アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

反革命~小田実著「河3」

2013年09月27日 | この一冊
先に読み終えた第2巻の続編で、2段組み633頁の大冊。「すばる」2004年8月号~2007年5月号連載。



これで都合3巻1,800余頁を読了したことになるのだが、日朝の血を受け継ぐ「重夫」少年の闘いはまだ終わらない。つまり、著者は、この小説を7年にわたり書き続けたが、他界により完成に至らなかった。

ただ、本書は、巨大な隣国の近代化の実相と苦難の歴史を知る上で貴重な記録となっており、また、その壮大な物語は、読む者に深い感動を与えずにはおかない。

特に、この第3巻では、北伐によって成立した武漢革命政権が、蒋介石の裏切りによって瓦解し、政権の中枢にあった国民党「左」派や共産党が武力弾圧された困難な時代を詳述している。

中国との友好関係がとかく問題になっている時だけに、隣国の近代史を理解する上でも有用な著作だと思った。(お勧め度:★★)この記事は、古巣からの再録です。
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季節も世相も~

2013年09月27日 | 田舎暮らし
太平洋上の台風が大陸の冷たい空気を呼び込んだとかで、当地ニセコの今朝の気温は1.5℃。

散歩から帰ってきた家内が、「スキー場の周りに霜が下りていた」と言っていました。

そう言えば、昨日、お山(羊蹄山1,898m)は、頂上付近が霧氷で白っぽくなっていました。間もなく、初冠雪も見られることでしょう。



ところで、今朝の新聞(朝日)に載った時事川柳。

 ・お友達、いやいやわたしら親戚よ
 ・偉人より法人目指せと子に勧め
 ・君の名はむかし春樹でいま直樹

1首目は、先に拙稿でも、JR北海道は東電同様、ガバナンスの欠如ではと述べたばかりですが、同じような思いをされた方がおられるようです。

2首目は、消費税増税論議の中で、突然浮上した復興特別法人税の1年前倒し廃止論に、自民党の中からも異論が出ているというニュース。

庶民には、年間8兆円もの消費税増税を押し付ける一方、法人には、復興特別法人税の廃止、設備投資減税、雇用促進・賃上げ企業の税負担軽減及び、さらなる法人税率引き下げ等々の大盤振る舞いをしようという政府の姿勢を皮肉ったもの。

3首目は、ご存知「半沢直樹」ですが、最終回の視聴率は、北海道でも39%越えとなりました。(描写に誇張が多く、小生は、あまり楽しめませんでした。)

ということで、季節も世相も少々お寒い話題で申し訳ありません。
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