アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

「震災で傷ついた国民に消費税なのか」

2013年09月03日 | ドラミング
俳優の菅原文太さんが怒っている。
今、「震災で傷ついた国民に消費税増税なのか」と。



新着の「赤旗日曜版9月1日号」が1面で大きく報じている。

菅原文太さんと言えば、一世を風靡した「トラック野郎」や、「北の国から」などの渋い、朴訥な演技でファンも多い。

その文太さんは、4年前から山梨県で農業を営むかたわら、昨年末、「いのちの党」を立ち上げた。

動機は、”今の日本は、命よりカネになっている”として、命が大切にされる社会をめざす国民運動という位置づけだといいます。

文太さんは言います。

「農産物に消費税8%、10%と上乗せしたら、とてもじゃないがやって行けません。うちで働く若い人も生活できないですよ”

”この国の政府は、大震災と原発事故で傷つき生活基盤を失った国民に、消費税増税を真っ先に打ち出した。そこへの怒りが「いのちの党」のきっかけです”

文太さんの思いは、私たち庶民の声を代弁するものです。

同氏の動画(「いのちの党を創りました」)は、こちらでご覧になれます。写真は、動画から作成しました。
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疾風の如き晋作の生涯~葉室麟著「春風伝」

2013年09月03日 | 読書三昧
人気作家葉室氏の近作、高杉晋作伝です。

幕末の混沌とした時代を疾風のごとく駆け抜けた天才革命家「高杉晋作」を長年かけて暖め、活写した傑作時代小説。488頁の大作です。「小説新潮」11年4月~12年8月連載。



物語~攘夷か開国か、国論二分する幕末。晋作は、初めての外遊先・上海で欧米列強と戦う民衆の姿を目のあたりにして、日本のとるべき第三の道~「革命」と出会う。あまりにも短く、変革の時代を疾風の如く生きた若き革命家の人生。

作者をして、「ずっと晋作を書きたかった。この小説は今の私の集大成です。」と言わしめたこの物語は、今まで読んだどの「晋作」よりも新鮮であった。

それにしても、革命半ばにして病に倒れた(27歳8ヶ月)晋作の無念さは計り知れないものであったと思われる。ご一読をお勧めします。
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