反対の意味を併せ持つ熟語。
【看経】 かんきん (「辞典」初版 P.227/第二版 P.230)
(1)声を出さずに経文を読むこと。
(2)声を出して経を読むこと。
故事・諺問題の 「親父の夜歩き、息子の カンキン。」(過去問 15-1、24-1)でお馴染みですね。ここではどっちの意味なんでしょう。「親父が遊び歩き、息子が仏道修行すること。」 だからどっちでも良いのかな?
【慊焉】 けんえん (426/429)
(1)あきたりなく思うさま。
(2)満足するさま。
(2)の意味のときは、後に打ち消しを伴って使われることが多いようです。「青空文庫」で検索してみると、
「皆な君の所置ぶりに 慊焉 たらざるものがあるから、・・・」
「夫人はその所為に 慊焉 たるものあり。」
といった用例が出てきます。「慊焉たらざるもの」と「慊焉たるもの」の部分は、結局同じ意味(あきたりなく思う。不満に思う。)になるということでしょう。
本試験(四)の語選択書き取り問題で、
「あきたりなく思うさま ⇒ けんえん」
なら書けそうですが、
「満足するさま ⇒ けんえん」
と出されたら難しいですね。「後に多く打ち消しを伴う」のですから、こういう出題のされ方はしないとは思いますけれど。
いずれにしても、漢字、日本語はこういうところも面白いですね。他の言語にこんなことはあるのでしょうか。(例えば、1つの英単語に相反する2つの意味がある、とか。)
ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。
【看経】 かんきん (「辞典」初版 P.227/第二版 P.230)
(1)声を出さずに経文を読むこと。
(2)声を出して経を読むこと。
故事・諺問題の 「親父の夜歩き、息子の カンキン。」(過去問 15-1、24-1)でお馴染みですね。ここではどっちの意味なんでしょう。「親父が遊び歩き、息子が仏道修行すること。」 だからどっちでも良いのかな?
【慊焉】 けんえん (426/429)
(1)あきたりなく思うさま。
(2)満足するさま。
(2)の意味のときは、後に打ち消しを伴って使われることが多いようです。「青空文庫」で検索してみると、
「皆な君の所置ぶりに 慊焉 たらざるものがあるから、・・・」
「夫人はその所為に 慊焉 たるものあり。」
といった用例が出てきます。「慊焉たらざるもの」と「慊焉たるもの」の部分は、結局同じ意味(あきたりなく思う。不満に思う。)になるということでしょう。
本試験(四)の語選択書き取り問題で、
「あきたりなく思うさま ⇒ けんえん」
なら書けそうですが、
「満足するさま ⇒ けんえん」
と出されたら難しいですね。「後に多く打ち消しを伴う」のですから、こういう出題のされ方はしないとは思いますけれど。
いずれにしても、漢字、日本語はこういうところも面白いですね。他の言語にこんなことはあるのでしょうか。(例えば、1つの英単語に相反する2つの意味がある、とか。)
ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。