北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

ルーツを探る

2017-06-15 20:23:59 | 札幌
先日、同僚から、私のルーツについて尋ねられた。
知り合って日が浅い人からは、函館出身だと思われているようにも感じるのだが、私は元来函館には縁がなく、生まれは札幌です。
では、そんな私のルーツはと言うと・・・、





札幌市西区、地下鉄東西線琴似駅側の繁華街の一角に佇む古い木造の建物。








これは、史跡に指定されている「琴似屯田兵村兵屋跡」という建物です。

聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、「屯田兵」とは、明治初期に本州からやってきた、北海道の警備と開拓にあたった兵士とその部隊のこと。
1874年にその制度がはじまり、入植してきた屯田兵たちの居住用に建設された建物が、当時を理解するのに重要な遺構であるとして、国の史跡として指定を受けています。
この建物は1972年に修理、復元されたものです。





そして、近くには、同じような建物がもう一つ。





先程のが「兵屋跡」なのに対し、こちらは、ズバリ「兵屋」。
入植時に建てられた兵屋のうちの一つで、現在まで当時の原形を残す数少ないものです。
開拓使当初の原形に忠実に復元されており、木造平屋で、土間と居間、8帖、4帖半の和室からなり、全体で約17坪の広さがあります。














この兵屋があるのは、「琴似神社」という神社。





「琴似神社」は、屯田兵として入植した240戸の人々が、亘理藩(現宮城県)藩祖である伊達藤五郎成実公の遺徳を敬慕して「武早智雄神」と尊称し、その御神徳を北海道開拓の上に顕彰するために、「武早神社」と号し創建したのが始まりとされており、現在に至るまで、屯田兵村縁の地として信奉され続けています。

(各施設の位置関係はこちら

ここで最初に戻り、私のルーツの話。
実は私の祖先も、ルーツはこの屯田兵なんだそうで、亡くなった祖父が「屯田兵子孫の会(確かそんな名前だった)」というのに加入していました。
なので、今回紹介した場所は、実家から近所にありながら行ったことがなく、一度じっくりと見てみたいと思っていました。
いずれまた、機会を作ってじっくりと勉強したいと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 消火栓あれこれ | トップ | 「トリック」は永遠 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。