football smile

the days turn into months and years

旧制高等学校記念館

2011-09-24 | design

音楽文化ホールの設計者の作品が、松本市にもうひとつある。ということを、打合せの帰りのタクシーで事務所の偉い人(笑)に教えてもらいました。自分だけ松本に留まることになっていたので、次の日、早速見に行くことにしました。

松本駅から真っ直ぐ伸びた道をただひたすら歩いて行くと、あがたの森公園に突き当たります。その公園の中、旧制松本高等学校の校舎の横にその建築はありました。重厚なデザインは、音文ホールと同じテイストと言えるでしょう。入口のドアハンドルは、まったく同じデザインのものが使われていました。こだわり。

ここまでの道中、まつもと市民芸術館や松本市美術館を横目に来たわけですが、まあ明らかにそれらの建築とは異なるものです。どちらが良いというものではなくて、どちらも在りということです。では、自分はどちらが好きかというと、圧倒的にこちらの方が好きです。自分の事務所の設計だからとかそういうことではなくて、自分が創りたいのはこういう建築だろうなあと思います。最近の流行ではないかもしれないけど、時代を超えて佇む価値を備えているような気がします。

新しい価値を否定する気はありませんが、新しくない価値を尊重することも必要であると思っています。時を重ねて尚存在し続ける意味を、もっとよく考えてみよう。もしかしたら、それは自分に課せられた使命なのかも知れない。な~んてね。今回の松本出張は、とても有意義なものになりました。

           

コメント
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