先日の認知症講義によれば、認知症は高齢者の5人に1人に迫る勢いなのだそうです。
最近、点滴の認知症薬が新聞で話題になりましたが、あくまでも軽度認知症の進行を和らげる目的であり、進行がとまったり改善したりするわけではありません。また副作用に脳の浮腫や出血があげられていますので、認知症治療の前途はまだまだ多難です。
認知症にはアルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型などの種類がありますが、高齢者の場合、栄養不良による貧血、腎障害、肝機能障害、全身性代謝障害が脳を害するとのことで、特に腎障害は脳との関連が深いそうです。
いずれも、動脈硬化などによる末梢血流の低下により様々な臓器が十分養われなくなるのが原因ですね。
そんな講義を受けるほどに、血流改善の漢方薬は飲んでおこうと思う自分です。
もちろん、ふだんの養生は大切です。
・まんべんなく多種類をよく噛んで食べる 噛むことで脳の血流量が増える
・座りっぱなしを避け、足腰をよく動かす
・いつもと違うことをして脳を活性化する
・ストレスにまみず、リラックスできる時間を確保する
・良く寝る 朝は早く起きる
先日読んだ本「邪悪なる大蛇」の主人公は60代半ばになって認知症がかってきた殺し屋女性。
そこにあるメモ書きの意味が思い出せない(殺しの依頼だと思ってしまった)、家の片づけが面倒、殺した相手が誰だったかたまに覚えていない、自分のことしか考えてない、他人にイラつくとすぐにでも殺したくなる、そしていざ殺しの仕事になるとクリアに脳が働いてじゃんじゃん仕事を遂げてしまうという危ない女性、なんともブラックなミステリー物語でした。
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