漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

過去問題集のH18年版・H20年版を購入

2014-08-11 23:55:23 | 雑記


 ネットで過去問題集の18年度版と20年度版を購入しました。両方で約1,600円、状態も良いので、まずまず良い買い物だったでしょうか。これでようやく16年度版以降が全部書籍として揃ったことになります。準1級の問題をやってみるのが楽しみですが、週末まではできないかな・・・(泣)

 発見がありましたら、またご紹介します。

ちからくらべ と なぐりあい

2014-08-10 09:27:17 | 雑記
 自分辞書作りで「辞典」の【角】の項を見ていて、この字に「くら・べる」との表外読みがあることを今頃初めて知った(汗)のですが、それと同時に、「すもう」を 【角力】 と書くのは「ちからをくらべる」意味だったのかと、一大発見をしたような気分になりました。(笑) 

 「すもう」の漢字表記はどちらかと言うと 【相撲】 の方が一般的かと思いますが、こちらは読み下すと「あいなぐる」、つまり「なぐりあい」でしょうか。 【相撲】 という表記の実際の語源が「なぐりあい」なのかどうかは少し調べてもわかりませんでしたけれど、一方で 【角力】 の方は、実際の語源も「ちからくらべ」のようです。 【角】 に手へんのついた字(漢検配当外です)が本来の表記だったようですが、古事記の神代の記述にタケミカズチがタケミナカタと力比べをするくだりがあるとのこと。そう言えば相撲取りのことを 【力士】 と言いますが、これも 【角力】 という表記から来ているのですね。恥ずかしながらこちらも初めて頭の中でリンクができました。なお、「すもう」を意味する言葉としては、 【角觝/角抵】 というのも「辞典」に記載されています。ただ、こちらは読みとしては「かくてい」で、「すもう」とは読まないようです。

 漢字に触れていると、そこを入口としていろいろなことを新たに知ることができて、本当に楽しいですね。^^



<「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページ>

【角力】 【角觝/角抵】  P.193
【相撲】  P.926

 

【わざわい】族のあれこれ

2014-08-09 12:39:17 | 雑記
 こんにちわ。

 きょうは久しぶりに「まとめる」という作業をしてみました。「お題」は【わざわい】です。



<故事・諺>

 【蕭牆の禍】    しょうしょうのわざわい
 うちわもめ。身近な心配ごと。
 「辞典」には、【蕭牆の憂え】の方が出ています(P.757)が、意味は同じですね。

 【回禄の災い】   かいろくのわざわい  (P.167)
 【祝融の災い】   しゅくゆうのわざわい   (P.701)
 【舞馬の災い】   ぶばのわざわい   (P.1324)
 意味はどれも火事、火災のこと。【回禄】と【祝融】はどちらも火の神。いろいろな表現があるというのは、やはり「災い」と言えばその代表的なものとして火事・火災が恐れられたということなのでしょう。

 【滅頂の災い】   めっちょうのわざわい  (P.1459)
 おぼれて死ぬこと。破滅すること。



<四字熟語>

 上に書いたものも皆四字熟語と言えば四字熟語ですが、こちらは「漢検 四字熟語辞典」に載っているものを中心に。

 【年災月殃】   ねんさいげつおう   (四字熟語辞典 P.376)
 最も不幸な日のこと。

 【積悪余殃】   せきあくのよおう   (同 P.288)
 悪事を重ねた報いが子孫にまで及ぶこと。

 【禍福倚伏】   かふくいふく   (同 P.130)
 災いと幸せは交互にやってくるものだということ。

 【禍棗災梨】   かそうさいり   (-)
 無用の本を刊行すること。
 これは「四字熟語辞典」にも「辞典」にも載っていません。ネット検索すると普通に出て来ますので、それなりにポピュラーなのだろうと思うのですが、協会の「辞典」にはときどきこういう「不思議」がありますね。新星出版社の「頻出度順 漢字検定1級 合格! 問題集」には採録されています。

 【禍福糾纆】   かふくきゅうぼく   (同 P.131)
 最後の一字は機種依存文字ですね。「」です。訓読みは「なわ」で、漢検配当外の漢字。ですのでこの四字熟語も本試験には出ないと思いますが、熟語全体を訓読すれば「かふくはあざなえるなわのごとし」ですから、漢字表記はともかくとして、そこそこ良く使われる言葉ですね。意味は福あれば禍ありということ。

 【毋望之禍】   むぼうのわざわい   (同 P.447)
 思いがけないわざわい。

 【池魚之殃】   ちぎょのわざわい   (同 P.329)
 なんのかかわりもないのに、とんだ災難を受けること。

 【鬼瞰之禍】   きかんのわざわい   (同 P.143)
 よいことにはとかく邪魔が入りやすいということ。【好事多魔】(3級配当。P.192)と同義です。



 このところ漢字に触れるのは週末だけという状態が続いていてなかなか勉強も進まず、次回の本試験が心配になってきましたが、何とか実力の維持に努めたいところです。

 私のところは、きょうは多少涼しいです。散歩にでも行こうかな。^^


「漢検 漢字辞典 第二版」

2014-08-02 06:23:12 | 雑記


 漢検協会のHPに、「『漢検 漢字辞典 第二版』発売のお知らせ」 が出ていました。「新常用漢字表に対応!」と書かれていますが、それ以外に何か改訂が行われているのかどうかはHPではわかりません。(「漢検 四字熟語辞典」の改訂の際は基本的に常用漢字表の改訂に伴う配当級の見直しだけだったようなので、多分こちらもそうなのだろうとは思いますが・・・)

 でも実物を見ると欲しくなってしまいそうな気がするなぁ・・・(笑)

 10月中旬発売、税込3,564円だそうです。