四万十川ウルトラマラソンは山間の集落をめぐる「旅ラン」です。
今年も100kmの旅ランを走ってきました。
完走ギリギリランナーが綴るかなり私的な「敢闘記」、いつものように小分けにしてスタートします。
(※長いです)
では、前日から・・
■1 前日■
昼過ぎ、
忙しい仕事を一時抜け出し、受付会場である安並体育館へ向かう。
車に乗り込むと・・・「暑い」。
10月中旬にこれほどの暑さは記憶に無い。
運動公園補助グラウンドが臨時駐車場。
県外ナンバーの車がたくさん並ぶ。
安並体育館が受付会場。
体育館内は土足で入れるようにブルーシートで覆われている。
早速、受付を済ます。
ボランティアの中に役所で働く友人を見つける。
友人「今年もやる?(100km)」
自分「走るよ~!しかし前日からのボランティアか~、ご苦労さん!」
この友人、明日本番はゴール会場本部でボランティア。
「第21回四万十川ウルトラマラソン」
この大会は走るランナー2200人に対してボランティアの数は1800人。
100kmの長い道程、長い時間、多くのボランティアで成り立っている。
同じ高知県内のあるマラソン大会は、地域ボランティアの高齢化により大会運営が困難となって今年幕を閉じる。
四万十ウルトラもボランティアに高齢者が目立つようになった。
「ありがとうございます」
ボランティア活動を気持ちよくやって頂けるように、せめて気持ちを声に出すことを心掛ける。
会場中央のテーブルに多くの石が並べられている。
地元の中学生が四万十川の河原の石にペイントしていて、お持ち帰り自由。
今年はこの石を頂いた。
河童(笑)、会えるかな・・
ランナー宛ての応援FAX。
遠方からはるばるやってくるランナー達は嬉しいだろうな~
急いで仕事に戻る。
とりあえず受付でもらった袋の中身を確認。
記念品はTシャツ、カップ麺、いつも通り。
しかし、仕事が忙しい・・。
結局、昼飯抜きで朝から夕方まで立ちっぱなしだった・・。
夕方、少し早めに営業終了。
60kmの部に出場する女宴会部長が冷やかしに現れる。
部長「明日レース後に祝勝会やるで!リタイアバスで帰ってきてもやるで~(笑)」
「ハハハ、よっしゃ!」
夕暮れ、急いで明日の臨時休業のお知らせを窓に貼る。
窓の外にランナー達を乗せた大型バスが行き交う。
近所のコンビニはもうランナーだらけ・・。
普段とは違う街の様子に胸が高まる。
恒例のトイレ掃除。
2年前のウルトラでは突然の下痢に悩まされた。
トイレの神様に敬意を表す。
仕事から帰ってきた嫁が急いで「豚丼」を作ってくれた。
これも恒例で前日にビタミンB1を摂取。
嫁も60kmの部に出場。
次男は今年もゴール会場のボランティア。
我が家にとって四万十ウルトラは大事な家族行事になっている。
チームウェア「飛脚Tシャツ」にゼッケンを貼り付ける。
入浴後、少しのアルコールで眠りを誘う。
子供達に気合いのメッセージを腕に書いてもらう。
レース後半に効果抜群。
午後9時、布団に入る。
無理に寝るように心掛けるが・・やはり寝れない。
どこからか「コンコン」と釘を打つ音がして・・気になる。
どこからか「ワンワン」と犬が吠え始めて・・気になる。
やがて「コンコン」「ワンワン」が静かになった。
寝なくては・・
■1 前日■