9月17明け方に放送されたNHKラジオ深夜便「明日へのことば」を聞いた。
昭和45年3月10日夜の東京大空襲で戦争孤児となった
鈴木賀子(よりこ)さん(83歳)が壮絶な体験を語った。
大空襲では10万人が犠牲になった。
(写真はYouTubeから)
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母と姉2人(18歳 14歳)と賀子7歳 弟4歳の5人家族は、
父は亡くなり生活は厳しかったが仲良く暮らしていた。
その生活が大空襲の夜から一変する。
防空壕に逃げたが、家に忘れてきた物を取りに向かった母と長女は戻らなかった。
14歳の次女は高円寺に住み国鉄職員として暮らしており、そこに向かったものの
一緒には暮らせない。賀子と弟は親戚を頼り向かうがすぐに厄介者に。
北海道にもらわれて行くも虐待を受けたため、東京に帰ることを伝えた。
切符を買ってもらったが付いてきてもらえず二人旅。
今で言えば小学2年生と年中保育園児である。
食べ物が無く恵んでもらったり、盗んだりした。
姉の住む高円寺をめざす。姉に上野駅の地下道に連れて行かれてそこで暮らした。
弟は保護施設に入所した。
空腹を抑えるため盗みを重ねた。浮浪児仲間の連携が便りだった。
茨城の家庭にもらわれて、中学校卒業まで世話になった。
この時に戦争が終わったと実感したという。
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悲しいことに弟は19歳で亡くなったという。
「BuzzFeed News
私の戦争は、終わらなかった 戦災孤児が語る終戦後の地獄」を検索されたい。
鈴木賀子さんが語っている。A4版15ページ。
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☆長野県コロナウイルス感染者数38人 8560人