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できない退院

元々は15日だったんです、今の仕事の納期。
でも、ここ3日連続で催促の電話が!

昔は・・・、会社勤めしている頃、常套句だった「今、そちらに向かってます」
催促の電話が来た時にに苦し紛れに良く言っていた文句です。

しかし、今やデジタルの時代。
なんでもメールでやり取りするので、間違っても使えません、この言葉。
「今、送信しています」ったって、移動時間は無いに等しいですもんね。




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<・・・一年前>

・・・2006.1月16日


正月早々の腸炎による激しい腹痛も次第に治まっていき、16日、朝の回診。

「順調に良くなっていますよ。でもいきなり退院するのは絶対に良くないので、
外泊を繰り返しながら、慣らしていきましょうね」

気持ちとしては一刻も早く退院したかったのだが、ようやく先生から具体的に
退院という言葉を聞いて、とにかく嬉しかった。

この時点では、体調は悪くも良くもなく、といった感じで、検査値も高いなりに
安定していた。

不思議だったのは、同じような過程をたどった、他の移植患者が、どのような
状態で退院していくのか、とい点。

当然の事ながら、看護婦さんに聞くと
「その患者さんによってさまざまですから」
となる。


帰宅したとしても何ができるのだろう、という不安も大きかった。
自宅でさらに段々と良くなっていく、という感覚も、正直、まったく感じなかった。


とにもかくにも、この週末から外泊が始まった。
しかし、採血を1回しかとばせない、と言われ、土曜日に採血を済ませた後、帰宅。
そして月曜日の早朝の採血には病院に戻る、という慌ただしさ。

外泊が始まるのと同時に、今度はまた、リハビリと検査検査の毎日。
平日はほぼすべてそれらで埋まった。

2週間に
X線検査~5回
MRI~2回
CT~2回
肝GSA~1回
肝生検~1回
超音波~1回
他に第2内科受診2回、歯科受診2回、リハビリ・・・etc
と、こんな調子だ。

まるでこれから手術を受けるかのよう。

こんな状態だから、退院できるような感じではなかった。
案の定、検査値は一向に良くならない。


それでも26日の回診では、「肝機能値に異常がなければ、2月3日退院予定」
と言われたが、全然実感もなく、期待もあまりしていなかった。


そんな時、頭をよぎるのはシャントのこと。
また開腹手術をしなければならないのか、なんとしてでもこのまま回復してくれ、
そう思いながら、葛藤の日々が始まる。
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