昨日は薬剤師会の研修会で「夜間頻尿の診断と治療~高齢者を含めて」というテーマを学びました。
夜間頻尿はなぜ起こる?
睡眠障害、パーキンソン病や、心不全、腎不全などの疾患、過活動膀胱も原因としてあるのですが、最も多いのが加齢による夜間頻尿です。
加齢による夜間頻尿の原因は、動脈硬化による膀胱萎縮硬化と、脳の血流量低下、つまりかくれ脳梗塞が多いそうです。これは放置するとやがて認知症の危険性も高まります。
逆に言えば、夜間の排尿回数が増えたと思ったら、体内のあちこちの血流が悪くなっている、循環器系疾患や認知症の危険度も高まっていると考えたほうがいいのです。
ホオノキの花が咲いていた。この樹皮が生薬「厚朴」
西洋医学の治療薬は末梢での対策薬しかない(おしっこを出にくくする)のですが、中医学で改善対策を考察すれば、活血の漢方薬で脳の血流量改善データもあるし、老化はそもそも腎の弱りと考えられているので、補腎剤で、ホルモン系、腎臓、膀胱などの老化にも対応できそうです。
一時しのぎだけでなく、根本的に体に良いことはしておくべきですね。
もちろん、よく体を動かし、ストレス解消して気持ちに余裕を持つ時間を確保し、元気に毎日を過ごすことも老化予防には大切です。
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