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夢の再生医療

金子哲雄さんの死が伝えられ、TV報道等で、その最期を迎えるまでの生き様を見せつけられるにつけ
どうしてもSさんとダブってしまう。




入院中の病室で知り会い、入退院のたびに一緒になり、お互い励まし合い、助け合い、少しの喜びと
たくさんの苦痛を共にしてきたSさん。

Sさんも、亡くなる直前まで精力的に活動し、周りを元気付け、自分も明るく、多くの人を引き合わせ
ながら、旅立つ前にも冗談を言える、そんな人だったから。




とは言いつつ、もっともっと長く生きて、やりたいこともまだまだあっただろうと思う。

お子さんもまだ小さいし。




世の中、残酷だなぁと思ったり、それでいて自分の幸運に感謝したり。

運命に左右されるがままの人生なのかと思っていたら、再生医療への道がにわかに拓けてきた。





iPS細胞という画期的な研究で山中伸弥教授がノーベル賞を受賞、これが実際の医療に利用できる日
が来たら、我々移植で救われた人間にとっては、これ以上の朗報は無い。

実際、米国で日本人によって心筋細胞の移植という形で現れたと思ったら、どうやらこれは怪しそう。




色んな問題は有りつつも、それらが全てクリアされ、益々発展、結実することを願わずにいられない。







不治の病に罹るかどうかなんて、ほとんどの場合、その人本人に責任は無いはずで、生活習慣病なら
ともかく、どれだけ注意していても、いつでも誰もが、なる時はなる。

そりゃぁ色んな要因はあるのだろうけど、それでもやっぱり「運」だと思う。



助からなかったはずの劇症肝炎が、移植によって治る可能性ができたのと同じように、iPS細胞に
よる再生医療によって、これまでの不治とされてきた病気が改善される、こんな夢ならいくら見ても
見飽きることはない。
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