「またしても混同してしまった~」 シリーズ。
<故事・諺>
ガイフウ 南よりして彼の棘心を吹く。 (「漢検 漢字辞典」初版 P.189)
母親が愛情を持って子供を温かく見守り育てることのたとえ。
<四字熟語>
ガイフウ 舂雨 (「漢検 四字熟語辞典」 P.120)
物事の前兆のたとえ。
故事・諺の方は 【凱風】 。この二字熟語自体は「初夏に吹く心地よいそよ風。南風。」の意。ちなみに 【棘心】 は棘(とげ)のあるいばらの木の芽生えで、手のかかる子を表すとのこと。過去問では 19-1 で 【凱風】 、22-1 で 【棘心】 が問われています。「過去問は出題箇所以外もしっかりと覚えておくべし」の例ですね。
一方、四字熟語の方は 【磑風】 。【磑】 は「いしうす」。もともと 【磑風】 という二字熟語があるわけではなさそうです。「四字熟語辞典」の解説を引用しますと、「羽蟻などの群れが、ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざしで、きねでうすをつくように上に下にと飛ぶ場合は雨になるきざしである。」とあります。つまり、「ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざし」のところを二文字で 【磑風】 と表しているのですね。改めて解説を最後まで読んでようやく理解しました。「四字熟語辞典」も太字のところだけでなく、解説文を最後まで良く読まなければダメですね。
故事の方を間違えることはないのですが、四字熟語の方が、「ガイフウ」という音ですぐに 【凱風】 が頭に浮かんでしまいます。本試験ではまだ出たことがないようですので、新出問題候補ということでしっかり覚えておきたいと思います。
<故事・諺>
ガイフウ 南よりして彼の棘心を吹く。 (「漢検 漢字辞典」初版 P.189)
母親が愛情を持って子供を温かく見守り育てることのたとえ。
<四字熟語>
ガイフウ 舂雨 (「漢検 四字熟語辞典」 P.120)
物事の前兆のたとえ。
故事・諺の方は 【凱風】 。この二字熟語自体は「初夏に吹く心地よいそよ風。南風。」の意。ちなみに 【棘心】 は棘(とげ)のあるいばらの木の芽生えで、手のかかる子を表すとのこと。過去問では 19-1 で 【凱風】 、22-1 で 【棘心】 が問われています。「過去問は出題箇所以外もしっかりと覚えておくべし」の例ですね。
一方、四字熟語の方は 【磑風】 。【磑】 は「いしうす」。もともと 【磑風】 という二字熟語があるわけではなさそうです。「四字熟語辞典」の解説を引用しますと、「羽蟻などの群れが、ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざしで、きねでうすをつくように上に下にと飛ぶ場合は雨になるきざしである。」とあります。つまり、「ひきうすのようにぐるぐる飛び回れば風の吹くきざし」のところを二文字で 【磑風】 と表しているのですね。改めて解説を最後まで読んでようやく理解しました。「四字熟語辞典」も太字のところだけでなく、解説文を最後まで良く読まなければダメですね。
故事の方を間違えることはないのですが、四字熟語の方が、「ガイフウ」という音ですぐに 【凱風】 が頭に浮かんでしまいます。本試験ではまだ出たことがないようですので、新出問題候補ということでしっかり覚えておきたいと思います。