札幌の郊外、西区福井にある「五天山公園」。
写真正面に聳え立つ「五天山」の麓に整備された、西区初の総合公園です。
「五天山」は、私の母校である高校の校歌の歌詞にも登場する(この付近に実家のある同級生によると、小学校と中学校の校歌の歌詞にもあったとか)、私にとっては大変懐かしい響きのある山なのだけど、インド由来の名前だったということは全く知りませんでした。
平成2年(1990年)というと、ちょうど私の高校在学中で、採石場があったというのは、何となく記憶にありました。
その採石場跡に整備された公園が、今、札幌市民にとっての大人気スポットとなっているのです。
この公園は、バーベキューができる公園としても人気を博しています。
7月に「発見!タカトシランド」で紹介された際には、タカさんと、ゲストの草野仁さんが、バーベキューを楽しんでいたグループにお邪魔し、焼き立てのホタテをご馳走になっていました。
この公園の名物として知られるのが、この水車小屋。
この水車は、かつて稲作が盛んだったこの地域の水田に水を引き込んだ水車を復元したものです。
「タカトシランド」では、この小屋の前で俳句を詠んでいた男性の方に草野さんが声をかけ、男性が詠まれた俳句が番組で紹介されていました。
写真の赤丸が、かつてこの地域に水車があった場所。
先日紹介した「平和の滝」から西区を横断するように流れる「琴似発寒川」とその支流から水を引くことによって、この福井地区では、最盛期には十五町歩(約15ha)もの広大な水田が広がっていたそうです。
この日(8月19日)は30度近い猛暑の日で、少し歩くだけで体力を消耗してしまいそうでしたが、展望台があるというので、暑さにもめげずにチャレンジしてみました。
第1展望台と第2展望台がありますが、写真は、標高約190mという第2展望台。
ウーン、大変申し訳ないけれど、緑が生い茂っているせいか、残念ながら期待したような眺望ではなかったですね・・・。
秋になって葉が落ちた時期の方が眺めがいいのかな・・・。
最後に、この「五天山公園」がある「福井」地区について。
明治19年(1886年)、福井県から2戸が入植したことで開墾された地域で、開墾当初は炭焼きが主たる産業でしたが、明治33年(1900年)、炭焼き人の名を冠した「源八の沢」から水を引いたことで稲作が本格化し、後に、琴似発寒川に繋がる「左股川」からも水を引くことで、稲作が盛んな地域として繁栄してきました。
現在は札幌郊外の住宅街として整備、発展が続いています。
(「五天山公園」の場所はこちら。)