さてと、上半期最終日の今日は、昨日予鈴で書いたとおり、ロケ地巡りレポの更新といきます。
場所は新宿東口、過去2回行っているものの、事前研究が不備だったために納得のいく結果を出せずにいた場所です。
「太陽にほえろ!」第597話「戦士よさらば、ボギー最後の日」
第598話「戦士よ眠れ、新たなる戦い」
(あらすじ)
ある朝、情報リサーチ会社の社長・坂口が、マンションの自室で射殺死体で発見された。
捜査の中で、坂口は、所謂「ゆすり屋」であることが判明し、そのゆすりの線から、日本の大学に通うブルジラ(ブラジルをアレンジした国名と思われる)人三世、杉野麻衣と、その恋人・沢木高志が捜査線上に浮上。刑事達は、麻衣を助けるべく、高志が坂口を射殺したとの見方を強めるが、学生である高志が、何ゆえ拳銃を所持していたのかという疑問が残った。
やがて、同じゆすりの線から、ある大物政治家をバックに持つ、「早見貿易」という会社が浮上。その社長である早見周造なる人物が、同じように坂口にゆすられていた高志をうまく利用して、坂口を殺害させたとの線が強くなった。
トシさん(演:地井武男)とボギー(演:世良公則)が早見を尋問するが、早見は事件当日のアリバイを主張、二人は一旦退却するが、ボギーの態度が癪に障った早見は、手下のチンピラに、ボギーのマークを徹底するよう指示する。
ボギーは、麻衣と共にブルジラへ出国する寸前だった高志を追い詰め、自首を迫るが、高志の口から、坂口に執拗なゆすりを受けていた麻衣の話を聞いて二人を不憫に思い、何たることか、二人をそのまま出国させてしまった。
二人を見送ったボギーは、ボスに辞職の意思を伝え、単身早見の元へ向かった・・・。
そう、今回のレポは、そんなボギーがあえない最期を遂げてしまったシーンのロケ地です。
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日本の一大繁華街、新宿の東口にある「花園神社」。江戸開府(1603年)以前から、新宿の総鎮守として重要な位置を占めていて、徳川氏が武蔵野国に入った1590年より前に、大和吉野山より勧請されたとされている、大変歴史のある神社である。
写真は、東京メトロ副都心線が下を走る「明治通」側から撮った神社の入口。
写真の大鳥居は鉄製で、平成8年に建てられた物。つまり、放送当時は存在していなかった。
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拝殿へと向かう参道。
劇中、単身早見の元へ向かうボギーは、いつしか、ここで開かれていた祭りを見つけ、賑わう客の中に紛れていた。
だがそこに、ボギーをマークし続けていた早見の手下3人が現れ、ボギーを拘束。さらに前から現れた元暴力団のチンピラ・今泉(演:山西道広)が、人混みのドサクサに紛れてボギーをナイフで一刺しにした。
そんな衝撃のシーンが描かれているのが、ちょうど写真のこの辺りと思われる。
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今泉達が人混みに紛れて姿を消した後、力を振り絞ってナイフを引き抜いたボギーは、悲鳴をあげて逃げ惑う人々を前に、力尽きてしまった。
ボギーが最後に倒れたのは、写真のこの辺り。
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やがて通報を受けた山さん(演:露口茂)達が駆けつけるが、ボギーは既に息絶えていた。
ボギーの遺体を前に悲しみに暮れる山さん達のシーンも、この位置で描かれている。
赤い建物は「神楽殿」で、大晦日から元旦、2月の節分祭追儺式、5月の例大祭、11月の酉の市の際には、この場所でお神楽やお囃子が披露されている。
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写真は、花園神社の拝殿。
私も、ここでお参りをしてきました。
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ボギーの死後、懸命の捜査を続ける刑事達。
写真のこの位置では、第598話で、トシさんとラガー(演:渡辺徹)が落ち合うシーンが描かれている。
しかしながら、懸命の捜査もむなしく、早見と今泉を逮捕できる決め手には恵まれず、万策尽きた刑事達は、捜査一係の部屋で、言葉もなくうなだれていた。
そんな中、ボギーの遺体写真を見ていた山さんは、ボギーが引き抜いたナイフの刃先が、何かの位置を示していることに気がついた。
地図と見比べながら調べてみると、刃先の向こうにあったのは、下水の排水溝。
そう、ボギーは、今泉が人混みに紛れて立ち去る中、吸っていた煙草を排水溝に投げ捨てる現場を目撃し、それを仲間達に知らせようと、排水溝に刃先を向けつつ息絶えたのだった。
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再び神楽殿の前。
放送当時から排水溝の位置が変わっていないとすると、今泉が煙草を投げ捨てたのは、写真中央下の排水溝と推定される。
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これがその排水溝。
排水溝を調べたところ、そこから、流されずに残っていた煙草が発見され、それが決め手となって、刑事達はついに早見と今泉を逮捕。悲しくもボギーの無念を晴らすことができたのであった。
レポが長くなってしまいましたが、長年、ぜひとも探究してみたいと思い続けていた場所だったので、上半期最後の日のテーマをこれに決めました。
下半期も、ロケ地巡りは幾つか予定しているので、いいレポが書けるよう頑張ろうと思います。
※ 文中敬称略
場所は新宿東口、過去2回行っているものの、事前研究が不備だったために納得のいく結果を出せずにいた場所です。
「太陽にほえろ!」第597話「戦士よさらば、ボギー最後の日」
第598話「戦士よ眠れ、新たなる戦い」
(あらすじ)
ある朝、情報リサーチ会社の社長・坂口が、マンションの自室で射殺死体で発見された。
捜査の中で、坂口は、所謂「ゆすり屋」であることが判明し、そのゆすりの線から、日本の大学に通うブルジラ(ブラジルをアレンジした国名と思われる)人三世、杉野麻衣と、その恋人・沢木高志が捜査線上に浮上。刑事達は、麻衣を助けるべく、高志が坂口を射殺したとの見方を強めるが、学生である高志が、何ゆえ拳銃を所持していたのかという疑問が残った。
やがて、同じゆすりの線から、ある大物政治家をバックに持つ、「早見貿易」という会社が浮上。その社長である早見周造なる人物が、同じように坂口にゆすられていた高志をうまく利用して、坂口を殺害させたとの線が強くなった。
トシさん(演:地井武男)とボギー(演:世良公則)が早見を尋問するが、早見は事件当日のアリバイを主張、二人は一旦退却するが、ボギーの態度が癪に障った早見は、手下のチンピラに、ボギーのマークを徹底するよう指示する。
ボギーは、麻衣と共にブルジラへ出国する寸前だった高志を追い詰め、自首を迫るが、高志の口から、坂口に執拗なゆすりを受けていた麻衣の話を聞いて二人を不憫に思い、何たることか、二人をそのまま出国させてしまった。
二人を見送ったボギーは、ボスに辞職の意思を伝え、単身早見の元へ向かった・・・。
そう、今回のレポは、そんなボギーがあえない最期を遂げてしまったシーンのロケ地です。
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日本の一大繁華街、新宿の東口にある「花園神社」。江戸開府(1603年)以前から、新宿の総鎮守として重要な位置を占めていて、徳川氏が武蔵野国に入った1590年より前に、大和吉野山より勧請されたとされている、大変歴史のある神社である。
写真は、東京メトロ副都心線が下を走る「明治通」側から撮った神社の入口。
写真の大鳥居は鉄製で、平成8年に建てられた物。つまり、放送当時は存在していなかった。
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拝殿へと向かう参道。
劇中、単身早見の元へ向かうボギーは、いつしか、ここで開かれていた祭りを見つけ、賑わう客の中に紛れていた。
だがそこに、ボギーをマークし続けていた早見の手下3人が現れ、ボギーを拘束。さらに前から現れた元暴力団のチンピラ・今泉(演:山西道広)が、人混みのドサクサに紛れてボギーをナイフで一刺しにした。
そんな衝撃のシーンが描かれているのが、ちょうど写真のこの辺りと思われる。
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今泉達が人混みに紛れて姿を消した後、力を振り絞ってナイフを引き抜いたボギーは、悲鳴をあげて逃げ惑う人々を前に、力尽きてしまった。
ボギーが最後に倒れたのは、写真のこの辺り。
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やがて通報を受けた山さん(演:露口茂)達が駆けつけるが、ボギーは既に息絶えていた。
ボギーの遺体を前に悲しみに暮れる山さん達のシーンも、この位置で描かれている。
赤い建物は「神楽殿」で、大晦日から元旦、2月の節分祭追儺式、5月の例大祭、11月の酉の市の際には、この場所でお神楽やお囃子が披露されている。
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写真は、花園神社の拝殿。
私も、ここでお参りをしてきました。
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ボギーの死後、懸命の捜査を続ける刑事達。
写真のこの位置では、第598話で、トシさんとラガー(演:渡辺徹)が落ち合うシーンが描かれている。
しかしながら、懸命の捜査もむなしく、早見と今泉を逮捕できる決め手には恵まれず、万策尽きた刑事達は、捜査一係の部屋で、言葉もなくうなだれていた。
そんな中、ボギーの遺体写真を見ていた山さんは、ボギーが引き抜いたナイフの刃先が、何かの位置を示していることに気がついた。
地図と見比べながら調べてみると、刃先の向こうにあったのは、下水の排水溝。
そう、ボギーは、今泉が人混みに紛れて立ち去る中、吸っていた煙草を排水溝に投げ捨てる現場を目撃し、それを仲間達に知らせようと、排水溝に刃先を向けつつ息絶えたのだった。
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再び神楽殿の前。
放送当時から排水溝の位置が変わっていないとすると、今泉が煙草を投げ捨てたのは、写真中央下の排水溝と推定される。
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これがその排水溝。
排水溝を調べたところ、そこから、流されずに残っていた煙草が発見され、それが決め手となって、刑事達はついに早見と今泉を逮捕。悲しくもボギーの無念を晴らすことができたのであった。
レポが長くなってしまいましたが、長年、ぜひとも探究してみたいと思い続けていた場所だったので、上半期最後の日のテーマをこれに決めました。
下半期も、ロケ地巡りは幾つか予定しているので、いいレポが書けるよう頑張ろうと思います。
※ 文中敬称略