先に読み終えた第2巻の続編で、2段組み633頁の大冊。「すばる」2004年8月号~2007年5月号連載。

これで都合3巻1,800余頁を読了したことになるのだが、日朝の血を受け継ぐ「重夫」少年の闘いはまだ終わらない。つまり、著者は、この小説を7年にわたり書き続けたが、他界により完成に至らなかった。
ただ、本書は、巨大な隣国の近代化の実相と苦難の歴史を知る上で貴重な記録となっており、また、その壮大な物語は、読む者に深い感動を与えずにはおかない。
特に、この第3巻では、北伐によって成立した武漢革命政権が、蒋介石の裏切りによって瓦解し、政権の中枢にあった国民党「左」派や共産党が武力弾圧された困難な時代を詳述している。
中国との友好関係がとかく問題になっている時だけに、隣国の近代史を理解する上でも有用な著作だと思った。(お勧め度:★★)この記事は、古巣からの再録です。

これで都合3巻1,800余頁を読了したことになるのだが、日朝の血を受け継ぐ「重夫」少年の闘いはまだ終わらない。つまり、著者は、この小説を7年にわたり書き続けたが、他界により完成に至らなかった。
ただ、本書は、巨大な隣国の近代化の実相と苦難の歴史を知る上で貴重な記録となっており、また、その壮大な物語は、読む者に深い感動を与えずにはおかない。
特に、この第3巻では、北伐によって成立した武漢革命政権が、蒋介石の裏切りによって瓦解し、政権の中枢にあった国民党「左」派や共産党が武力弾圧された困難な時代を詳述している。
中国との友好関係がとかく問題になっている時だけに、隣国の近代史を理解する上でも有用な著作だと思った。(お勧め度:★★)この記事は、古巣からの再録です。