信長から秀吉の時代に活躍した絵師、長谷川等伯の伝記的小説。
日経11年1月~12年5月連載、上下巻都合714頁の大作。第148回直木賞受賞。

物語~養父母の非業の死で故郷(七尾)を追われた長谷川信春は、激動の戦国を生き抜き、都で天下一の絵師をめざし奮闘する。秀吉の世で得た一時の平穏も、狩野派との争い、心の師千利休の自刃等から孤高の闘いを強いられる。
そして、等伯(信春)がたどり着いた愛と鎮魂の境地が国宝「松林図屏風」(6曲1双)であったという。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
直木賞選評:林真理子氏
上巻は戦国の世を生き抜く等伯を描いて、まるで冒険小説のような面白さだ。そして下巻は、政治に翻弄され、陰謀と策略の世界に身を置く画家を描ききった。違う色彩で、上下巻を一気に読ませる力はさすがである。
日経11年1月~12年5月連載、上下巻都合714頁の大作。第148回直木賞受賞。

物語~養父母の非業の死で故郷(七尾)を追われた長谷川信春は、激動の戦国を生き抜き、都で天下一の絵師をめざし奮闘する。秀吉の世で得た一時の平穏も、狩野派との争い、心の師千利休の自刃等から孤高の闘いを強いられる。
そして、等伯(信春)がたどり着いた愛と鎮魂の境地が国宝「松林図屏風」(6曲1双)であったという。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★★)
直木賞選評:林真理子氏
上巻は戦国の世を生き抜く等伯を描いて、まるで冒険小説のような面白さだ。そして下巻は、政治に翻弄され、陰謀と策略の世界に身を置く画家を描ききった。違う色彩で、上下巻を一気に読ませる力はさすがである。