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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 288

2024-01-29 04:41:42 | 貫之集

おほぞらを われもながめて ひこぼしの つままつよさへ ひとりかもねむ

大空を われもながめて 彦星の 妻待つ夜さへ ひとりかも寝む

 

七夕の夜は私も大空を眺めて、彦星がたった一年に一度だけ妻を待つその夜さえも、寂しく一人寝をするのであるよ。

 

 相手のいない自分は一年に一度の逢瀬すらもない、という何とも寂しく悲しい歌ですね。
 この歌は新古今和歌集(巻第四「秋上」 第313番)に入集しています。

 



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