釧路市中心部からそれほど離れていない場所に、住宅に隠れる形でひっそりと存在するスポーツ施設を見つけました。
野球場のようですね。
年季の入ったスコアボードが、球場の歴史を感じさせます。
ここは、70年前の今日、昭和24年(1949年)11月30日に、「釧路市営球場」として供用開始された「富士見球場」という球場。
収容人数は約8000人で、プロ野球の二軍戦や、高校野球の釧根支部予選などが開催されるなどの実績が積み重ねられていましたが、昭和58年(1983年)に、現在の釧路市民球場が供用開始されると、硬式野球の試合は全てそちらに移行し、富士見球場は、軟式野球の試合や練習の場所として活用され続けました。
しかし、施設の老朽化や、最盛期に370もあったという、釧路新聞社主催の朝野球の出場チームが10分の1にまで減少したこと、指定管理者との契約が今年度いっぱいで満了となることなどの理由から、来年3月末で廃止されることが決定となりました。
試合を観戦したことは一度もないけれど、町の歴史に大きな足跡を残した施設の廃止というのは、話を聞いているだけでも寂しいものが感じられます。
高校球児や朝野球チームの選手など、多くの野球を愛する人たちの思い出が詰まった富士見球場。長い間大変お疲れさまでした。
(「富士見球場」の場所はこちら。)