漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0801

2022-01-08 19:50:39 | 古今和歌集

わすれぐさ かれもやすると つれもなき ひとのこころに しもはおかなむ

忘れ草 枯れもやすると つれもなき 人の心に 霜は置かなむ

 

源宗于

 

 忘れ草が枯れるかもしれないから、つれないあの人の心に霜がおりれば良いのになあ。

 愛しい人が自分のことを忘れて冷たくなるのは心に忘れ草が生えるからと想像し、その忘れ草が枯れるよう、相手の心に霜がおりてくれないものだろうかという詠歌。とてもユニークな発想ですね。



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