goo blog サービス終了のお知らせ 

漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

「漢検 漢字辞典 第2版」は、中身も改訂(増補?)されているらしい

2014-10-07 22:43:19 | 雑記
 きょう、帰宅すると「漢検ジャーナルVol.13」が届いていました。何気なく裏表紙を見ると、下段に「漢検 漢字辞典 第二版」のPRが。そこに「ページ数:1,984ページ」とあったので、私が持っている「辞典」を見てみると、最終ページは1,726ページでした。約260ページ増えていることになりますので、これは実質的な内容の改訂(増補?)もあるかも、と期待を抱かせます。

 で、漢検協会のHPを見たのですが、「漢検の教材」の該当箇所に1ページ目のサンプルが載っていました。手持ちのものの1ページと見比べると、最後の行に手持ちのものには記載のない 「阿漕が浦に引く網」の項が。どうやら、配当級の記載だけでなく、実質的な中身にも改訂があるようです。
(なお、私の手持ちのものは、2008年6月1日発行の初版第10刷です。)

 さて、こうなると悩ましいですねぇ。手あかのついた手持ちのものにも愛着めいたものがありますが、中身に増補があるとなるとやはり持っておきたいし・・・。まぁ、とにかく書店で実物を見てからですね。

【ガイフウ】

2014-10-06 06:46:13 | 雑記
 「またしても混同してしまった~」 シリーズ。


<故事・諺>
ガイフウ 南よりして彼の棘心を吹く。  (「漢検 漢字辞典」初版 P.189)
 母親が愛情を持って子供を温かく見守り育てることのたとえ。


<四字熟語>
ガイフウ 舂雨   (「漢検 四字熟語辞典」 P.120)
 物事の前兆のたとえ。


 故事・諺の方は 【凱風】 。この二字熟語自体は「初夏に吹く心地よいそよ風。南風。」の意。ちなみに 【棘心】 は棘(とげ)のあるいばらの木の芽生えで、手のかかる子を表すとのこと。過去問では 19-1 で 【凱風】 、22-1 で 【棘心】 が問われています。「過去問は出題箇所以外もしっかりと覚えておくべし」の例ですね。

 一方、四字熟語の方は 【磑風】 。【磑】 は「いしうす」。もともと 【磑風】 という二字熟語があるわけではなさそうです。「四字熟語辞典」の解説を引用しますと、「羽蟻などの群れが、ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざしで、きねでうすをつくように上に下にと飛ぶ場合は雨になるきざしである。」とあります。つまり、「ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざし」のところを二文字で 【磑風】 と表しているのですね。改めて解説を最後まで読んでようやく理解しました。「四字熟語辞典」も太字のところだけでなく、解説文を最後まで良く読まなければダメですね。

 故事の方を間違えることはないのですが、四字熟語の方が、「ガイフウ」という音ですぐに 【凱風】 が頭に浮かんでしまいます。本試験ではまだ出たことがないようですので、新出問題候補ということでしっかり覚えておきたいと思います。

ろくなもんじゃねぇ~ ♪

2014-10-05 09:40:48 | 故事・成語・諺
 ずいぶん更新をご無沙汰してしまいました。にもかかわらず毎日多くの皆さんにご来訪いただきまして、ありがとうございます。勉強は相変わらず細々と、という感じですが、無理せずできることをやって本試験を迎えたいと思います。

 さて、例によってなかなか自分の記憶に定着しない問題を。


抜き足して来る人に ロク な者なし


 正解は 【碌】  (【陸】 でもOK。)
 どうもこの 【碌】 と 【禄】 の区別が自分的に曖昧で、上記の問題もつい 【禄】 と答えてしまいます。


【碌】   (「漢検 漢字辞典」初版 P.1607)
音 : ロク
訓 : -
意味: 1.小石がごろごろと多いさま。  2.役に立たないさま。
 【碌でなし】
 【碌に~ない】
 【碌碌】
 【耄碌】

【禄】   (P.1607)
音 : ロク
訓 : さいわ・い
意味: 1.さいわい。天からの贈り物。  2.扶持。役人の給料。
 【天禄】
 【禄高】
 【俸禄】


まあ似てるっちゃ似てますかね。
上の方は 【陸】 の方で覚えておけば混乱しないかな。

きょうは朝からあいにくの雨。勉強日和、かな。(笑)