英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第36話「武士の鑑」【補足あり】

2022-09-19 12:47:16 | ドラマ・映画
和田義盛は馬鹿(←義村評)なので……
……畠山重忠の説得が、もしかしたら上手くいくかもしれない
……多分失敗するだろうが、正面から本音でぶつかるので、重忠も周囲も納得できる
……最後は腕相撲(皆、《やっぱり》という表情。重忠も読んでいて、機先を制して遮断する。腕相撲では和田には勝てない)
……戦で裏をかいたつもりで、横から奇襲を仕掛けるが、畠山は織り込み済み(《なぜ読まれた?》と不思議がる和田だが、巻き添えを食った部下は気の毒)


武士の鑑、畠山重忠
義時の説得に応じ、少数の手勢を引き連れ、話し合いの為(誤解を解く為)、武蔵から鎌倉に向かうが、その途中、嫡男・重保が騙し討ちで北条配下に討ち取られる(時政は生け捕りにして、重忠の動きを封じようとしたが)
《重忠の選択肢》
①武蔵に帰る……兵を整え戦の準備をする(抗戦の意思)
②そのまま鎌倉に進める……鎌倉殿(北条)に身を委ねる(抗戦しない)

 しかし、重忠はどちらも選ばず、手勢ののまま、戦況把握に有利な高台に陣を構える
《咎められることは何もしていないので、投降はしない》
《自らは戦を仕掛けない》
《戦を挑まれれば、受けて起つ》
という意志。

「戦など誰がしたいと思うか!」…和田義盛を前に、叫ぶ
 己の信念、筋を通すために戦う。
 勝つつもりはない。武士として死ぬために戦う。
 北条を倒すつもりさえない。義時との一騎打ちでも、義時の斬馬刀を折り、小刀での斬り合いも制し、殴り合いでも勝ち。止めを刺さず、誇らしげに去っていった。

 義時も、重忠の意を汲んでいたのだろう。

しがらみに囚われ続ける義時
最善の処置を取ろうとするが、しがらみなど(鎌倉殿の為、北条の為など)に囚われ、結局、中途半端に終わってしまう
上総広常の時も、木曽義高の時も、梶原景時の時も、義家の時も……結局悲劇で終わってしまう


今回は鎌倉殿の威厳を保つために、「畠山討伐」の下文(くだしぶみ)を取り消さない
御家人たちの信望厚い畠山重忠を討伐するのは、北条にとって大きなマイナスにしかならないというのに……
御家人たちは《重忠が謀反を起こすはずがない》、《時政の陰謀だ》と不審の念が大きくなってしまった。

私欲・私情で動いている時政に対しても、重忠を討った場合のマイナスを示し、実利面で説得するべきだった。
ここ数話、《梶原景時だったらどう処理したのだろうか?》と考えてしまう。

義時は、《政治のトップが私利、私欲、私情でことを為すことはあってはならない》と時政排除を決める
 表向き(時政に向けて)は、稲荷重成(北条時政の娘・あきの婿)に陰謀の罪を押し付け、御家人の不信感をそらそうとした(←大江広元の案)
 しかし、これは世間的にはからくりが見え見え。義時の思惑通りにさらに時政への不信感が大きくなり、時政を隠居状態に追い込むことに成功する。

“13人”の現状(36話終了時)
【武官】
梶原景時……鎌倉殿に反旗を翻したとされ、討伐される(梶原景時の変)。第28話「名刀の主」(1200年没)
三浦義澄……病死。「一緒に逝こう!」と時政に抱きついたが、拒絶される。第29話「ままならぬ玉」(1200年没)
安達盛長……病死(自然死)。「目を瞑っているだけです」というセリフを残し退場。第29話「ままならぬ玉」(1200年没)
比企能員……交戦は避けられない状態であったが、騙し討ちで殺害される(比企能員の乱)。第31話「諦めの悪い男」(1203年没)
北条時政……御家人の不信感が大きくなり、義時に隠居状態に追いやられる。第36話「武士の鑑」(本話・1205年)
足立遠元……鎌倉に居るのが怖いと武蔵に帰る。政子を初め、誰からも惜しまれず、そっと退場?(本話・1205年)
和田義盛……侍所別当。健在。
八田知家……便利人?として健在
北条義時……主人公?として健在

【文官】
中原親能……妻・三幡(政子の次女)が闘病の死去したことで、出家し、鎌倉を離れた。第28話「名刀の主」(1208年病没)
二階堂行政…政所で財務を担当。健在。義時の妻・のえの祖父。
三善康信……問注所執事、健在だが実時の相談役(話し相手、和歌の先生)か?
大江広元……政所別当。健在。

“13人”の他で、幕府に係わる人物は……
実朝(鎌倉殿)、政子、三浦義村、畠山重忠(今回退場)、実衣ぐらいか。あとは、北条泰時、北条時房、三浦胤義(義村の弟)、稲毛重成(今回退場)。

寂しくなったなあ……
 
【補足】書き忘れていたことがありました。marumoriさんのコメントがそのまま同意見でしたので、そのまま引用させていただきます。
義時、時政を見限る
義時が重忠の首桶を時政に突き付け、「執権を続けていくのであれば、あなたは見るべきだ!」と叫ぶ場面。結局、時政は見ることができませんでした。あの瞬間に義時は父を見限った。



第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」
第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」
第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」
第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」
第32話「災いの種」
第33話「修善寺」
第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」

【ストーリー】番組サイトより
深まる北条時政(坂東彌十郎)と畠山重忠(中川大志)との対立。りく(宮沢りえ)を信じる時政は、源実朝(柿澤勇人)の下文(くだしぶみ)を得て御家人を招集。三浦義村(山本耕史)、和田義盛(横田栄司)、稲毛重成(村上誠基)らが集い、対応を協議する。一方、手勢を率いて鎌倉を目指す重忠。板挟みとなった義時(小栗旬)は、政子(小池栄子)、時房(瀬戸康史)らと事態の収拾を図る。そんな中、父・義時を心配する泰時(坂口健太郎)は……

脚本:三谷幸喜
コメント (6)
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貴景勝の張り手……もはや暴力 貴景勝-琴ノ若

2022-09-15 11:41:05 | スポーツ
2022年大相撲秋場所4日目、貴景勝-琴ノ若戦


 もはやパンチ、いや、パンチという表現はスポーツ(ボクシング)的意味合いなので、妥当ではなく。“殴打”(殴る)と言った方が良い。
 (日馬富士もその傾向が強かったが)貴景勝は一度、張り手を出すと、止まらなくなる。

 “スイッチが入ってしまう”のか、相撲を取るのは二の次で、張り手を相手の顔面に喰らわすことしか頭になくなる。
 昨日の琴ノ若戦戦では、少なくとも6度繰り出した。空振りもあったが3度はクリーンヒットし、かなりのダメージを与えている。


1~3枚目の画像はは5発目の張り手、4~5枚目は6発目の張り手。
1枚目と4枚目、貴景勝は一旦動きを止めて相手を見極め、そこから大きな弧を描いてのスイングだった。
 動きの中で繰り出したのではなく、完全に意思を伴った殴打である。しかも、ダメージを与える目的の繰り出し方だ。


 解説は「相撲の厳しさを教えた貴景勝」という讃える評。呆れてしまった。
 日馬富士もそうだったが、これまでも貴景勝はこういうパターンが多い。
 日馬富士時代からこういう張り手を容認していた相撲界だが、いい加減に改めるべきだ。
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鎌倉殿の13人 第35話「苦い盃(さかずき)」【追記あり】

2022-09-12 18:11:31 | ドラマ・映画
北条政範毒殺の嫌疑
平賀朝雅(りくの娘婿)
 嫌疑と言うより、犯人。
 前話で源仲章から毒薬を渡され唆され、その後、政範が急死。《味がして毒を持ったのがバレないか?》無味の確認の会話を、畠山重保が聴いており、問い詰められるがとぼける。
畠山重保……畠山重忠の嫡男
 京に重保が居合わせたことを、疑いを向けられたことを逆用し、りくが重保を、畠山一族を疑うよう仕向ける
 北条時政と畠山重忠が武蔵の所領を巡り揉めており、《報復で朝雅に嫌疑をかけた》と巧妙な朝雅の言葉で嫌疑が掛けられる

畠山重忠の乱へ
りく
 自分本位で強欲の塊
 そんな愚かさを朝雅に利用されたが、朝雅の虚言がなくとも、「畠山重保が毒を盛って政範を殺害した」と言い出しかねない愚かな女。
 今回の場合、《娘婿・朝雅と かねてからの忠臣・重忠のどちらを信用するか?》であるが、りくにとっては深く関わりがなかった重忠より、何かと会話し義母の自分を立ててくれる娘婿を信じるのは無理もない。
 ただし、重忠の忠義さや誠実さを良く知る時政を説き伏せ、操るのは悪女と言って良い。

時政
 頼朝に賭け、義時や同輩や配下の者の有能さや頼朝のカリスマ性や運の良さも味方し、現在の執権の地位についている。
 本来、人の好い性格だが、物事を冷静に分析し判断する才覚に欠如しており、妻のりくにいいように操られてしまう。
 今回も「重忠の陰謀説」は半信半疑だが、りくに唆され、畠山討伐許諾書に実朝の印を押させる(その内容を実朝には知らせない)
 
畠山重忠
・言われなき罪で攻められることを良しとせず、怒る(げんこつで床を凹ませる)
・義時が《畠山を信じていること》、《時政が畠山を滅ぼそうする動きを止めようとしている》ことも理解している
・北条と畠山が戦になった場合、義時が義政につくことも仕方がないことだと思っている
・戦になった場合、義時が畠山と戦うのは《鎌倉の為》だろうと納得しているような言葉を口に出すが……
・本当は「鎌倉の為ではなく、“北条の為”ではないのか?」「(鎌倉の為と思うなら)義時がしなければならないこと(本当は誰と戦うべきか)をお前(義時)は分かっているはず」(←意訳)という言葉を投げかける
  その他「私とて、鎌倉を灰にしたくはない」「一旦戦となれば、一切容赦はしない」「どんなに敵が多くても、自分なりの戦い方をする」と威嚇?する

実朝、行方不明の件
実朝
 勝手に縁談が進み、鎌倉殿としても職務や責任が圧し掛かり、悩み、息抜きに……
 息抜き先が、和田邸だったので、大騒動に………

胡散臭い歩き巫女(大竹しのぶ)
「この中にひと月、体を洗っておらぬ者がいる」(臭うので、占わなくともわかる)
「儂は肘を顎につけられない悩みがある」(人間は誰もできない)
など、インチキ臭いが、
 泰時の双六アレルギーを見抜き、実朝には「雪の日には災いが待っている。用心すべし」と予言
 さらに、実朝が悩んでいるのを察知し、「遠い昔から人は悩みを持って生きている。自分だけではなく、皆、同じだ。安心しろ」(←意訳)と励ます

和田義盛
 気のいい男で実朝も和むのだろう。
 ただし、お気楽馬鹿なので、実朝行方不明で大騒ぎになることなど、考えもしない。
 泰時も同罪。

大江広元
「我らが見つけられないということは、執権殿も見つけられぬとという事。良い方に考えましょう」(広元)
「あなたに言われると、心が落ち着きます」(尼御台)
 冷静で有能で真面目な政所別当が言うと説得力がある。実朝の行方不明で不安な尼御台も、広元の言葉に安心を覚えて、上記の言葉。
 照れて、少しうれしそうな広元……可愛い(『鬼滅の刃』の伊之助が優しい言葉を掛けられて、ホワホワするのを思い出した。←意味が分からない人は、スルーすべし)


豹変女と、それを見抜く色男
のえ
「小四郎殿には太郎殿がいらっしゃいます……私は、それで満足」
満足なわけ、ありません!  (お子を産んで、家督を継がせる)そうでないと、あんな辛気臭い男に嫁ぎません!

《アバズレだが、性根はいいかも》と思ったが……外れた。面白いから、許して!
父親には本性を出すんだね。

三浦義村
 指に飯粒が付いているのを見て、裁縫ではなく握り飯を食べていたのを見抜く。
 さすが色男。
 畠山重忠の怖さも熟知していたが、忠重のことを「ヤサ男だが」と2度も表現。対抗意識が強い。

【追記】
根っこでは繋がっている3姉弟妹
確か……「一幡は生かしてほしい」という姉の願いに逆らって一幡の命を奪った義時に「もうあなたの言葉は信用できません」と激怒した政子
実衣も全成を失って、憎しみを優先させ、姉・政子に対して敵意に近いものを表していたが……

今話では、結構、仲が良かったような……




第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」
第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」
第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」
第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」
第32話「災いの種」
第33話「修善寺」
第34話「理想の結婚」

【ストーリー】番組サイトより
源実朝(柿澤勇人)の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也)のいとこ・千世(加藤小夏)が鎌倉へ到着。政子(小池栄子)らが出迎えるが、愛息・北条政範(中川翼)の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえ)は失意に沈んでいた。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇)が畠山重忠(中川大志)の嫡男・重保(杉田雷麟)への疑惑をりくに告げる。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された義時(小栗旬)は、父・時政(坂東彌十郎)に……

脚本:三谷幸喜
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【旧統一教会との関係問題】……納得できない説明(岸田総理の閉会中審査での説明、茂木幹事長の議員へのアンケート結果報告)

2022-09-09 16:46:26 | 時事
『テレ朝news』が詳細に記されていたので、参考にしています

(まず、核心とはズレた問題であるが、幹事長の拘り?について)
「アンケート調査やってません。調査ではありません」
 茂木幹事長は表現に拘っていて、「確認」であると表現した。
 確かに「アンケート」だと軽く感じられる。また「調査」だと"追及”感が感じられる。調査(追及)を否定したのは、議員への配慮もあるだろうが、《関係があったことを追究する》=《関係があったことは悪いこと》を認めることになってしまうと考えたからなのだろう(あくまで、私の推量)

 で、その"確認”の結果であるが
自民党による「点検」の8項目
1・「会合への祝電・メッセージ等の送付」の有無と回数 ※ビデオメッセージの送付の場合は開催日など具体的に記載
2・「広報紙誌へのインタビューや対談記事などの掲載」の有無と回数 ※旧統一教会への言及ある場合は日付など具体的に記載
3・「旧統一教会関連団体の会合への出席」の有無と回数 ※議員本人が挨拶を行ったかなども記載
4・「旧統一教会主催の会合への出席」の有無と回数
5・「旧統一教会及び関連団体に対する会費類の支出」の有無と回数 ※金額など具体的に記載
6・「旧統一教会及び関連団体からの寄付やパーティー収入」の有無と回数 ※金額など具体的に記載
7・「選挙におけるボランティア支援」の有無と回数 ※受け入れ時期など具体的に記載
8・「旧統一教会及び関連団体への選挙支援の依頼、及び組織的支援、動員等の受け入れ」</
span>

茂木幹事長
「我が党所属の379人全員から確認をしています。1つでも該当するとの回答があった議員は(延べ)179人です」
121人については、議員本人が旧統一教会関連団体の会合に出席したなどとして名前を公表


 『テレ朝news』記事では、疑念で名前が挙がっていた議員についても言及されている。
・「報道に出ているものを見る限り、私は出席したと考えるのが自然…」……苦しすぎる答弁をしていた経済再生担当大臣・山際大志郎氏は本人が出席して講演したとして、名前が公表された
・旧統一教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に対して、「マザームーン」を連呼していた山本朋広衆議院議員についても、団体から寄付を受けていたことが明らかにされた
他にも、井上義行参議院議員、萩生田光一政調会長などについても、『テレ朝news』の記事では言及している。
 本県(福井県)選出の稲田議員の名も公表されたようだ。(他の公表された議員については、私はまだ未確認です)


そして、点検結果を公表した茂木幹事長は、今後について
茂木敏充幹事長:「結果を重く受け止めています。率直に反省し、今後は旧統一教会と一切関係を持たないことを党内に徹底していきます」
……いや、重く見ていないだろう。
「今後は旧統一教会と一切関係を持たないことを党内に徹底していく」って……
 "旧統一教会と関係を断つ”と言うのだから、《関係を持っていたことは良くなかった》という認識を持っていると考えられる。
 過去の旧統一教会との関係を"確認”して《はい、終わり》で済ますつもりなのだろうか?
 旧統一教会との金銭関係はもちろん、メッセージ・祝電や挨拶、インタビュー記事や会合でのあいさつなどが、旧統一教会の霊感商法や高額献金に利用されたとしたら、旧統一教会の関係団体であることを知らなかったとしても、その責任を負うべきであろう。それを過去の事として《お終い》にする
つもりなのだろうか?


 さらに、「121人については議員本人が旧統一教会関連団体の会合に出席したなどとして名前を公表」というだけでは、岸田総理が陳謝した《国民から懸念や疑念の声が上がっている状態》を払拭できない。
【訂正】確認事項の7項目については、それぞれに於いて該当した議員名を公表

 アンケート"確認”は自己申告。立派な議員なので虚偽の申告をするとは思えないが、回答状況をすべて公表して国民のチェックを受けるべきだ。
 あと、確認の設問項目に「過去(安倍元総理襲撃以前)の旧統一教会に対する認識(関係を絶たなければならない団体か否か)」を入れて欲しかった。私はそれを知りたい。

 そして、さらに重要なのは……安倍元総理と旧統一教会との関係。ビデオメッセージを送るような関係はどういうモノだったのか?
 送ったのは統一教会の友好団体(関連団体)の「UPFジャパン」(天宙平和連合)。「UPF」がどういう団体なのか、統一教会との関連など知らない一般人が多いと思うが、わざわざビデオメッセージを作って送る……祝電などは当人が関与しないケースも多いと考えられるし、会合での挨拶なども訳わからず適当に挨拶することも考えられるが、ビデオメッセージとなると、《訳も分からず》製作はしないであろう。それ相応の親密さがあったと考えるのが妥当だ。

 しかし、今回の”確認には安倍元総理は外れていた。
 岸田総理は「本人がお亡くなりになった今、確認するには限界がある」と答弁。

 
そりゃ、当人から状況を"確認”することはできないが、"限界”を理由にして"確認”を放棄して良いはずがない。秘書、後援会などから聞き取りなど解明する手段は多数存在する。
 自民党の代表的存在だった安倍元総理と旧統一教会との関係は明らかにされるべきである。

 
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何について謝罪しているのか? ……旧統一教会問題についての総理の会見

2022-09-06 17:36:34 | 時事
(少し、時が経ってしまいましたが)

岸田総理
何について謝罪しているのか? ……旧統一教会問題についての総理の会見

Yahoo!ニュース(8月31日)記事
《旧統一教会と自民党所属の国会議員の関係が次々と明るみになる中、岸田首相は31日の記者会見で「国民から引き続き懸念や疑念の声を頂いてる。自民党総裁として、率直にお詫び申し上げる」と陳謝した》
とある。
 一見、悪いと認めて率直に誤っているような印象を受ける。
 しかし、謝っているのは《国民から引き続き懸念や疑念の声を頂いてる》という状況に対してである。
 これって、《これまでの自民党員の(不用意な)行為が(紛らわしくて)、国民に疑念を抱かせるような誤解を生んでしまった》とか、《(誤解によって)疑念を抱かせてしまった状況について十分な説明がされていないという状況》について謝罪している……意味合いが強い
 巧妙なのは、言い逃れできない(法的にアウトな)議員もいるかもしれないので、《法律に触れていたかどうか》については、はっきりと否定はしていない。それでいて、率直に謝罪したというイメージを与えていること……巧妙だ


 この記事だけだと、総理の言葉などを切り取って、要点だけを述べているだけかもしれない(実際には、「旧統一教会と癒着している議員もいるかもしれない」等の言及があった可能性もある。


 なので、同日のNHKニュースで確認すると
キャスター
「旧統一教会との関係を巡り、岸田総理大臣は、閣僚などを含め自民党議員が懸念や疑問を持たれていることを陳謝しました。
 また、自民党は総理の指示を受けて、《旧統一教会や関連団体とは一切関係を持たない》《社会的に問題が指摘される他団体とも関係を持たない》とすることを決定しました」

映像の中で総理
「《閣僚等を含め自民党議員について、団体と密接な関係を持っていたのではないか?》……(そういう)国民の皆様から引き続き懸念や疑念の声を頂いております。
 自民党総裁として率直にお詫びを申し上げます(頭を下げる)」


 やはり、上述したと同じように、疑念を抱かせた状況について謝罪しているだけのように思われる

私が知りたいのは、《自民党議員が旧統一教会から無報酬の選挙運動の支援を受け、その見返りとして、旧統一教会関連イベントでのあいさつやビデオメッセージを送る、さらに講演を行った》かどうか?である.

それと、
旧統一教会がどういう団体なのかを把握していたのか(《霊感商法や洗脳によって高額な物販と献金を得ていた》可能性が高い…ことを把握していたか?
《統一教会関連イベントで国会議員が挨拶などをすることが、教会の信用度を上げ、高額献金を得るのに利用される》ということに繋がるということを理解していたのか?

ということ。

 議員たちは《旧統一教会関連団体と何らかのつながりがあった》ことは認めても、「旧統一教会関連団体とは知らなかった」と言い逃れることができる。
 なので、上記の《旧統一教会の正体の把握》や《国会議員の挨拶を教会が利用する可能性の理解》が、今後、自民党議員の責任追及の大きなポイントになる

 何も把握していなくて挨拶やメッセージを送ってしまった議員もいるだろう。
 しかし、たとえそうだとしても、旧統一教会がどういう組織だったかを知らないというのは、国政を預かる身としては恥ずべきことであるし、状況を把握していた居なかったにかかわらず、教会の行動の手助けをして多くの人が不幸になってしまった責任を感じるべきである


ついでに、同NHKニュースでの茂木幹事長についても言及しておく。
自民党は総理の指示を受けて、《旧統一教会や関連団体とは一切関係を持たない》《社会的に問題が指摘される他団体とも関係を持たない》とすることを決定した。
「非常に党として重い決定であり、各議員にはこれを守ってもらえると考えているが、仮にこれを守れることができない議員がいた場合には、同じ党では活動できない」
「所属議員に対し、明後日までに旧統一教会との関係を報告するよう求めていることについて、関係の程度によって銀名を公表する方針」を明らかにした


 今後のことも大切だが、まず、過去の行為(旧統一教会に協力した)の責任について追及すべきである
 過去の責任をなかったかのようにしようとする自民党は信用できない。厳しい姿勢を見せているようだが、全然そうじゃない

茂木氏の顔(人相)、ずいぶん変わったような気がする。二階氏に似てきたような……
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鎌倉殿の13人 第34話「理想の結婚」

2022-09-05 18:10:06 | ドラマ・映画
サブタイトルは「理想の結婚」となっているが………
……今話では2組の婚姻が進んだ。政治的、世間的(世の中的)には源実朝と後鳥羽上皇と従姉妹・千世(西八条禅尼)との婚姻ドラマ的には主人公・義時と“のえ”(二階堂行政の孫娘)との婚姻

★二組の婚姻
実朝と千世の婚姻
 鎌倉……《皇室から迎えたい》――「御家人を御台所に迎えるのは揉め事の素になる」という建前とりくの意向(都進出志向)が強く反映
 上皇……《北条が嫌い。鎌倉を自分の影響下に置きたい》
という2者の思惑が一致した理想の結婚ということか
 実朝ら当人の意思は全く無視されているけれど……

義時と のえ の婚姻
「非の打ちどころがない」……二階堂行政の評。身内が言うので間違いないと言うが、身内だから当てにならない。
 プレゼントしたきのこ(←学習しないなあ)に大喜び、家事も子育ても好きそうで、義時も大いに気に入った様子。
 念のためにと見定めを依頼した八田も「裏表のない良いおなご。義時が要らぬなら俺が頂く」と太鼓判。

理想の妻か……と思ったが

 義村は今一つ信用できないと八田に依頼したが、今話最後に、《キノコは嫌い》《あばずれ女》というような本性が発覚……泰時が目撃
(鑑定役を義村にしなかったのは、こういう訳か。自信満々だった八田も女性を見る目がないことが判明)

 “あばずれ”と表現したが、“姉御肌”的気質で単にサバサバしているだけという気も。
 賢くて機転が利いて、肝が据わっていて、義時には理想の妻となる予感も……




 さて、この“のえ”を紹介した二階堂行政、これまでは13人衆の評定の場で案件を読み上げるぐらいだったが(欠席者が多いので自分も来なくていいか?)と呟いた足立遠元の言葉に激怒したのが二階堂だったかも)、今話はかなり喋ったなあ。

★義時を非難する泰時、妻・初に平手打ちされる
 頼朝の形見のミニ観音像を義時から託される。「頼朝の子、孫を殺めた自分にはそれを持つ資格がない」と言う義時に、「自分の行いを責められるようで、持っているのが辛いからだろう」と泰時は考える。
 更に、「後妻をもらう」という義時に、「比奈が去って間もないのに!」と責め立てる。「もう一度言ってみろ」という義時に、比奈が出て行ったのは「父上が非道な行いをするから母が出ていくことになったのだ。(後妻を迎えてはいけないのは)自業自得だ!」一瞬、ためらったが、尚も非難する泰時。初がそばでその様子を見ているので、これは……やはり予測通り、初が平手打ち!

 泰時と時房はいいコンビだ。『サザエさん』のマスオとノリスケのようだ。


★今後への不穏な動きも(他に和田邸での実朝を囲んでの鹿鍋会というほのぼのシーンもあったが)
北条政範の急死
 源仲章に唆された平賀朝雅(りくの娘婿)によって毒殺された模様。
 15歳という若さで生涯を終えてしまった。性格の良い青年だった。このドラマ“いい人”は早死にする……

さらに増長する時政
・比企の所領だった武蔵を我が物にしようと、畠山が代々受け継ぐ惣検校職(そうけんぎょうしき)のお役目を返上するよう命じる
・訴訟当事者からの付け届けを受け取り便宜を図る
 
久々の登場の九条兼実、一癖も二癖もありそうな藤原兼子
どうしているのだろう?と思っていた九条兼実、久々の登場。
土御門通親(源通親)との権力争いに後れを取り、出番激減。
慈円の同母兄とは驚き。「北条も長くはないか……朝廷を頼む」と慈円に後を託す。(特に病に臥せっている様子はないが、出番は最期とのこと)

その土御門通親がその後、ほとんど登場しなかったような気が……
史実などを調べてみると、頼朝急死の際もいろいろ暗躍?、政治手腕を発揮していたようだ。
だが、1202年10月に急死してしまう(頼家が征夷大将軍に任じられたのが同年7月)。土御門が世を去ったため、後鳥羽院の独走(横行)が始まったようだ。
ドラマではあまり活躍しなかった……演じた関智一氏が多忙だったのだろうか?



朝廷の悪だくみ一派の中に、強烈インパクトの女性登場!
後鳥羽上皇の乳母・藤原兼子(番組サイトでは“ふじわら の かねこ”、ウィキペディアでは”ふじわら の けんし”となっている)
演じるのはシルビア・グラブ氏。ミュージカルを中心に舞台で活動中。夫は髙嶋政宏。大河ドラマは『真田丸』(2016年) 出雲阿国役で出演。



第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」
第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」
第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」
第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」
第32話「災いの種」
第33話「修善寺」

【ストーリー】番組サイトより
源実朝(柿澤勇人)と後鳥羽上皇(尾上松也)のいとことの婚姻が決まり、政子(小池栄子)の心配をよそに喜ぶりく(宮沢りえ)。一方、京では後鳥羽上皇が源仲章(生田斗真)、慈円(山寺宏一)らと鎌倉の行く末について思いを馳せていた。そんな中、北条時政(坂東彌十郎)から代々受け継ぐ惣検校職(そうけんぎょうしき)のお役目を返上するように求められた畠山重忠(中川大志)が、疑念を抱いて義時(小栗旬)に相談。その義時ものえ(菊地凛子)を……

脚本:三谷幸喜
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安倍元総理の国葬について……きちんとした手続きを踏んだ上で

2022-09-01 17:35:15 | 時事
以下は、対面公務に復帰した岸田総理の会見で国葬に関する言及
「さまざまなご意見とともに、説明が不十分とのご批判を頂いております。
 政権の初心に返って(帰って)、丁寧な説明に全力を尽くしてまいります」


今年度予算の予備費から支出を決定した2億5千万円以外にかかる警備や外国要人の接遇費用については
「毎年度の予算において警備や接遇予算は計上しております。
 今回の警備や接遇についても計上している規定予算の範囲以内で対応する。
(具体的な数字についても)できるだけ早く示すよう努力はしていく」




安倍総理が亡くなって、それほど時が経たないうちに「国葬にする」と総理が言っていた
そんな簡単に勝手に決めていいの?と思った。
世間や野党の疑問や批判はスルーして、閣議で国葬に決定してしまった。
総理、政府(内閣)、自民党の横暴である。

国会で発議、議論した上で決定すべきである。

“歴代最長の任期”とか“総理大臣としての業績が云々”などの理由は上げていたが、それを国会の場で説明すればいい。
「丁寧な説明に全力を尽くしてまいります」って、きちんとした手続きをしないで、説明するもない


さらに、警備や外国要人の接遇費用の予算を計上しないで、事後承諾で済ますつもりだ
何でも30億円かかるとか……
実際の数字はともかく、膨大な費用が掛かるのなら、きちんと数字を示すべきである。
「(具体的な数字についても)できるだけ早く示すよう努力はしていく」って……総理が計算するわけでもないだろうに。
努力するのは官僚?…とにかく、総理は「費用を算出しなさい」というだけ良いはず。

「毎年度の予算において警備や接遇予算は計上しております。
 今回の警備や接遇についても計上している規定予算の範囲以内で対応する」
という理屈も変!

G7とか各国首脳の訪日などは例年や数年に一度のイベントなので、“毎年度の予算において警備や接遇予算”に含まれると考えられるが、元総理の葬儀はそういう通常とは違うので理屈に合わない
そもそも、警備費だけ別の財布から支出するのはおかしい。事業計画書で「これ(警備費)はイベント終了後にかかった費用を出してください」なんて、普通の組織であるのだろうか?



(話が少しずれるが)これを言うと、全国の警察官を敵に回しそうだが……
今回の件は、警察庁(警察)の失態である。なので、警備は奉仕(無償)ということにしては……
コメント (4)
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