かひがねを ねこしやまこし ふくかぜを ひとにもがもや ことづてやらむ
甲斐が嶺を 嶺越し山越し 吹く風を 人にもがもや 言伝てやらむ
よみ人知らず
甲斐の山を、嶺を越し山を越して吹いている風が人であれば良いのになあ。そうすれば便りを託して送ろうと思うのに。
第四句の「もがも」は、願望を表す助詞「もがな」の古い形です。山を越えてくる風が人だったら手紙を託す、というのですから、便りしたい相手が山の向こうにいるということですね。
かひがねを ねこしやまこし ふくかぜを ひとにもがもや ことづてやらむ
甲斐が嶺を 嶺越し山越し 吹く風を 人にもがもや 言伝てやらむ
よみ人知らず
甲斐の山を、嶺を越し山を越して吹いている風が人であれば良いのになあ。そうすれば便りを託して送ろうと思うのに。
第四句の「もがも」は、願望を表す助詞「もがな」の古い形です。山を越えてくる風が人だったら手紙を託す、というのですから、便りしたい相手が山の向こうにいるということですね。