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J1 川崎 vs 名古屋(等々力)

2015-09-19 | J1

Jリーグ・ディビジョン1 2ndステージ 第11節
2015年9月19日(土)19:00キックオフ
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 6 - 1 名古屋グランパス

先週に続いて他所様の試合を観戦。しかし今日はどちらかというと、サッカーよりスタジアムが目当てという感じは歪めない。改修された等々力陸上競技場については、新建築を読んで気にはしていたのだが、まだ実物を見ていなかったのだ。会社から近いこともあって、川崎がJ2だった頃はよく観戦に来ていたものである。当時うどんやカレーを食べながらうだうだしていたメインスタンドは、旧態然とした古いものであったが、久しぶりに訪れたそこは、見違えるくらい立派でオシャレになっていた。

既存スタンドを利用しながら、新しいスタンドを作り上げるという、その技術力が何より素晴らしい。構造的にかなり頑張っているのだが、意匠的な処理がしっかりしているので、非常にスッキリしたデザインという印象を受ける。コンコースの至る所に溜まり場が設けられていて、試合開始までの時間をそこで過ごすこともできる。オフィシャルショップも併設されていて、さながら海外のクラブチームの雰囲気も醸し出しているではないか。単なる売店の枠を越えている。このあたりは、埼玉スタジアムも見習うところがありそうだ。

もちろん、今回は完成したばかりのメインスタンド2階席で観戦したのだけど、これがまたとても観やすかった。既存のバックスタンドよりさらに高く設定されていて、陸上トラックを挟んで遠いピッチを俯瞰するようにできている。シートに付いたドリンクホルダーの位置からも、いかに傾斜を取っているのか伺い知ることができる。さすが大成と日設が組めば、これだけの改修もやり遂げてしまうのだと感心してしまった。改修計画の詳細は、川崎フロンターレHPに掲載されているので、興味のある方は是非ご覧あれ。

というわけで、ようやく試合の話。序盤はどちらもチャンスを作り出していた。ボールの支配は川崎で、カウンターを狙うのは名古屋。まあ、スターティングとフォーメーションを見れば誰でもわかる予想通りの展開であった。違いは何か?それはやはり決定力ということになる。前半のうちにゴールを決めた川崎は、一気に勝負をかけて、試合を完全に自分達のものにしてしまった。大久保のハットトリックを含めて、やりたいことをやり切った川崎が快勝という結果は、妥当なものであったと思う。ちょっと名古屋の出来が悪過ぎたということもあるけどね。

面白いと思ったのは、同じポゼッションを志向するサッカーでも、浦和と川崎とでは微妙にかつ決定的に異なるということ。浦和は短いパスを繋ぐ。シュートもゴールへのパスであるという感じで、ストライカーへの依存は少ない。一方の川崎は、長いパスを繰り出す。スピードのあるFWがいてこそ活きる戦術である。同じように見えて、実は点の取り方が決定的に違う。川崎のスタイルはJ2時代から変わってないなあ。クラブの文化は、こうして育まれていくものなのだ。

            
            

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