エルソル飛脚ブログ ~Run 4 Fun~

四万十川周辺をチョロチョロしている飛脚の記録です。

第22回四万十川ウルトラマラソン ~かなり私的な完走記(3)~

2016年11月03日 | 四万十川ウルトラマラソン~レポート

■3■

スタート直後は、まだランナー達のバタバタという足音が地鳴りする。

タイマツの炎はキャンドルに変わり、幻想的な雰囲気に包まれる。

内川地区の暗闇に揺れる灯りは1kmもつづく。

沿道に光モノを頭に乗せたキクちゃんを発見し、ハイタッチ。

隣にいた母親の頭にも光モノが乗っかっていた。

(次回はあの光モノを渡されそうな気がして怖い・・)

地区の人達も所どころ拍手で応援してくれている。

オジサン「がんばれよー!!ゴールはすぐそこ!あとたったの99kmーっ!!」

失笑するランナー達と2車線の道いっぱいに通り過ぎる。

2車線の道はやがて1車線となり、ランナーの列も細く縦に伸びる。

【4.8km】第1給水所。

全く口にすることなく通り過ぎる。

5km付近はいつも明るくなりはじめるが、曇天のせいでまだ薄暗い。

毎回この辺りから立小便をするランナーが現れるが、今年は少ない。

マラソンブームで全国に大会が増えたことで、そのへんのマナーが徹底されてきたのだろうか・・。

9km地点の竹屋敷地区に着く頃にはさすがに辺りは明るくなった。

過疎化が進む竹屋敷集落、やはり沿道の応援が少ない。

徐々に上り始めるが、まだ脚に負担がかかるほどではない。

エイドに黄色のボランティアジャンパーを着た友人を見つける。

仮設トイレの横で水差しを持って立っている。

「その水は何のため?」

「トイレ後の手洗い(笑)」

なるほど、そんなボランティアもあるのか・・。

民家も少なくなる頃、道は山道に入っていく。

「標高600mの堂ヶ森の峠」に突入。

前を行くランナー達が前傾姿勢になる。

【15km過ぎ】ヘアピンカーブから一気に傾斜がキツくなる。

ここからの6kmが最初の難関となる。

さすがウルトラランナー達、キツい坂道も駆け上がる。


キロ8分台にまで落ちてきたが、歩かないように頑張る。

【20kmを通過】

シューズのチップで通過とタイムが計測される。

「2時間21分」

過去一番遅いが、ちゃんと走れているので問題ない。

しかし結構しんどい。

試走で走った時よりも疲労の色が濃い。

【21.3km】頂上エイドに到着。


頂上というのはやはり気持ちのいいものだ。

辺りに休憩ムードが漂う。

給食エイドなのでオニギリがある。

「美味しい・・」

無理矢理胃に詰め込むのではなく、ちゃんと美味しく食べられる。

たまたま仮設トイレに空きがあったのでトイレを済ます。

大幅なタイムロスを考えると、あまり並ばないようにするのも大事なポイント。

軽く屈伸をして下りに向かう。

下りは9km。

上手に下らないと後半の脚に必ず影響がでてくる。

これまでの経験を活かし抑え気味に走る。

多くのランナーに抜かれたが気にしない。

【33km地点】下りはほぼ終了しているが疲労が激しい。

正直、もう歩きたくなる気持ちが強いが、

周りのランナーが皆走っていることに励まされて何とか走る。

【36.6km地点】昭和大橋第一関門。

関門はまだ余裕たっぷりだが、到着時刻は過去より遅め。

エイドで給水して、橋を渡り長い直線の車道へと向かう。


四万十川を左手に見ながら走る車道は応援ポイントでもあり、

たくさんの人が大きな声で応援してくれる。

応援は疲れた脚を動かしてくれる。

トンネルをくぐり、小野大橋を渡ると四万十川を右手に見るようになる。

【40km地点通過】「4時間53分」

去年よりも20分も遅れた。

【41.8km地点】給食エイド。

地元の中学生達が元気よくハイタッチで迎えてくれる。

60kmの部のランナーとの合流地点の赤い橋だが、

彼らはもうとっくにスタートしていて辺りにはいない。

オニギリが美味しい。

太もも前がかなり痛むのと調子の悪さから早々とロキソニンを飲んだ。

初めて飲むロキソニン(いつも飲み忘れる)、効果があればうれしいが・・。

【42.195km】


とりあえずフルマラソンは走り切った。

レースは中盤に差し掛かる・・。

■3■


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2 コメント

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今頃気付きました… (岡山の飛脚見習い)
2018-06-15 19:07:10
エルソルさん、こんにちは。つい最近、大発見してしまいました!

この回のブログは以前にも読んでいたはずだったんですが(ウルトラ関連記事と大阪物語はすべて笑)、堂ヶ森の峠登っているランナー後ろ姿の写真(一番最初の写真です)がありますよね?中央に写っているランナーですが、、、白い帽子(頭頂部はグレー)、蛍光系黄色いTシャツ、長袖のコンプレッション、グレーの短パン、グレーのスニーカー、、、(あの時の服装一致率99.999%)、、、俺やんっ!!

なぜ今まで気づかなかったのか不思議ですが、思い起こせば、2016年度は四万十川ウルトラ初挑戦でした。レース前半の峠越えは歩くか走るか悩んでいたところ登り始めてすぐに、エンジの「飛脚」Tシャツが私の目に飛び込んできました、「この人なんか凄そう!なんせ飛脚やからきっとプロやね⁉」と勝手に想像し、行けるとこまでついて行こうと追走してたのを思い出しました。多分エルソルさんがこのブログ写真を撮るためにペースダウンされたタイミングで私が前に出たところを「パシャッ!」とされたんじゃないかと?あくまで私の勝手な推測ですが、、、

この写真に気付いたとき、なんだかとても幸せな気持ちになりました~、あらためてエルソルさん撮影していただきありがとうございましたm(_ _)m

もしもですが、エルソルさんのレース中のカメラに再び私が写る機会があれば今度はぜひ顔出しでお願いしますっ!モザイク無しでっ!(笑)きっと四万十川ウルトラのいい思い出になりますんでっ!(笑)

とりあえず私は四万十川ウルトラ当選を祈りながらボチボチですがマラソン練習してまーす。これからの季節ますます暑くなりますが、体調崩されたり故障とか無いように頑張ってくださいね、応援してます。
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偶然 (エルソル)
2018-06-16 09:24:11
こんにちは、
そうですか~、偶然にも写っていたんですね(笑)。
峠の途中のエイドで、ここではよくブログ用の写真を撮ります。
ウルトラの風景写真とはいえ、人を後ろ側から撮影するのは何か失礼なような気がして少しためらいますが・・、
まあ喜んでくれる人がいることが分かっただけでも救われます(^^)。

飛脚T、
なるほど・・・、ヤバいな~(汗)。
ファンラン素人集団と判明すると怒られますね。
むむむ、黙っておこう・・(笑)。

私もエントリー中です、
お互い頑張りましょう~!
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