訃報あり お歳暮届く 叔母のこと
中村 梅士 Baishi
東京の叔母からお歳暮のいつものワインが届いた。
元気な印と安堵した。
こちらから送ったカステラセットもそろそろ届くころだ。
一年ぶりの電話を楽しみにしていた。
年に一度か二度の電話だが、いつも長話しになった。
学生時代に調布の家に転がり込んで、叔父にも叔母にも本
当にお世話になった。
叔母とはいろいろとおしゃべりをした。
まあまあの資産家の娘で、島原から出てきていた叔父と知
り合い、調布に一軒を構えていたのだった。
会社を創業したものの、最初から順調だったわけではなく、
苦しいやりくりの中で受け入れてくれていたらしい。
「あの頃は結構苦しくてさ、最近になってやっと食べたい
物が買えるようになったと思う」と話していた。
いろんなおしゃべりを思い出す。
「いろいろあったけどさ、年をとっても困らないだけのも
のをパパが遺していってくれたから、ありがたいわよ」と言
っていた。
「でももう、いいかなあって思うのよねえ。苦しむのは嫌
だけど、ピンピンコロリで逝けたら、それが一番じゃない」
と。
お歳暮の確認かと思ったら、「実は昨日の夜、急に肺炎で
なくなったんです」という従妹の電話に呆然とした。
「みんなショックで朝から泣きどうしなんです」と。
死後のこと、霊界のことを簡単に説明して、「しばらくは
みんなと一緒にいるから話しかけるといいよ」と伝えた。
そうは言っても、叔母の声を思い出しながら、これから電
話をしようかというときに、あまりに唐突な訃報だった。
不意討ちだっただけに衝撃だった。
もうこれで、東京との縁も切れたなあ・・・。
父方の親戚は従弟もいるが、それほど親しいわけではない。
要となる叔父も叔母もこの世を去った。
悲しい。
「コロナで病院にも行けず、今は家に連れて帰ったけど、
通夜もしないで、身内だけでの密葬にする予定です。東京は
コロナで大変な状態だし、葬儀についてはお断りしてるんで
す。せめて、そちらで祈ってください」という。
叔母から送ってきたばかりのワインを開けて、一人、献杯
をした。
叔父が無くなってから10年だという。
あんなに元気だったのに、というほどに元気に亡くなった
のだから、「おばちゃん、よかったね」というべきなのだろ
う。
今晩は喪に服して、明日は登城である。
年に一度の電話であっても、存在感はいつもあったのだ。
この世の別れに過ぎないが、今夜は衝撃的で悲しい。
夢でおしゃべりしましょう。
博多からのお通夜である。
アメリカ情勢判断は、今夜はお休みである。
トランプ大統領の勝利を信じている。
今は、それだけだ。
「バイデン政権になったら・・・」、なんて気安く論評し
ないでほしい。
バイキン政権の世話になる日本など、ない方がましである。
これが結論だ。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
New Asia Happiness Party