北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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町子たんぺん傑作集

2025-01-08 20:19:43 | 本&CD

今日の出勤途中、今シーズン初めて思いっきり転んでしまい、左腰を打ってしまう羽目に。

幸い特に痛みも強くはならず、夕方まで普通に仕事して、帰りもいつもどおり徒歩で帰宅できたけど、打ったときの衝撃のせいなのか、筋肉痛っぽい状態が出てきた感じがします。

記事にはしていなかったけれど、実は4年前の2月、前のめりに転倒して腹部を強打し、打撲で労災認定を受けたことがあったので、気を付けねばと思っています。

皆様もどうぞお気を付けください。冬道は本当に怖いですよ。

 

話は変わって、1月1日から4日まで、「ブックオフ」で、毎年恒例の全品20%OFFセールが開催されていましたが、函館のアパートから徒歩10分もかからない所に店舗があるので、最終日の4日に行ってきました。

 

 

こんな本があったので買ってみました。

2002年4月に発刊されたもので、奥付を見ると「第1刷」とのことでした。

この表紙を見ると、左から2番目の女性が、なんとなくサザエさんっぽい感じがして、一番左の少年も、なんとなくカツオっぽい感じがしないでもないですが、あくまでも短編として書かれた作品なので、「サザエさん」のキャラクターとは一切関係ないそうです。

でも、読んでみると、ストーリーは「サザエさん」っぽい感じのが多くて、楽しく読み進めることができました。

なので、「サザエさん」ファンの方にはオススメできる一冊かなと思い、紹介しました。

私も、「サザエさん」の文庫版は、カツオとワカメを主人公に据えたスピンオフ版も含めて自宅に大切に保管しているので、これもコレクションに加えたいと思います。

 

(自宅の「サザエさん」コレクション)

 

ほのぼのと - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

先週火曜日、「サザエさん」のこれまでの歴史を紐解くスペシャル番組が放送されたが、しっかりと録画もして、これから何度も観たいと思える、充実した内容だったと思う。写...

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ブックオフは、今のアパートからも近いけれど、職場から徒歩5分ほどの所にも店舗があって、たまに仕事帰りに寄っています。

特に目当てがなくても、ゆっくり時間をかけて見て歩くと、お宝というか「掘り出し物」に出会える機会が結構あるので、これからもちょくちょく通おうと思います。

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最新巻

2024-02-11 16:00:56 | 本&CD

 

「弁当屋さんのおもてなし」の最新巻。

先週、あっという間にドラマ「シーズン2」が終わってしまい、まだ余韻に浸っている状態ではあるけれど、ひとまず読み終えたので、ざっと感想を。

この最新巻は、時系列でいうと、ユウと千春が夫婦になってから、続編となる「しあわせ宅配篇」に至るまでの間ということになるのだけど、副題に「北の大地」というフレーズがあるとおり、道内各地を舞台に、そこそこのご当地グルメが題材になっていて、それぞれのグルメについて想像しながら読み進めることができるという構成になっていると思います。

 

最初のエピソードは、ドラマにも登場し、原作ではすっかりセミレギュラー的存在になっている「華田将平」が民宿に務めている、サロマ湖畔が舞台。

将平が親族間のゴタゴタに巻き込まれて神経をすり減らしているところに、ユウと千春が「新婚旅行第一弾」としてやってくる流れになっています。

いきなりですが、「チカ」という名前の魚は、皆さんご存知でしょうか?

「キュウリウオ科」という科に属する海水魚ですが、北海道では、冬の間、氷に穴を開けて釣ることで知られています。

氷に穴を開けて釣る魚というとワカサギが有名ですが、チカとワカサギはよく似ているため、混同されて流通していることもあるそうです。

エピソードの中では、チカの唐揚げが登場していて、「ワカサギよりも臭みがなく、身は柔らかく香りも上品」と表現されていますが、我が家でも、私が子供の頃、何度か食卓に出ていたことがあったことを思い出しました。

どこかの居酒屋あたりで出してそうな気もするので、ぜひまた食べてみたいです。

 

次のエピソードは、夕張市が舞台。

将平と同様、原作ではセミレギュラーになっている、「くま弁」の常連客黒川の娘・茜が物語の中心。

「白鳥あまね」という芸名でタレントとして活動している茜が、ストーカーと思われる女性に付きまとわれて怯えていたところを、千春と共に夕張へ逃避行(?)に出るという流れだけど、やがて、その女性はストーカーでも熱狂的なファンでもなく、かつてアイドルとして茜と同じ舞台に立っていたことがあり、茜の活躍を見て声をかけようと思ったもののうまくできず、逆に茜に恐怖心を抱かせてしまっていたことがわかるという展開で、いかにもありそうな話だなと思いながら読み進めました。

夕張のグルメと言えば、言わずと知れた「夕張メロン」が有名で、このエピソードも、美味しそうな夕張メロンの描写が複雑な人間模様を解きほぐすような形になっていて、読み手にも、文章だけで夕張メロンの魅力がしっかりと伝わっているのではないかと思います。

 

三つめは、「くま弁」常連客大集合のエピソード。

イカとタコを材料にした料理を振舞うパーティーが開催されていて、タコザンギやタコのカルパッチョ、それにイカそうめんやイカ飯などの魅力的なメニューが勢揃いだけど、このエピソードの前半の方で、ユウと千春が道内を旅するのに使っていたバンが故障してしまったことが書かれていて、だんだん「しあわせ宅配篇」へと繋がっていっていることがわかる流れになっています。

ドラマのシーズン1に登場した、占い師の「カタリナ」こと片倉や、シーズン2に登場した土田若菜、ドラマには出てないけれど、橘というカメラマンの青年など、「くま弁オールスターズ」と言ってもよい常連客大集合の展開は、ぜひドラマでも描いてほしいと思いました。

※ 「イカそうめん」と「イカ飯」は、「4月以降」どこかで紹介できると思います(「」を付けた意味は・・・もう少し経ったら改めて)

 

最後のエピソードでは、道内各地のグルメをぎっしりと詰め込んだ「北海道巡り弁当」が登場。

ゆっくり旅行に出たいものの、実行に移せない自分の行動力のなさを嘆いているという設定の女性客が、「北海道巡り弁当」を食べて、そんなモヤモヤを吹っ切ることができ、ラストでは「樽前山」という山に登って、弁当を提供してくれたユウと千春に感謝を捧げるという展開なのだけど、主題は、「くま弁」の周辺で沸き起こっている、謎の幽霊の噂になっていて、それを巡る登場人物のゴタゴタというか気持ちの動きがとてもリアルに感じられて、実際にこんなことありそうだなあと思いながら読んでいました。

私は幽霊は基本信じない方だけど、子供の頃から、もし実在するなら見てみたいという気持ちは、正直なところ持っています。

そしてこのエピソードでは、「くま弁」のバンが完全に故障して廃車となってしまったことが書かれていて、バンが廃車になったために宅配のためのバイトの募集を取りやめていたという、「しあわせ宅配篇」の冒頭部分に繋がる形になっています。

このエピソードの最後では、名前は出てこないけれど、「バイトとして働く女性が出勤してきた」というシーンがあり、もしかするとこの女性は、「しあわせ宅配篇」の主人公である久万雪緒かなと思いながら読み終えました。

 

ということで、これで本編と「しあわせ宅配篇」が完全に繋がる形になったので、もし次なる新作が出るとしたら、時系列的には「しあわせ宅配篇」の後ということになるのかなと思いますが、「しあわせ宅配篇」第4巻の最後では、主人公の雪緒が「数年前までくま弁で働いていた常連客」になっていたり、雪緒の弟が、セミレギュラーの若菜と結婚して子供ができていたりなど、一気に時間が進んでしまっているので、もしかすると、その間のエピソードが「第5巻」として書かれるということもあるかもしれません。

ドラマの「シーズン3」もさることながら、小説の次なる新作も、楽しみにしています。

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感情移入してしまう

2023-11-17 19:53:48 | 本&CD

 

昨日買ってきた漫画文庫。

「an・an」の連載漫画だそうなので、間違いなく女性向けだと思うのだけど、作者の益田ミリさんは、「週刊文春」の連載漫画を読んで面白いと思ったことがきっかけで、他の作品にも興味を持っていて、そんな話を女性の友人にしたところ、その友人からオススメされて読んでみたのが、この「僕の姉ちゃん」という作品でした。

帯にも書かれているとおり、「しっかり者の姉」と「おっとりした弟」の姉弟が繰り広げる恋や人生についての会話が物語の軸で、時にケンカっぽくなったり、姉の方が、恋愛や人生に関する弟の考え方を全否定するような言葉をぶつけたりしながらも、そんなやり取りの中に込められている大切なことをメッセージとして投げかけているような展開に、同じ男として、弟の方に感情移入というか、エールを送りたくなってくるというのが、読んでいて面白いと感じられる理由かなと思っています。

シリーズ自体は五作目まで発行されていて、そのうち、これを含む四作目までが文庫化されています。

 

(益田ミリさんの作品に興味を持ったきっかけ)

 

三人家族の話 - 北の風に吹かれて~独り漫遊記~

昨日書いた不具合が解消されたようなので、またフラットテンプレートに戻しました。それはいいんだけど、gooスタッフブログなどでその旨の報告が何もないのが気になるなあ。...

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今日は全国的に金曜日。

コロナ発症から復帰して以降、外回りをセーブしていて内勤に専念しているせいか、この二週間は、これまでにないくらい、時間の経つのが遅く感じられています。

ゆっくりと自分のペースで仕事ができるという利点はあるけれど、基本外に出るのが好きなので、早く安心して外回りに出られるようになりたいです(直近の外回りは今月28日の予定)。

だけど、週末はいつもどおり早く感じちゃうんだろうなあ・・・。そこが何とも。

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しあわせ宅配篇~4~

2023-08-05 16:56:49 | 本&CD

 

最新巻ではないけれど、時系列的には一番後である、「弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇4」。

「しあわせ宅配篇」はこれで一段落のようなので、どんな終わり方になるのか、ドキドキしながら読み進めました。

 

これまでの巻と同様に4つのエピソードが書かれているけれど、軸となっているのは、最後には「くま弁」のバイトを辞めて新たな道へと進む主人公・雪緒と、彼女と互いに思いを寄せ合いながらも、様々な葛藤からなかなか前進できずにいる男性・粕井との物語。

最初のエピソードから3つ目のエピソードまでは、いつもながらゲストが登場しての人間模様が描かれているけれど、軸の部分にぶれがないから、物語が雪緒の目線でしっかりと書かれているのがよく理解できるので、読み手の方も、自分が雪緒の目線に立ったような感じで読み進めることができるというところに、改めて、作者である喜多みどりさんの文章力、表現力の素晴らしさを感じました。

 

最初は、半世紀前の大阪万博で話題になった「タイムカプセル」の話と、「くま弁」の50年に亘る歴史とを上手く絡めたストーリー。

亡き伯母が埋めたタイムカプセルを探すゲストの女性が、埋めた場所が現在の「くま弁」の場所であると主張するも、若い頃からの「くま弁」の常連である建築士がそれを否定し、結果は女性の誤解であったことが判明するが、そこから「くま弁」のオーナーである熊野鶴吉の少年時代からのエピソードに波及し、ついには札幌を離れて函館が舞台になるという壮大な展開に、元函館市民としては、これはぜひ函館でロケをやって映像化してほしいと思いました。

 

二つ目のエピソードでは「小笠原小夜子」という女性ゲストが登場するけれど、第4巻と第6巻で、「くま弁」の店主ユウの妻千春の職場の後輩である「宇佐小夜子」という女性が登場しているので、一瞬、宇佐が結婚して、姓が変わって登場したのかと思ってしまいました。

第6巻で、ユウと結婚して「くま弁」を切り盛りするために退職した後も、宇佐とは友達として会い続けたいという趣旨の千春のセリフがあったので、別人だということが分かりながらも、宇佐の方の近況も気になるなあと思いながら読んでいましたが、その辺はどうなのでしょうかね。

このエピソードでは、初期の頃から登場し、すっかりセミレギュラーとなっている青年ショウヘイがまたまた登場し、進むべき道について思い悩む雪緒の背中を押すような台詞を残しているというのが、初期の頃から変わらずに続いている物語世界を象徴しているようで、見事だなと思いました。

 

三つ目のエピソードは、同姓同士でしかもお隣同士でお付き合いしているものの、親同士の不仲により先に進むことができないでいる若い男女の物語だけど、最後は、親同士のことに関係なく先へ進みたいという二人の決意を間近で見た雪緒が、粕井の関係を自分なりに前進させてみようと考える場面で終わっていて、それがそのまま最後のエピソードに繋がっていくという流れ。

最後のエピソードでは、新たな道を見つけて「くま弁」を退職する雪緒の心情に絡めて、ユウと千春の間に待望の第一子が誕生するという展開も描かれていて大変読みごたえがあったけれど、ゲストキャラが登場しない、レギュラーとセミレギュラーだけのエピソードだったこともあり、何となく、これがこの物語の最終回になってしまうのではと思ってしまったけれど、ラストシーンでは、「数年前まで『くま弁』で働いていた雪緒」が、粕井と共に「くま弁」を訪れるシーンで、その中で、ユウと千春の子供が順調に育っていることや、雪緒と粕井の関係が順調であること、更には、雪緒の弟と結婚したという、セミレギュラーの女性若菜の近況も語られていたので、きっとこの物語はこれからも続いていくだろうという期待と確信を得ました。

 

ということで、この場をお借りして喜多みどりさんへのお願い。

ぜひ、今後もこの物語を続けて行ってください。次の巻を楽しみにしています。

全11巻、とても楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。

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しあわせ宅配篇~3~

2023-07-24 19:44:26 | 本&CD

 

新しい主人公・久万雪緒が登場して三巻目になる「しあわせ宅配篇 第3巻」。

だけど、この巻の見どころ(読みどころ?)は、これまで結婚式を挙げていなかった、「くま弁」の店長・ユウと、妻千春の結婚披露パーティーの回。

「くま弁」常連の黒川が発起人となり、かつて「くま弁」でバイトしていた青年桂、ドラマにも登場した占い師のカタリナや、ユウのおせっかいで箸の苦手を克服し、料理上手になった女性若菜、ユウを「アニキ」と呼んで慕う青年ショウヘイなど、第一巻からずっと続いている世界観の中で登場し続けるキャラクターがお祝いに駆けつけるパーティーは、臨場感が感じられ、読みごたえがありました。

実は私も、来年で結婚から十年になるのだけど、式も披露宴も挙げていないので、何となく、いいなあと思いながら読んでいました。

 

第1巻から、ドラマと並行しながら読んでいて気になっていたのが、黒川のキャラクター。

ドラマではTEAM NACSの戸次重幸さんが演じていて、気さくで誠実そうな人物として描かれているけれど、原作ではちょっと印象が違っていて、気さくなのは一緒だけど、テキトーな一面が強調されていたり(高田純次さんほどではなさそうだけど)、ドラマとは違い、口ひげが印象的ということが描かれていて、ちょっと戸次さんのイメージとは違うなと思いながら読んでいました。

テキトーキャラはともかく、口ひげに関しては、同じTEAM NACSの安田顕さんをイメージしてしまいましたが、ドラマのシーズン2ではどんなキャラとして描かれているのか、シーズン1にはないような一面を見せてくれるのか、その辺も注目したいと思います。

 

和やかなパーティーの次は、社会問題になっていると言ってもいい、アカウント乗っ取り、「なりすまし」のエピソード。

雪緒に密かに思いを寄せているように描かれ、お互いにそうとは知らずに雪緒とSNSで交流している青年、粕井の甥が、叔父の思いを見抜いて、叔父になりすまして叔父のアカウントを使い、雪緒にアプローチを仕掛けるという、何とも重いエピソードだなと思ったけれど、最後は互いの正体を知った粕井と雪緒がデートの約束を取り付けるシーンで終わっていて、この作品らしいほのぼのとした雰囲気が感じられて良かったと思います。

読んでいて、改めて、アカウントの乗っ取り、なりすましには注意せねばとの思いを新たにしました。

 

最後のエピソードは、娘に安定した人生を歩み、幸せを掴んでもらいたい一心で、雪緒の両親が、雪緒に内緒で、親が参加する婚活パーティーに参加し、雪緒の同意なしにプライバシー情報を勝手にばらまくという、これまた重いエピソード。

それまで、雪緒が、両親との間に確執というか葛藤を抱えながらやってきたことがそれとなく描かれる中で、そこのところが今後どうなっていくだろうとドキドキしながら読んでいたけれど、最後はどうやら雪緒の思いが両親にも伝わったようで、何だかホッとした気になりました。

こんな風に、時には重くどんよりとした雰囲気に陥りながらも、食べる人を幸せな気持ちにするというコンセプトの「くま弁」の弁当が、それを良い方向に導いていくという基本線がぶれることなく貫かれているので、重くどんよりしたシーンでも、先が怖くて読めないと思うようなことにならず、むしろ先が楽しみと思わせてくれるのも、この作品の魅力だと、改めて実感しました。

 

 

いよいよ残るはこの巻のみ。

まださらっとしか読んでいないので、今度の週末にでもじっくり読み込もうと思います。

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