食堂のおばさんが小説を書き松本清張賞を受賞した、と話題になった山口さんの「月下上海」。とても面白く読んだ。

とにかく、主人公の八島多江子がとてもキュートで格好いい。
八島財閥の一人娘という生まれの良さに加えて、小さい頃からお転婆で、薙刀を振り回して男番長をやり込めたりもする。
しかし、人生うまくいかないもので、大恋愛の末結婚したはずの夫が、愛人をつくり一緒に逃げたのを許せず、偽装自殺までして追い詰める。
そうして移り住んだ上海で画家として成功するのだが、世は日中戦争の真っ只中。憲兵将校との駆け引き、民族資本家との恋や抗日青年との交流など、まるで映画の世界を地で行くような展開に一喜一憂させられる。
等身大の登場人物がよく描かれていて好感がもてる。
ご一読をお勧めします。

とにかく、主人公の八島多江子がとてもキュートで格好いい。
八島財閥の一人娘という生まれの良さに加えて、小さい頃からお転婆で、薙刀を振り回して男番長をやり込めたりもする。
しかし、人生うまくいかないもので、大恋愛の末結婚したはずの夫が、愛人をつくり一緒に逃げたのを許せず、偽装自殺までして追い詰める。
そうして移り住んだ上海で画家として成功するのだが、世は日中戦争の真っ只中。憲兵将校との駆け引き、民族資本家との恋や抗日青年との交流など、まるで映画の世界を地で行くような展開に一喜一憂させられる。
等身大の登場人物がよく描かれていて好感がもてる。
ご一読をお勧めします。