寒くなったとたんに、肌の乾燥によるトラブルのご相談が増えました。
年齢を重ねると肌の代謝が低下して、外気の乾燥に弱く、擦れる部分は炎症を起こしやすく痒みを生じます。「老人性皮膚掻痒(そうよう)症」といわれたりします。
しかし、最近では潤い肌の象徴であるはずの子供や若い女性にも乾燥肌の人が増えました。
肌の乾燥は中医学的に判別すると「陰血不足」です。
食べ物の偏りがないか、睡眠不足など不規則な生活をしていないか、目の使い過ぎや疲労蓄積はないかなど生活習慣を見直してみましょう。
(お手入れに余念がない池のカルガモ)
漢方薬で補陰対策した例で、
「アトピーかも?」とご心配のお母さまのご依頼で、乾燥肌の子供さんに補陰する漢方薬を飲んでもらったら、あっという間に症状が改善したこともありました。
掻くのは最悪。
衣類によるこすれや、風呂で体を洗うときゴシゴシこするのは避けましょう。
掻いてしまうと肌に傷ができたり、角質が厚くなって象の皮膚のようにガサガサになったりして、回復が困難になります。
痒みや乾燥を感じたら、とにもかくにもまずスキンケア。手抜かりなく。
日に何度も塗っておくと掻かずに済み、ステロイドやかゆみ止めも不要になります。
子供さんの場合は「掻いちゃダメ」と叱る前に、スキンケアしてあげてください。
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どちらも炎症を抑えるハーブエキス配合。前者はしっかりクリーム、後者はなめらかさがすぐれているクリームです。