予期せぬ劇症肝炎、そして生体肝移植からの壮絶脱出劇!
がんばれ!肝臓くん。。
バッテリー
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少し前、映画「硫黄島からの手紙」を観に行く約束を次男とした。
ところが仕事が忙しくなかなか時間を取れない。
それと、免疫抑制剤を服用していることで、不特定多数が集まる映画館に
入ることへの抵抗感もあり、いつしか観に行けぬまま上映が終了していた。
そんな中ずっと気になっていたのが去年のこの時期のこと。
2月中旬に半年振りに退院し、さあこれから、と思っていた3月27日、
未明からの腹痛で病院へ直行、即入院。
翌28日は次男の誕生日だった。
お祝いのケーキも予約済みで、当日のメニューは妻が色々と考えていた。
「またか!」と思った。というよりも思われた。
前年8月に入院、10月の妻の誕生日、長男の誕生日、クリスマス、そして
次男の誕生日、全て自分は病室だった。
しかも今回は前日の入院。
楽しみにしていたであろう行事をことごとくダメにしてしまっていた。
そんな事があったものだから、今年こそは、と思いつつ、仕事を調整し
昨日、次男と行ってきました、映画館。
もちろん病気になって映画館は初めて。
看護士用のサージカルマスクとやらで身(口)を固め、いざJRタワーへ。
春休みの為か平日だというのに混んでました、札幌シネマフロンティア。
すれ違う人が皆、菌に見えたりしながら観たのは次男のリクエストで
「バッテリー」
文庫本を読んでいたらしく、映画化されると知って楽しみにしていたよう。
中学野球を題材にしているので、観にきている人は圧倒的に男女中高校生。
子供連れのお母さんも多かった。
小説とは少し内容が違っていたそうだが、かなり面白かった。
家族の絆や、友情や、信じるということ。
そして大人が無くしてしまった色々なものを教えてくれる映画だった。
原作者のあさのあつこさんが「惑う若い人たちにこそ観てほしい」と
書いてますが、「惑おうとしない大人たちにこそ観てほしい」と思った。
自己主張ばかりで自信過剰の”おとな”たちにこそ是非観てほしい映画だった。
【あとがき】
こうして一年間の入院生活で失った日常を、少しずつ取り戻していかなきゃ。
結構、周りの視線が厳しいもんで。
・・・・・・・・・・・・・・・幕。。
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