一昨日の誕生日に当たり、「電子戦隊デンジマン」のファン仲間である友人と、LINEでこんなやり取りをした。
「とうとう、『将軍は二度死す』まで来ちゃった。来年で一旦リセットです。」
何のこっちゃと思うでしょうけど、「将軍は二度死す」というのは、デンジマンの第50話のサブタイトルであることから、年齢と話数を絡めてこのように言ったもので、「来年で一旦リセット」というのは、デンジマンは全51話であることに絡めてのものです。
その第51話、最終回は「ひびけ希望の鐘よ」というサブタイトルなので、別な友人からは「来年は希望の鐘がひびくんですね」というメッセージをもらったのだけど、そのとおりと思いつつ、「デンジマン一辺倒に考えるのもなんだなあ、他の特撮作品で『51話と言えばこれ!』というもの何かなかったかなあ・・・」と考えを巡らせたところ・・・、
思い浮かんだのがこれでした。
「帰ってきたウルトラマン」の最終回、第51話「ウルトラ5つの誓い」。
初代ウルトラマンを倒した宿敵ゼットンと、そのゼットンを操る(「行動を共にする」が正しいかも)バット星人を撃退したウルトラマン=郷秀樹が、弟分である次郎少年に別れを告げ、ウルトラの星へ旅立つシーンで、次郎がウルトラマン、いや郷に向かって叫んだのが、タイトルにもなっている「5つの誓い」でした。
どんなものかというと、
・ひとつ、腹ペコのまま学校に行かぬこと
・ひとつ、天気のいい日にふとんを干すこと
・ひとつ、道を歩くときには車に気をつけること
・ひとつ、他人の力を頼りにしないこと
・ひとつ、土の上を裸足で走りまわって遊ぶこと
「えっ、そんなこと?」って思った人も多いやに聞きましたが、地球の平和を守るウルトラマンから、未来を担う少年たちに向けたメッセージとして理解するのが順当なんだろうと思います。
でもって、ちょっと考えてみました。この「5つの誓い」、大人としてはどう受け止め、考えるべきなのだろうかと。
まず、「腹ペコのまま学校に行かぬこと」。
これは、社会人にも当てはまりますね。腹ペコのまま会社に行ったところで、頭も働かないし、能率的な仕事などできやしませんからね。
私は昔も今も、朝はしっかりと食べる主義です。
「天気のいい日にふとんを干すこと」。
これも、年齢性別に関係なく、生活する上では非常に有効なことでしょうから、「そうだね」と受け止められると思います。
「道を歩くときには車に気をつけること」。
これも年齢に関係なく重要なことだけど、大人になり、車を運転するようになった今としては、「車を運転するときは歩行者に気を配ること」の方が重要かもしれません。勿論、自転車に乗るときも同様でしょう。
一つ飛ばして「土の上を裸足で走りまわって遊ぶこと」。
これは、一見大人には当てはまらなさそうな感じだけど、「中に籠ってばかりいないで、ときには外に飛び出して思いっきり走り回ることで、人間として視野を広げよう」という意味合いで考えればいいのかもしれません。
現に私の今の仕事は、「外に出て実際の状況を見て確認する」ことが大変重要とされているので、さすがに裸足になることはまずないけれど、そういう意味で理解しようかなと思いました。
最後に、一つ飛ばした「他人の力を頼りにしないこと」。
これはですね・・・、子供たちにそのように教えることはとてもいいことだと思うけど、社会人としては、必ずしもそうとは言えないと思います。
私も社会人となって現在で28年目、様々なタイプの人と職場を共にしてきたけれど、実感として、「仕事ができる」と言われている人は、「人に頼るのが上手」ということが言えると思っています。
確かに、人に頼りっぱなしで、自分で何も考えないというのはよろしくないけれど(いるんですよそういう人が)、人には得意不得意というものが必ずあるし、どんな問題にもオールマイティーに対応できる人などいないのだから、ときには潔く人を頼ることも大切であり、でもって、その過程で、自分に足りないものを学び、今後の糧としていくというのが大事なんだろうと思います。
私は正直、未だにこの部分が上手くできているとは言い難いので、余計にそう思います。
「帰ってきたウルトラマン」終了から51年、郷を演じた団時朗さんがウルトラの星へ旅立たれてから4か月。
「ウルトラ5つの誓い」を、大人としてどう受け止め、考えるか。ときには思い出して意識していきたいと思います。