北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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道はこうして覚える

2017-11-30 20:07:08 | 日々のもろもろ
いつも読ませていただいているブログに便乗・・・というわけではないが。

私は基本、毎日片道30分の徒歩通勤をしており、行きはほぼ毎日同じ道を通っているが、帰りは、散歩がてら行きと違う道を通ることがよくある。
結構行き当たりばったりで、大体の道は通ったつもりでいたが、一ヶ月ほど前、この道はもしかして初めてかもという経路を通ってみたところ、迷いはしなかったけれど、まるで別世界に来たような気がして、何だかとても新鮮に感じられた。

また、暗くなってからの帰宅時には何度か通ったけれど、昼間のまだ明るいうちに通ると、道自体は通り慣れているのに、沿道の景色が大変新鮮に感じられて面白いこともある。

このブログを開設して間もない頃、帯広に引っ越してまだ日が浅い頃にこんな記事を書いたことがあるが、九年前に函館に来た時も、五年前江差に行っていた時も、道を覚えるのは基本徒歩だった。
私はこんな具合に、道というものは、自分の目と足で、時には間違えたり迷ったりしながら覚えていくものだと思っているので、実はカーナビというものにお世話になったことがない。(今の車は買った時に付いていたのだけど、操作方法を覚えようという気も起きず、やがて邪魔だと思って外してしまった)
また旅先などでも、一応地図は見るけれど、それは出発前やホテルの部屋にいる時だけで、一歩外に出ると、地図には頼らず適当に歩くことが多く、その結果迷ったりして余計な時間を費やすことがよくあるけれど、むしろそれを楽しんでいるというのが正直なところ。
こうしたことが、町歩きが趣味と言えるまでになったことと大いに関係があると思うので、恐らくこれからも、このスタンスは変えることはないと思います。

さて、明日は12月1日。
特別何かがない限り毎年恒例の話題になると思います。
寒暖差の大きい日々だけど、健康に留意して一年を締めくくれるようにしたいものです。

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映画祭の季節

2017-11-29 19:21:25 | 函館
イルミナシオンシナリオ大賞、グランプリに緒方さん(函館新聞)


今年函館に異動してきた同僚に「『函館港イルミナシオン映画祭』とは何か?」と問われた。

これは、1995年から毎年12月に開催されている冬のイベントで、単に作品を上映するだけでなく、リンク記事にあるような「シナリオ大賞」の運営が大きな目玉となっており、これまでの入選作品の中から、長編短編合わせて11もの作品(例えばこちら)が映像化され、「映画を創る映画祭」として、近年は全国的な知名度も上昇しています。

今年の大賞受賞作も、審査員の「映画化を期待している」の言葉どおり、映画化が実現することを楽しみにしたいです。
函館は、この映画祭関連の作品に関わらず、これまで数多くの作品のロケが行われているので、入選作のシナリオを読む機会があれば、どこでロケが行われると面白そうかなどと想像しながら楽しむのもよいかもしれません。
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コンブの面白い話

2017-11-28 21:04:44 | 函館
今年の函館のトピックスの一つに、イカの記録的な不漁ということが挙げられると思います。
新鮮で美味しい海産物、とりわけイカを目当てに函館に来る観光客も多いので、何とか盛り返してほしいものです。

そんな函館の海産物に関して、またまた「はこだて検定」初級から面白い問題をご紹介。


問 津軽海峡の漁業に関する記述のうち、誤っているのはどれか。

1.暖流が流れ込み、マグロやブリなどの暖流系の魚も捕獲されている。

2.函館市はコンブ生産量日本一であり、マコンブがメインである。

3.津軽海峡で漁獲量の多いイカは、6月1日に解禁となるヤリイカである。

4.津軽海峡の沿岸では、カキ、ホタテ、コンブなどの養殖業も行われている。



この問題、公式テキストをしっかりと読んでいれば、誤りは3で、具体的には、ヤリイカではなくスルメイカであることが分かるのだけど、ここで紹介したいのは、正解である3ではなく、2です。

「誤っているのはどれか」という問いなので、正解である3以外は全て正しいということになるのだけど、「函館ってコンブの生産量は日本一なの?」「利尻とか日高、羅臼、根室などの方が多いんじゃないの?」といった疑問が出てくるところかもしれません。
函館は、今年、「函館真昆布」を統一ブランド名として全国的な知名度向上に向けた取り組みを進めるなどしていますが、生産量に関してはどうなんでしょう?

実はこれに関しては面白いデータがありまして、平成27年度の、農林水産関係市町村別統計によると、天然コンブだと、函館よりも、根室や日高地方の方が多いのに対し、養殖コンブになると函館が全道でも群を抜いていて、両方を足すと、函館が他の地域を上回っています。

具体的に言うと、天然の方では、函館が7,006tなのに対し、根室市が13,098t、えりも町が10,987tと、水をあけられる形になっていますが、これが養殖になると、函館は17,439tにも上り、根室市やえりも町は何と統計数値なしという結果になっています。

この選択肢については、今後もし同じような問題が出たら注意かもしれません。
今回の場合、初級で出題されたということもあり、テキストにはっきり答えが書いてある3が正解であることが分かれば、「よく分からないけど、他の三つはきっと正しいんだろうな」と推察できるかもしれませんが、上級で同じような問題が出され、テキストに書かれていないことが正解になっている中でこの選択肢が出てくると、「函館がコンブ生産量日本一?誤りである方が意外性があって面白いのでは?」なんて思いが働いて混乱してしまうかもしれません。
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朝市発祥の地

2017-11-27 20:47:23 | 函館
一昨日の「ブラタモリ」室蘭編。良かったな~。

何が良かったって?

いつもながら近江アナが可愛い・・・って、それもあるんだけど、一番魅かれたのは、「室蘭の地名発祥の碑」。
町歩きが趣味と言えるようになって、こういうのが大好きになりました。
工場の夜景や船から見る岬の景色もさることながら、ここはぜひ一度、実際に行ってみたいです。
番組でタモリさん達が行っていた場所の中で、「地球岬」については、三年前に行っていましたけどね。

というわけで(?)、今日は、「発祥の地」を一つご紹介。





函館駅前にあり、観光客にも人気の「函館朝市」
駅前から金森倉庫街方面へ延びる道路に沿って、「函館朝市ひろば」という、海産物や物産のお店は勿論のこと、小さな食堂や休憩スペースも完備されている建物があります。








そこに、ありました。こんな碑が。

「函館朝市」の起源は、終戦直後に現在のこの地に開かれた闇市にありました。
1947年に、少し離れた場所にあった空き地を借用して青空市場として賑わい、市場の拡大に対応するため、1956年に再び現在地(発祥の地)に移り、その五年後には、ドーム屋根の大きな市場が完成しました。
そして、2014年に、ドーム屋根の建物が、現在の「函館朝市ひろば」に生まれ変わって、大勢の観光客で賑わうスポットとなっています。

私は、帯広から函館に仕事の引継ぎで来た時に、近くのホテルに泊まって、市場の一角にある食堂で朝食を取ったぐらいしか利用したことがないけれど、土日や祝日の午前中に近くを通ってみると、本当に大勢の観光客で賑わっており、その人気が窺えます。
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何とか存続を

2017-11-26 16:07:52 | 函館
棒二森屋、閉店を検討 売り上げ不振など理由か(2017年6月6日 函館新聞)


半年近く前の記事で恐縮だけど、実際にこの懸念はあるようで、先日の新聞にも、多目的ホールを利用する機会の多い団体さんが、存続に関する申し入れをした旨の記事が新聞に載っていました。
私も、この十年間はもとより、市民になる前から、函館に来た時にはよく利用していたので、閉店などということは考えたくないですね・・・。





「棒二森屋百貨店」で、私がよく利用するのは、函館駅に近い「アネックス」の方(こちら)だけど、写真のこちらは「本館」で、1936年に建築されています。
この建物が、かつての「願乗寺川」の跡地である「高砂通り」に面しているという話を以前書いたけど、この建物は、願乗寺川の整備に大きな功績を残した僧侶・堀川乗経の孫に当たる、明石信道という人物により設計されました。





外壁には、屋号を示す表示が。








店名も、このように石文字で表示されています。





外壁のレンガに描かれているデザイン画を一枚。








1966年のデザインなんですね。
こうして制作年が記載されているというのは、大変貴重なことかと思います。

先日、函館市内にある建築物の写真集を読んでいたところ、このデザインの制作年だけでなく、建物の建築年次も外壁のレンガに表示されているという記述を見つけたので、ちょっと探してみたのだけど、残念ながら見つけられませんでした・・・。
また次回行く時探してみたいと思います。





因みに、その写真集に載っていた写真によると、1階にある「ラッキーピエロ」は、二十年前は「ミスタードーナツ」だったそうです。
駅前通りにあった「ロッテリア」に友人と一緒に入った記憶はあるのだけど、ここにミスドがあったということは知りませんでした。
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