札幌の中心部、大通にある「高桑ビル」という商業ビル。
現在は、地下2階から地上4階まで、大型書店「ジュンク堂」が入っており、大通に行ったときには必ずといっていいほど行くのだけど、「ジュンク堂」が入ったのは、平成20年(2008年)のことで、それ以前はというと、
長崎屋系列の「Big Off」という大型ディスカウントストアが入っていました。
衣料品や生活用品に至るまで、本当に安くて品ぞろえが豊富だったのを覚えています。
正直、今でも「高桑ビル」の前に立つと、「BigOff」だと思ってしまう人、私と同年代かそれ以上上の年代の方だったら多いんじゃないかなと思います。
今ではこうして、写真を見て懐かしむことしかできませんが。
因みにこのビルは、「BigOff」が撤退した後は、「丸井今井」の「南館」が入っていたことがあるのだけど、そっちは、記憶にはあるけれど、印象には残っていません。
こちらは、「高桑ビル」の斜め向かいにある「丸井今井 一条館」。
大正15年(1926年)竣工という歴史ある建物ですが、こちらも、私と同年代かそれよりも上の世代の方なら「一条本館」という名前の方がしっくり来るのではないかと思います。
大通公園に面している「大通館」が、以前は「大通新館」と呼ばれていたので、私も未だに、その名前の方がしっくり来ます。
最近は利用する機会もなくなりましたが、私が小学生の頃は、中に書店があったのを覚えていますね。中学を卒業するぐらいまではあったんじゃないかな・・・。
店内の内装は、歴史を感じさせないくらい近代化していますが(当たり前か)、階段部分は、レトロな雰囲気が残っています。
これは、古い時代から残っている、滑り止めを兼ねた装飾だそうです。
虫のようにも見えますね。
これは、利用客が立ち入りできないゾーンにある(立ち入りできるギリギリの所から撮影)モザイク画。
昭和12年(1937年)の増築時の物と言われているそうです。
こうして歴史を感じさせる物が残っていますが、利用客はエレベーターやエスカレーターを使用する人が殆どなので、なかなか目に留まらないのかなと思うと、ちょっと残念な気がします。