のこの解説はさすがに変。
 レギュラーシーズンではスタメンだった宮澤が、この全日本ではベンチスタートである理由はしっかり取材しておくべきである。


~力を発揮できなかったシャンソン~
 JXのディフェンスが良いのだろう。シャンソンのオフェンスが機能しなかった。特に、本川へのマークが厳しく、時折、素早いリリースで3Pシュートを決めたり、素晴らしい1on1でドライブシュートを決めるなどしていたが、全般的には封じ込められたと言って良いだろう。
 本川へのマークが厳しくなることは予想されたので、対応策を練っておくべきだった。また、ゾーンディフェンスへの工夫もなかった。
 あと、イージーシュートを何本か外し、ペースをつかめなかったのも痛かった。
 シュート以外のリバウンドやスクリーンプレーなど、普段できているプレーができなかったのは、JXが素晴らしかったのか、集中力(執着心)が足りなかったのか……後者のように感じた。
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「気前」(中田七段作詰将棋)の解答

2016-01-08 22:32:12 | 詰将棋
「気前 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号」の解答です。



 初手は▲1六飛、▲2七馬、▲3八飛などありますが、何となく▲3七飛と打ちたくなります。



 これに対し、2六と4六の二通りの逃げ方がありますが、4六の方が開き王手(場合によっては両王手)が掛けられそうで危険な感じがしますが、ここはそれ…作為手順ぽいので、4六へ逃げるべきです(逃げましょう、逃げたいですよね)。△2六玉と逃げる変化は後述。


 めでたく開き王手の位置に入ったのですが、開き王手の掛け方(飛車の移動場所)が9通りもあります。また、開き王手せず、持駒の飛車で王手を掛けることもできます。
 しかし、あれこれ考えず、何となく▲3六飛と両王手を掛けたくなりませんか?……なりますよね。



 この手には△3六同玉とするよりありません。



 さて、第4図は初図と比べると、攻め方の4六の歩が消えています。飛車1枚使って4六の歩を消したことになります。
 実戦だと≪飛車を一枚使ったのに何の成果もなし、いえ、拠点の歩まで失って、大失敗だぁ≫となるわけですが、詰将棋だと≪邪魔駒消去完了、ゴールは近いぞ≫となるわけです。
 もし、この図が初図として出題されたら、すぐ詰みが見えるはずです。

 ▲4六飛!

 よくある捨て駒ですが、初図では歩が邪魔で打てません。

 △4六同とに▲2七馬で詰みです。


 持駒の飛車2枚を気前よく捨て、“邪魔駒消去”を織り込んだ詰将棋でした。


 2手目に△2六玉と逃げる手には、▲1六飛が必殺。


 △1六同玉に▲1七飛△2六玉▲2七馬で詰みです。


 玉方配置の1七の歩は詰手順に絡まず、余詰防止でもなさそう。意味がよく分からなかったのですが、この2手目の変化の詰みで歩が余るようにするための存在のようです。


 第2図に戻ります。


 ここで▲5七飛も有力です。


 △3六玉には▲3七馬で詰み。


 また、合駒を打っても(たとえば△3七金)

 ▲4七飛打△3六玉▲3七馬で豪華に詰みます。


 しかし、△3七香成(不成も可)で

 3五への逃走経路ができ、逃れられます。



詰手順……▲3七飛△4六玉▲3六飛△同玉▲4六玉△同と▲2七馬まで7手詰
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私には指せない手(当たり前)

2016-01-07 21:54:13 | 将棋
まだ『将棋世界』の先月号(1月号)を読んでいます。ようやく7割ほど読みました。(2月号は袋に入ったまま)

 「これからもいつも通りに 王座戦第5局自戦記 佐藤天彦八段」
 「幻の中合い 竜王戦第3局観戦記 田名後健吾氏」
 「渡辺、横歩取りで借り返す 解説:村山七段 構成:鈴木健二氏」
他、女流王座戦や倉敷藤花戦など面白い記事が多かったが、読んでいて「おっ!」と思ったのは「感想戦後の感想 第116回 西川和宏五段の巻 高橋呉郎氏」。(王座戦第5局も書きたいなあ)


平成25年度 NHK杯将棋トーナメント準決勝 ▲西川和宏四段-△郷田真隆九段(段位、称号は当時)
 局面は先手の西川四段が▲6二歩と垂らした歩を、後手の郷田九段が8二の飛車で払ったところ。
 実戦は、以下▲5六歩△9九角成▲3二銀△同飛▲同馬△同玉▲6二飛△5二桂(第2図)▲6一飛成△2四金▲4三銀不成△同飛▲5二龍△4二銀と進み、先手の攻めが切れてしまった。


 第1図では▲5六金があった。(局後、郷田九段が指摘)
 守りの金を自ら剥がす手だが、銀と交換できれば攻め駒の補充になる。しかし、以下△5六同銀▲同歩△4六角(変化図1)とされると、

 せっかく手にした銀を3七に打たされてしまう。
 ところが、▲3七銀と打ち、△5七角成とさせた後、▲4四歩が急所を突く攻め。△4四同歩に▲4三歩(変化図2)が非常に嫌らしい垂れ歩で、振り解きにくい攻めで先手が有望とのこと。

 先の▲5六金の真の狙いは、4筋の歩を切って▲4四歩~▲4三歩を可能とすることだったのだ。
 この▲4四歩を避けるため、▲5六金△同銀▲同歩の時、△4六角とせず△9九角成としても、▲3三銀打で先手の攻めを振りほどくのは難しいようだ。


 第1図での▲5六金は、私には指せないなあ……当たり前。
 
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正月の天気を振り返ると

2016-01-06 23:01:14 | 気象
 昨年の大みそかに、今年のお正月の天気を予想しました。

====================================
 31日夕方から1日午前中に掛けて、北陸上空に寒気が通過するので、時雨模様。
 寒気通過後の1日昼過ぎからは移動性高気圧に緩やかにおおわれてくるので晴れてくる。
 2日以降は寒気は北日本まで北上、強い冬型にはならないが、弱い冬型基調の気圧配置が続く。移動性高気圧も通過するが、南寄りに進むので、日本海には気圧の谷が生じる。
 確かに、予報は難しいが、移動性高気圧がやってくる2日から3日は、比較的青空が広がりそう。
 4日以降は、弱い冬型が継続。通常なら曇り基調で時々雨が予想されるが、寒気の南下はないので晴れ間も望める。運よく、大陸の高気圧から分離した移動性高気圧がやってくれば、晴れそう。
====================================

 実際の天気は、
1日 ほぼ晴れ
2日 ほぼ晴れ(やや雲が多かった)
3日 午後は曇りがちだが晴れ基調
4日 午前中は晴れ基調から、午後は曇り基調で時折雨がぱらつく
5日 曇り基調で時折雨がぱらつく、夕方から小雨


 予想よりも天気が良かったのですが、天気の傾向はほぼ的中したと言える気がします。


 それにしても、正月にこれだけ天気がよく、暖かい日(3月中旬から4月上旬並み)が続いたのは、記憶にありません。
 明日から、寒気の南下により平年並みの寒さになるようですが、雪が積もることはなさそうです。
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気前 ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2015年10月号

2016-01-05 22:56:56 | 詰将棋
『将棋世界』2015年10月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第9問)です。

コメント (4)
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