北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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垣ノ島遺跡~1~

2024-09-14 16:16:29 | 函館

 

南茅部エリアの縄文遺跡は、先日紹介した「大船遺跡」だけではありません。

先日紹介した「函館市縄文文化交流センター」から直結している「垣ノ島遺跡」という遺跡も、一般公開されていて、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

 

 

 

 

 

縄文文化交流センターの裏手から、階段を下りて遺跡の方へ向かいます。

 

 

 

 

こちらに書かれているとおり、垣ノ島遺跡は、約9,000年前から3,000年前、実に約6,000年間もの長期に亘って存続した遺跡でした。

 

 

2000年(平成12年)に発掘調査が行われたときには、縄文早期末頃の墓から、子どもの足型を押した「足型付土版」や、縄文時代後期の「朱塗注口土器」など、縄文時代の高い精神性や芸術性が窺える遺物が多数出土していました。

 

 

図にもありますが、この遺跡の大きな特徴は、「コ」の字形をした盛土遺構で、これは国内最大級のものと言われています。

 

 

赤で囲った範囲が遺跡の全体です。

 

 

縄文ブームということもあってか、この碑が写真撮影スポットして大人気なんだそうです。

 

 

 

私が「遺跡」というものを知ったきっかけは、「ドラえもん」で、出木杉君としずかちゃんが、発掘された遺跡の話で盛り上がっていて、のび太がその会話についていけずポカーンとしていたというエピソード(「てんとう虫コミック」の何巻だったかは忘れました)でした。

小学校3~4年生の頃だったと思うけど、その頃から、遺跡の発掘には興味を持っていました。

大人になって、遺跡というのがどういうものなのかということをこうした写真や現物を通して知ることで、なんだか懐かしい思いもしてきます。

 

 

 

 

この写真だけ見ると、何の変哲もない草原のようですが、そのような場所に歴史上重要なエピソードが残されているというのも、歴史研究をする人にとっては大きな魅力なんだろうなと思います。

ということで、写真が多いので、次の記事に続きます。

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100%野菜ジュースにハマる

2024-09-13 20:15:44 | 日々のもろもろ

 

最近、これにハマってます。

野菜ジュースはどれも大体好きだけど、100%ってあまり飲んだことがなかったので、こんなに美味しかったんだというのが正直なところです。

毎日、妻がバランスを考えて食事を用意してくれるおかげで、野菜不足にはなっていないと思っているけれど、これは、野菜不足気味の人は勿論のこと、普段からきちんと摂っているという人にもオススメできます。

残念ながら、並んでいるお店が限られているのだけど、平日仕事帰りに寄れるお店にはしっかりと並んでいるので、これからも飲み続けます。

 

野菜不足にはなっていないと思うと書いたけれど、最近の健康状態を話すと、先月受けた人間ドックは、3年ぶりに、再検査、精密検査の判定はありませんでした。

ただ、中性脂肪の値が昨年よりも大幅に上昇していて、基準値をはみ出るギリギリのところまで行っちゃってるので、注意しなきゃいけないと思います。

中性脂肪は、一時期200近くまで行ったことがあって、頑張って二桁まで落とした経緯があるので、これ以上増えないようにしなきゃです。

通勤は徒歩か自転車で、徒歩のときは片道40分程度、自転車だと、最短ルートだと20分くらいなんだけど、それじゃ面白くないので、朝も夕方も、運動がてら少し回り道するようにしてます。

私の住まいから職場までは、行きは割と緩やかな下り坂が多く、帰りは逆に上り坂が多いので、それだけでもいい運動になりますが、もう少しすると、職場を出る頃には既に暗くなっているので、自転車で通勤できるのはあと1か月くらいかな・・・。

 

さて、明日から、今月1回目の3連休ですが、皆様はいかが過ごされる予定でしょうか。

私は特段予定はないのだけど、今年は冬タイヤを買い替える計画なので、9月中に決めるべく、ショップ回りをしようかなと。

それから、詳しい事情は後日書きますが、今、タイマー録音ができるラジオを探しているので、家電量販店にも行ってくるかな。

ご旅行等を予定されている皆様におかれましては、有意義な連休となりますように。

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気になる厚労省の対応

2024-09-12 19:55:01 | 気になるコト

後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について

 

午前中、職場の共済組合から通知が届いたので「何だ?」と思って開いてみると、この通知でした。

病院にかかってジェネリック医薬品のある薬を処方された際、これまでも、様々な事情からあえて先発医薬品を希望したという人もいると思うけれど、今後はそのような場合には特別料金が追加負担となると書かれています。

ただ、全部が全部そうだということでもないようで、医療上の理由などで先発医薬品を処方する必要がある場合は、特別料金の負担は生じないとあります。

なんだかんだで私も結構病院にかかっているので(先週は皮膚炎で皮膚科、今週はアレルギー性鼻炎で耳鼻科、その他泌尿器科の薬も・・・)、これまではジェネリックのある薬は負担を抑えるべくジェネリックにしていたけれど、こんな風に一方的に通知されると、何だか強制されているように感じる人も出てくるんじゃないかな・・・。

「ジェネリックで副作用が出た場合はご相談ください」ってあるけれど、これだってどこまで対応してもらえるものやら。

よくある、副作用を抑えるための薬を別に処方されて更なる負担が生じるなんてことにでもなったら目も当てられないですよ。

混乱が生じなければいいなと思います。

因みに、現在処方されている薬のうち、泌尿器科の薬は、ジェネリックがないのだそうです。作られてほしいんだけど・・・。

 

マイナンバーカードの健康保険証利用について

 

厚労省の通知の関係でもう一つ。

先週皮膚科に通ったとき、初めてマイナンバーカードを機械にかざし、暗証番号入力で上手くいったのだけど、今週耳鼻科で同じことをしたら、暗証番号を2回続けて弾かれる始末。

先日、相互フォローをさせていただいている方のブログで、医療機関でマイナンバーカードの暗証番号が3回連続で弾かれて番号がロックされ、解除するのに大変な思いをしたという記事を読んだのを思い出したので、咄嗟に顔認証に切り替えてパスすることができたのだけど、その後で寄った調剤薬局では、なんと、顔認証でも弾かれてしまいました。

カードの写真はマスクなしだけど、耳鼻科では、場所が場所だけに不織布マスクを着けたまま認証にかけたところすんなり通ったので、調剤薬局でも同じことをしたら・・・でした。

同じような話は、フォロワーさんのブログ以外でも聞いたことがあったけど、実際にこういうことに見舞われると、本当に大丈夫なのかと思います。

私は国家公務員ですが、カード式の保険証が有効でなくなった後も、マイナンバーカードを持っていない人や、持っているけれど保険証として使うのはちょっと・・・という人に対しても、「資格確認書」というのが交付されて、それを保険証として医療機関を受診することができるのだそうで、要は、マイナンバーカードの作成、保有については、これまでどおり、あくまでも任意だよということを言いたいのだろうと思います。

それならそれでいいのだろうけど、マイナンバーカードについては、依然としてセキュリティの面で不安視する声が強いので、「資格確認書」で医療機関を受診できるのなら、これを契機にマイナンバーカードの保有率が急激に上昇するということはないんだろうなと思われ、そうなってくると、結局のところ、一体何のための制度なんだろうって思ってしまいます。

保険証、今後はどうしようか、真剣に考えてます。

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函館市縄文文化交流センター~2024~

2024-09-11 20:27:52 | 函館

 

南茅部町の国道278号沿いにあるこちらの施設。

仕事で行く機会が何度かあったのだけど、プライベートで行くのは久しぶりです。

 

 

「函館市縄文文化交流センター」。

縄文文化が大いに栄えていたことで知られる南茅部エリアに、2011年にオープンした、縄文文化を今に伝える博物館で、函館市内の遺跡から発掘された、縄文時代の石器や土器、装飾品などの遺物約1,500点が展示されています。

 

(開設直後に書いた記事)

 

縄文文化の拠点 - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

今月1日、南茅部地区に、新しい文化施設がオープンしました。函館中心部からは、車で1時間程度の所にあります。「函館市縄文文化交流センター」。南茅部地区は、縄文文化...

goo blog

 

 

 

↑でリンクを貼った記事は2011年の開設直後のものですが、あれから13年、先日紹介した「大船遺跡」をはじめ、周辺の縄文遺跡群が世界遺産に認定されるという大きな変化がありました。

 

 

こちらが、このセンターの館長です。

着ぐるみはないのかな。

 

 

 

南茅部エリアの遺跡からは、漆塗りの土器が多数出土しています。

 

 

現在でも「漆器」など、広く用いられている漆ですが、日本国内におけるそのルーツは、実に縄文時代まで遡ります。

 

 

こちらは、漆糸製品を装着した縄文人の絵。

人々の生活にも広く浸透していたことがわかります。

 

 

 

今では、舗装などですっかりおなじみのアスファルト。

近代に開発されたものかと思ってしまいそうですが、どっこい世界では、かの「メソポタミア文明」の頃(紀元前4世紀頃)から、建物の補強などの用途に使われていたというのは驚きです。

接着剤として使われていたとありますが、旧南茅部町の遺跡においても、新潟県産や秋田県産のアスファルトが出土しています。

 

 

展示されているアスファルト。

このような形をしているんですね。

 

 

宝石の「翡翠(ヒスイ」も、縄文時代の遺跡から出土しています。

 

 

函館市内の遺跡から出土された翡翠は、原産地が、現在の新潟県糸魚川市周辺と特定されており、先程のアスファルトと同様、この時期において既に、海峡を越えた交流が広く行われていたことがわかります。

 

 

装飾品としての翡翠が展示されています。

 

 

そして、このセンターの一番の見どころは、やはりこちらでしょう。

 

 

国宝に指定されている、「茅空(かっくう)」と名付けられている「中空土偶」。

1975年(昭和50年)、町内の女性が農作業中に偶然発見したもので、1979年(同54年)に国の重要文化財に指定され、ベルギー王立博物館、スミソニアン博物館(アメリカ・ワシントン)、大英博物館など世界各国の著名な博物館において展示された後、2007年(平成19年)に、北海道では初の国宝に指定されました。

「茅空」という名前は、「南茅部の中空土偶」から付けられたとされており、内部が空洞になっている「中空土偶」としては国内最大級で、最も薄いところで厚さ数ミリという精巧な作りが特徴です。

寸法としては、高さ41.5cm、幅20.1cm、重さ1.745kg。縄文時代の多くの土偶は女性を表すスタイルとなっているのに対し、この中空土偶は、髭や眉など男性的な表現が混在するという、特徴的な姿をしています。

また、両腕が欠損しているように見えますが、CTスキャンの結果、割れないように内面が調整されている箇所とそうでない箇所があり、都合のよい部位で壊れるように工夫されていたことが判明し、儀礼的な意味合いから、故意に破壊されたのではないかと推測されています。

 

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大謀網漁業発祥の地

2024-09-10 20:08:10 | 函館

 

南茅部エリアの散策記を続けますが、今日は、訪れる人はそれほど多くないけれど、地域の歴史において重要な位置を占めるスポットです。

 

 

「北海道建網大謀網漁業発祥之地」とあります。

漁業が基幹産業である旧南茅部町エリアですが、「大謀網」というのは、あまり知られていないかもしれません。

「定置網」という言葉なら聞いたことがあるという方も多いと思いますが、「大謀網」というのは、回遊してくる魚を定位置に仕掛けた網で漁獲する漁法のことです。

 

 

ここに書かれている「飯田屋与五左衛門」という人物は、浜に押し寄せる魚の群れと周囲の環境に着眼してアイヌの人々と共に漁に励んだそうで、それによって浜は賑わいをみせ、今に至る漁業の町の礎が築かれました。

「大謀網」は、魚を追いかけて網を打つのではなく、魚が回遊してくるであろう海域に網を仕掛け、そこに入った魚を捕獲するという漁法で、この漁法ができるということは、それだけその海域が豊かであることを示しています。

最初に捕獲したのはマグロだそうで、マグロというと、津軽海峡を挟んだ青森県の大間が有名ですが、北海道側でも、南茅部と同じく現在は函館市に合併している旧戸井町のエリアで、「戸井マグロ」としてブランド化されているくらい獲れています。

ですが、南茅部でも漁獲できたということは今回初めて知りました。

 

 

 

青い空と青い海。

この碑があるのは「黒鷲岬」という場所で、漁業の町らしい海辺の光景が広がっています。

 

 

 

岩に止まっている一羽の海鳥を発見。

これ以上ズームするとボケてしまうギリギリで撮っていますが、青い空の下で、気持ちよく休んでいるように見えて心が落ち着きました。

 

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