予期せぬ劇症肝炎、そして生体肝移植からの壮絶脱出劇!
がんばれ!肝臓くん。。
ICUから個室へ

・・・
昨日はタイヤ交換をした。(北海道ではこの時期、夏タイヤからスタッドレス
タイヤに交換しなければならない。)
いつも30~40分程でできていたのだが、昨日は何と2時間弱もかかってし
まった。

筋力が無くなってしまったものだから、タイヤを運べない、持ち上げられない、
ナットは回せない、腰に力は入らない、と散々だったが、パワーが無いと、頭
で考るもので、段々と要領良くできたような、できないような・・・。

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<・・・一年前>
・・・2005.10月10日
ICUでは、とにかく苦しかった印象だけが残っている。
音は器械音だけ。常に照明が点いているので昼夜の区別が分からない。
面会時間も少なく、人工呼吸器のせいか、思う様に話すことができない。
肝性脳症の知識が少しでもあったなら、幻覚を幻覚として受け止められたの
かもしれない。
でもそんな余裕は無かった。
10月10日、ICUから病棟の個室に移る。
この日は妻の誕生日でもあった。
やっぱり、この時のことも覚えていない。
色々な管や点滴がつながれていたので、両手はベッドに縛り付けられたまま
で、眠たくて眠たくて起きていられなかった。
ずっと眠ってばかりいたそうだ。
移植された肝臓との拒絶反応がかなり強かったらしく、アンモニア値も高か
ったので、自分の意識はかなり低かった。
ただ、医師から「肝臓の相性が悪いので、日数はかかるが、必ず自分を取り
戻し、状態は戻ってくる」と妻は説明を受けていたそうで、安心はしていた
そうだが、この時の様子を見て、それが本当なのか、妻はとても信じられな
かったそうだ。

再手術の時もそうだったが、外科手術というものが、いかに計算され、高い
医療技術で計画通りに進められた場合、人間の回復力の素晴らしさを教えて
くれるものであるか、つくずく感じさせられました。
この後、意識の回復と共に、肝性脳症による恐怖がまた始まる。

12月初旬までの2ケ月、いろんな世界を経験した。
現実と幻覚が混同したり、昼間は普通(のつもり)でいられるのに、夜に
なると脅迫概念が強くなるのだ。





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