いまはとて きみがかれなば わがやどの はなをばひとり みてやしのばむ
今はとて 君が離れなば わが宿の 花をば一人 見てやしのばむ
よみ人知らず
もうこれでお別れと、あなたが私から離れて行ってしまうならば、わが家の庭の花をこれからは一人で見てあなたを偲ぶこととしましょうか。
二人で一緒に見て愛でた庭の花を、これからは自分一人で見て愛しい人を偲びましょうという、静かで物悲しい歌。「かれ」が「枯れ」を連想させるのは一つ前の 0799 と共通ですね。
さて、一日一首の古今和歌集も 800 番まで辿り着きました。全体は本文と目される歌でちょうど 1,100 首、一部の写本で見せ消ち(元の文字がわかるように線を引いて消す消し方)にされている「墨滅歌(すみけちうた)」を含めても 1,111 首ですから、このまま続けて行ければ今年の終わり頃には古今和歌集のすべての歌をご紹介できることとなります。まだ先は長いですが、何とか続けていきたいと思っていますので、引き続きおつきあいください。
旧年中はいろいろとお世話になり、とくにとんでもなく幼いご質問にお付き合いくださり、誠にありがとうございました。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
800 達成おめでとうございます!
フルマラソンのゴールがついに!
「古今和歌集と百人一首」「古事記と日本書紀」とてもよく理解できました。
第 3 弾、いいですか?
和歌、短歌、俳句、それと川柳、それぞれ簡単にどういうものなのか?
をおしえていただけると幸いに存じます。よろしくお願いいたします。
新年あけましておめでとうございます。
そしてさっそくのお祝いのコメント、心より感謝しております。
ご質問第三段、承知しました! この連休中には記事にできるかと思います。少々お待ちくださいませ。 ^^