JR千歳線の新札幌駅。
札幌市に隣接する北広島市に近い、「副都心」として開発されてきたエリアの中心となっている駅です。
地上にも出入口はあるんだけど、この出入口から改札口に直結しているわけではなく、エリア内にあるショッピングセンターを結ぶ連絡通路を経由するという、ちょっと珍しい作りになっています。
次回以降の記事で触れたいと思いますが、新札幌駅とその周辺にはショッピングセンターが多く、連絡通路があるものの、土地勘のない人にとっては、迷路のようだと言われることが多いようです。
かくいう私もそうでして、未だに新札幌エリアはどこがどこやらよく分かりません(地元の皆さんごめんなさい)。
ということで、通路の中にある駅の看板。
そう、ここが本当の出入口なのです。
特急列車も停車する駅なので、朝夕はかなり乗降客が多いのだろうと思いますが、この時間帯(日曜日の正午頃)はそうでもないのかな。
駅の中は、ごく普通の、昔からそのまま続いているような雰囲気だけど、目に留まったのは、この「キヨスク」。
かつては地方の小さな駅にも数多くあったけれど、一つまた一つと閉店して、鉄道ファンならずとも寂しいと思える状況になっているだけに、今もこうして続いているというのは素晴らしいと思います。
なんだけど、いかんせん数が少なくなっていて、若い人の中には、「キヨスク」という名前自体知らないという人も増えているのかもしれません。
そう考えると、平成2年(1990年)にリリースされ、今も「ちびまる子ちゃん」のOPで流れている「おどるポンポコリン」の二番、「♪いつだって 知っている キヨスクは駅の中 そんなの有名」という歌詞は、時代にそぐわなくなっているということなんでしょうね。
線路は高架になっています。
現在の新札幌エリアは、昭和46年(1971年)に策定された「札幌市長期総合計画」において、「『多核分散型の都市形態』を計画的に誘導して行う」という基本方針のもと、「副都心」として位置づけられ、その二年後、まだ殆ど建物もなかった場所に、現在の新札幌駅が建設されました。
元々「新札幌」という駅名は、現在の「札幌貨物ターミナル」駅が用いていましたが、副都心に誕生した新たな駅に、その名が譲られる形となり、これがきっかけで、エリア全体も「新札幌」とされて現在に至っています。
これ、他の地方でもあるんじゃないかなと思うんだけど、札幌圏のJRの駅は、快速の停車する駅が少ないので、例えば新札幌駅から札幌駅へ出発する場合、早い時間帯の普通列車に乗ったとしても、10分後くらいに発車する快速の方が早く着くという逆転現象が起こっています。
なかなか面白く、興味深いことだなと思います。