アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

緑の炎上!

2013年09月06日 | 田舎暮らし
この春、近くの産直屋さんからピーマンの苗を4株購入しました。

自宅に持ち帰り、いざ植え付けようとよく見ると、ひとつのポットに2株植わっているのがあります。少し小さいが、せっかくだからと株分けして、それぞれを植えつけました。

ただ、この2株は生育が遅く、他の株が実をつけるようになっても、一向にその気配がありません。

その内すっかり忘れてしまったのですが、最近になり、白い小さな花をつけたかと思ったら、何やら細い(辛子のような)実を付け出しました。しかも、オクラと同じように上向きにです。



昨日、気になっていくつかを収穫して家内にわたすと、「これ何かしら。辛子のようね」と、端を少しつまんで口に入れたら辛くないという。(写真の手前に写っています)



ただ、そんなはずはないと思い小生は遠慮したのですが、昼食の「うどん」に、1本丸ごと刻んで入れた家内は、一口食べるや「ギャ~!」と叫んで、「辛い! こんな辛いもん食べたことない」とブツブツ言っています。差しずめ、口内が炎上したかのようです。

兎に角、猛烈な辛さのようで、この先、とんでもないものがたくさん採れそうで、どうしたものかと思案しています。



蛇足:本物のトウガラシは、別の場所でせいせいとなっています。
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失敗作~葉室麟著「月神」

2013年09月06日 | 読書三昧
昨今、人気の高い直木賞作家の近作。福岡黒田藩の攘夷志士の物語だが、キャッチにある「感動の物語」などではなく、訴えるもののない失敗作だと思う。



物語~福岡藩の藩主、黒田長溥(ながひろ)は薩摩島津家から入った英明な人物とされたが、幕府の長州征伐策との間で動揺。維新前夜、藩内の筑前勤王党を弾圧し、ことごとくを斬首させた・・・

一方、攘夷志士の中心人物であった月形洗蔵の従兄弟、月形潔は維新後、内務省の御用掛りとして北海道にわたり樺戸集治監(刑務所)を立ち上げ、初代の典獄となった。

物語は、維新を挟んで時代に苦悩した実在の人物を描いているが、素材を十分発酵させた上で執筆にとりかかったとは思えず、人物やその寄って立つ思いなどの描写が平板的で訴えるものがない。失敗作だ。
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